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【即解決】給湯器エラー111の原因と直し方|リセット手順と業者依頼の判断基準

「給湯器のリモコンに『111』というエラーが出て、お湯が出ない!」

「エラー111って何?どうやったら直るの?」

突然のエラー表示に焦っている方、まずは落ち着いてください。

エラー111は「点火不良」を示すエラーコードで、給湯器のエラーの中でも比較的よく見られるものです。原因によっては、自分で簡単に解消できるケースもあります。

この記事では、エラー111の意味と原因、そして自分でできる5つの対処ステップを詳しく解説します。それでも直らない場合の原因と、業者を呼ぶべき判断基準もお伝えします。

最後まで読めば、エラー111への適切な対処ができるようになります。


給湯器エラー111とは?意味と主な原因

まずは、エラー111が何を意味しているのかを理解しましょう。

エラー111は「点火不良」を示すエラー

エラー111は、給湯器が点火しようとしたが、正常に点火できなかったことを示すエラーコードです。

給湯器は、お湯を沸かす際にガスに点火してバーナーを燃焼させます。この点火動作が何らかの理由でうまくいかないと、安全装置が作動し、エラー111が表示されます。

エラー111は、リンナイ、ノーリツ、パロマなど多くのメーカーで共通して使用されている点火不良のエラーコードです。ただし、メーカーや機種によって若干意味が異なる場合があるため、取扱説明書も確認してください。

エラー111が出る主な原因5つ

エラー111が発生する主な原因は以下の5つです。

原因説明自己対処
一時的なエラー風や一時的な異常で点火に失敗○ 可能
ガス栓が閉まっているガスの供給が止まっている○ 可能
ガスメーターの安全装置作動地震等でガスが遮断されている○ 可能
イグナイター等の故障点火装置の劣化・故障× 業者対応
給湯器の経年劣化内部部品の全体的な劣化× 業者対応

メーカー別エラーコードの確認

エラー111は多くのメーカーで点火不良を示しますが、念のためメーカー公式のエラーコード一覧で確認することをおすすめします。


【自分でできる】エラー111の直し方|5つのステップ

エラー111が表示されたら、まずは以下の手順を試してみてください。これで解消するケースも多いです。

STEP1:リモコンの電源を切る

まず、給湯器のリモコンの電源ボタンを押して「切」にしてください。

台所リモコンとお風呂リモコンがある場合は、両方とも電源を切ります。

STEP2:給湯器本体の電源をリセットする

次に、給湯器本体の電源をリセットします。

【電源リセットの手順】

①給湯器本体の電源プラグを抜く (または給湯器用のブレーカーを切る)

②約10秒〜30秒待つ

③電源プラグを差し込む (またはブレーカーを入れる)

給湯器の電源プラグは、屋外の給湯器本体近くにあるコンセントに接続されていることが多いです。見つからない場合は、分電盤(ブレーカー)で給湯器用のブレーカーを切ってください。

STEP3:ガス栓が開いているか確認する

給湯器に接続されているガス栓が開いているか確認してください。

ガス栓のレバーが配管と平行になっていれば「開」、垂直になっていれば「閉」です。何かの拍子で閉まってしまっていることがあります。

また、キッチンのガスコンロが点火するかどうかも確認してみてください。ガスコンロも点火しない場合は、ガスの供給自体が止まっている可能性があります。

STEP4:ガスメーターを確認する

ガスメーターの安全装置が作動していないか確認します。

地震や長時間のガス使用、ガス漏れの疑いなどがあると、ガスメーターの安全装置が自動的にガスを遮断することがあります。

【ガスメーターの確認と復帰方法】

①ガスメーターを確認(屋外にあることが多い)

②メーターの表示窓に赤いランプが点滅していないか確認

③点滅している場合は、安全装置が作動中

④復帰ボタンを押して、約3分待つ

⑤赤いランプが消えたら復帰完了

※復帰方法は機種により異なります。メーターに記載の手順に従ってください。

出典:経済産業省「ガスメーターの安全機能について」

STEP5:再度お湯を出してみる

上記の確認・操作が完了したら、リモコンの電源を入れて、お湯を出してみてください。

エラー111が解消されてお湯が出れば成功です。一時的なエラーだったと考えられます。


エラー111がリセットで直らない場合の原因と対処法

上記の手順を試してもエラー111が解消されない場合は、給湯器内部に問題がある可能性が高いです。以下の原因が考えられます。

イグナイター(点火装置)の故障

イグナイターは、ガスに火花を飛ばして点火するための部品です。

経年劣化や汚れの蓄積により、火花が飛ばなくなると、点火不良(エラー111)が発生します。使用年数が7〜10年以上経過している場合、イグナイターの劣化が疑われます。

修理費用の目安:10,000〜20,000円程度(部品代+工賃)

ガス電磁弁の故障

ガス電磁弁は、ガスの供給を制御する部品です。

この弁が故障すると、点火時にガスが供給されず、エラー111が発生します。

修理費用の目安:15,000〜30,000円程度

バーナーの詰まり・劣化

バーナーにホコリや汚れが詰まっていると、正常に燃焼できず、点火不良の原因になります。

また、長期間使用しているとバーナー自体が劣化することもあります。

修理費用の目安:清掃のみなら5,000〜10,000円程度、バーナー交換が必要な場合は20,000〜50,000円程度

電子基板の故障

給湯器の制御を行う電子基板が故障している場合も、エラー111が発生することがあります。

電子基板の故障は、修理費用が比較的高額になる傾向があります。

修理費用の目安:20,000〜40,000円程度

給湯器の経年劣化

使用年数が10年以上経過している給湯器は、複数の部品が同時に劣化している可能性があります。

一つの部品を修理しても、他の部品が連鎖的に故障するリスクがあるため、交換を検討した方が良いケースもあります。


自分で直せるケース・業者を呼ぶべきケースの判断基準

エラー111が出た場合、自分で対処できるケースと、業者に依頼すべきケースがあります。判断基準を確認しましょう。

自分で直せる可能性が高いケース

以下の条件に当てはまる場合は、自分で直せる可能性があります:

  • リセット操作でエラーが解消される
  • ガス栓が閉まっていた
  • ガスメーターの安全装置が作動していた
  • エラーが初めて発生した
  • 使用年数が5年未満

業者に依頼すべきケース

以下のケースは、専門業者への依頼が必要です:

  • リセット操作を試してもエラーが解消されない
  • エラー111が何度も繰り返し発生する
  • 使用年数が10年以上
  • 異音や異臭がする
  • 他のエラーコード(112、113など)も一緒に表示される

修理費用の目安

業者に修理を依頼した場合の費用目安をまとめます。

修理内容費用目安
出張費・診断料3,000〜8,000円
イグナイター交換10,000〜20,000円
ガス電磁弁交換15,000〜30,000円
バーナー清掃5,000〜10,000円
電子基板交換20,000〜40,000円

修理費用は業者や給湯器の機種によって異なります。必ず事前に見積もりを取ってから依頼しましょう。

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エラー111が頻発する場合は交換を検討

エラー111が一度直っても、頻繁に繰り返し発生する場合は、給湯器の交換を検討した方が良いかもしれません。

修理より交換が得なケース

  • 使用年数が10年以上
  • 修理費用が5万円を超える見込み
  • 過去に複数回修理している
  • 他のエラーも頻発している
  • お湯の温度が安定しないなど、他の症状もある

これらに該当する場合は、修理しても別の部品が故障するリスクがあります。長期的な視点で考えると、交換した方がトータルコストが安くなるケースが多いです。

給湯器交換の費用相場

給湯器の種類総額の目安(工事費込み)
給湯専用(16〜20号)10〜15万円
オートタイプ15〜23万円
フルオートタイプ20〜30万円

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エラー111を予防するための日常メンテナンス

エラー111の発生を予防するために、日頃から以下のメンテナンスを心がけましょう。

【日常メンテナンスのポイント】

①給湯器周辺を清潔に保つ

  • 落ち葉やゴミが給湯器に詰まらないようにする
  • 給気口・排気口を塞がない

②定期的に動作確認をする

  • 異音、異臭がないかチェック
  • お湯の温度が安定しているか確認

③長期間使用しない場合

  • 長期不在時は水抜きを検討
  • 帰宅後は動作確認

④使用年数を把握しておく

  • 10年を目安に点検を検討
  • 寿命サインを見逃さない

よくある質問(FAQ)

エラー111は放置しても大丈夫ですか?

一時的なエラーで自然に解消される場合もありますが、基本的には放置せずに原因を確認することをおすすめします。繰り返しエラーが発生する場合は、内部部品の故障が進行している可能性があり、放置すると症状が悪化することがあります。

エラー111が出ているときにお湯を使い続けても大丈夫?

エラーが表示されている状態で無理に使い続けることはおすすめしません。点火不良の状態で使用を続けると、不完全燃焼や部品へのダメージにつながる可能性があります。まずはリセット操作を試し、解消しない場合は使用を控えて業者に相談してください。

エラー111と112、113の違いは何ですか?

一般的に、エラー111は「初回点火不良」、112は「ふろ点火不良」、113は「暖房点火不良」を示します。いずれも点火に関するエラーですが、発生箇所が異なります。複数のエラーが同時に出る場合は、共通の原因(ガス供給停止、イグナイター故障など)が考えられます。

ガス会社に連絡した方がいいですか?

ガスメーターの安全装置が作動している場合や、ガス漏れが疑われる場合は、ガス会社に連絡してください。給湯器本体の故障の場合は、給湯器の修理業者に依頼する方がスムーズです。

賃貸住宅の場合はどうすればいいですか?

賃貸住宅の場合は、まず管理会社または大家さんに連絡してください。給湯器は建物の設備であるため、修理・交換の判断や手配は貸主側で行うのが一般的です。

まとめ:エラー111はまずリセットを試し、直らなければ専門家へ

給湯器のエラー111の対処法をおさらいしましょう。

【エラー111の意味】

  • 「点火不良」を示すエラーコード
  • ガスに正常に点火できない状態

【自分でできる対処法(5ステップ)】

  1. リモコンの電源を切る
  2. 給湯器本体の電源をリセット
  3. ガス栓が開いているか確認
  4. ガスメーターの安全装置を確認
  5. 再度お湯を出してみる

【業者に依頼すべきケース】

  • リセットでエラーが解消されない
  • エラーが繰り返し発生する
  • 使用年数が10年以上
  • 異音・異臭がする

【修理費用の目安】

  • イグナイター交換:10,000〜20,000円
  • ガス電磁弁交換:15,000〜30,000円
  • 電子基板交換:20,000〜40,000円

エラー111は、一時的な原因であればリセット操作で解消できることも多いです。まずは落ち着いて、この記事で紹介した手順を試してみてください。

それでも解消しない場合や、エラーが繰り返し発生する場合は、給湯器の内部部品に問題がある可能性が高いため、専門業者への相談をおすすめします。

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