「光回線の工事日が決まったけど、その日は仕事で立会いできない…」

光回線の開通工事には原則として立会いが必要です。しかし、平日に仕事がある人にとって、工事のために休みを取るのは簡単ではありません。かといって工事日を延期すると、ネットが使えない期間が長引いてしまいます。

この記事では、光回線の工事に立会いできない場合の対処法を詳しく解説します。代理人に頼む方法、立会い不要で開通できるケース、どうしても都合がつかない場合の代替手段まで、状況に合わせた解決策がわかります。

読み終わるころには、あなたの状況に合った最適な対応方法が見つかり、スムーズに光回線を開通させられるようになります。


光回線の工事に立会いが必要な理由

まずは、なぜ光回線の工事に立会いが必要なのかを理解しておきましょう。

宅内工事には必ず立会いが必要

光回線の開通工事は、大きく分けて「屋外工事」と「宅内工事」の2つがあります。

屋外工事は、電柱から建物まで光ファイバーケーブルを引き込む作業です。この作業は建物の外で行われるため、立会いは不要な場合もあります。

一方、宅内工事は、引き込んだケーブルを室内に通し、光コンセントやONU(光回線終端装置)を設置する作業です。この作業は室内で行うため、必ず誰かが立会う必要があります。

ONU(光回線終端装置)とは、光ファイバーの信号をインターネット通信に変換する機器のこと。光回線を利用するために必要な装置で、工事業者が設置します。

立会いで確認される内容

立会いでは、以下のような確認や作業が行われます。

確認・作業内容詳細
作業場所の確認光コンセントを設置する場所、配線ルートの確認
設備の設置ONUや光コンセントの設置、配線作業
動作確認インターネット接続ができるかどうかのテスト
説明・引き渡し機器の使い方の説明、書類への署名

特に、光コンセントの設置場所は利用者の希望を聞いて決めることが多いため、立会いが重要になります。

立会いにかかる時間の目安

工事にかかる時間は、建物の状況や工事内容によって異なります。

工事の種類所要時間の目安
マンション(設備導入済み)30分〜1時間程度
マンション(新規配線)1〜2時間程度
戸建て(標準的な工事)1〜2時間程度
戸建て(配管がない場合など)2〜3時間程度

工事時間は目安であり、実際には前後することがあります。工事日は、工事時間+前後の余裕を含めて半日程度は確保しておくと安心です。


立会いできない場合の5つの対処法

工事日に立会いできない場合の対処法を、優先度の高い順に紹介します。

工事日を変更する

もっとも確実な方法は、立会いできる日に工事日を変更することです。

多くの回線事業者では、工事日の変更を受け付けています。ただし、変更可能な期限があるため、早めに連絡することが大切です。

引っ越しシーズン(3月〜4月)は工事の予約が混み合います。日程変更すると、次の空き日程が1ヶ月以上先になることもあるため注意が必要です。

代理人に立会いを依頼する

自分が立会いできない場合、代理人に立会いを依頼することができます。

家族、友人、知人など、信頼できる人に頼むことが可能です。代理人の条件については後述しますが、成人であれば基本的に問題ありません。

土日祝日の工事を予約する

平日に仕事がある場合は、土日祝日に工事を予約する方法があります。

NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光や光コラボでは、土日祝日の工事も受け付けています。ただし、土日祝日の工事には追加料金がかかる場合があります。

回線事業者土日祝日工事の追加料金
NTT東日本・西日本(フレッツ光)3,300円(税込)
光コラボ各社3,300円(税込)が多い
auひかり追加料金なしの場合が多い
NURO光追加料金なしの場合が多い

出典:NTT東日本「フレッツ光 工事費」

無派遣工事が可能か確認する

建物の状況によっては、工事業者が訪問しない「無派遣工事」で開通できる場合があります。

無派遣工事とは、すでに建物内に光回線の設備が整っており、NTT側の遠隔操作だけで開通できる工事のことです。この場合、立会いは不要で、送られてくる機器を自分で接続するだけで利用開始できます。

無派遣工事が可能かどうかは、申し込み時に回線事業者に確認できます。

立会い不要のサービスを検討する

光回線にこだわらなければ、立会い不要で使えるインターネットサービスもあります。

ホームルーターやポケットWiFiは、工事不要で端末が届けばすぐに使い始められます。光回線ほどの速度は出ませんが、一般的な用途であれば十分な速度が出ます。


代理人に立会いを依頼する場合の条件と注意点

代理人に立会いを依頼する場合の条件や、事前に伝えておくべきことを解説します。

代理人になれる人の条件

代理人は、以下の条件を満たす人であれば問題ありません。

代理人の条件

・成人であること(18歳以上) ・工事中に立会いできること ・工事業者からの説明を理解できること ・必要に応じて書類に署名できること

家族である必要はなく、友人や知人でも構いません。ただし、室内に入ることになるため、信頼できる人に依頼しましょう。

回線事業者によっては、契約者本人の立会いを推奨している場合もあります。代理人で対応可能かどうか、申し込み時に確認しておくと安心です。

代理人に伝えておくべきこと

代理人に立会いを依頼する場合は、以下の情報を事前に伝えておきましょう。

伝えておくべき情報理由
工事日時当日の予定を空けてもらうため
工事業者名・連絡先当日の連絡や確認のため
光コンセントの設置希望場所工事業者に伝えてもらうため
契約者の連絡先工事中に確認が必要な場合のため
鍵の受け渡し方法代理人が室内に入れるようにするため

特に、光コンセントの設置場所は重要です。パソコンやルーターを置く予定の場所の近くに設置してもらうよう、代理人に伝えておきましょう。

委任状が必要なケース

基本的に、光回線の工事立会いに委任状は不要です。

ただし、回線事業者やプロバイダによっては、契約内容の変更や追加工事が発生した場合に備えて、委任状を求められることがあります。

委任状が必要かどうかは、申し込み時に回線事業者に確認してください。必要な場合は、事業者から書式が提供されることが多いです。


立会い不要で開通できるケース

条件によっては、立会い不要で光回線を開通できる場合があります。

マンションで設備導入済みの場合

マンションやアパートで、すでに光回線の設備が各部屋まで配線されている場合、無派遣工事で開通できることがあります。

この場合、NTT側の遠隔操作で回線を開通し、契約者に送られてくるONUやルーターを自分で接続するだけで利用開始できます。

無派遣工事とは、工事業者が訪問せずに回線を開通させる方法。すでに設備が整っている場合に適用され、立会いは不要です。工事費も派遣工事より安くなることが多いです。

前の住人が光回線を使っていた場合

賃貸物件で、前の住人が同じ光回線サービスを使っていた場合、設備がそのまま残っていることがあります。

この場合も、無派遣工事で開通できる可能性があります。申し込み時に、前の住人が光回線を使っていたかどうかを伝えると、無派遣工事の可否を確認してもらえます。

無派遣工事の条件と確認方法

無派遣工事が可能かどうかは、以下の条件によって決まります。

条件詳細
建物内に光回線設備がある光コンセントが設置済み、または光ファイバーが配線済み
設備が正常に機能する前の住人の解約後も設備が撤去されていない
同じ回線事業者のサービスを申し込むNTTの設備ならフレッツ光や光コラボ、KDDIの設備ならauひかりなど

無派遣工事が可能かどうかは、申し込み時に回線事業者が調査して判断します。自分で判断するのは難しいため、申し込み時に「無派遣工事は可能ですか?」と確認してみてください。


どうしても立会いできない場合の代替手段

工事日の変更も代理人の手配もできない場合は、光回線以外の選択肢を検討しましょう。

ホームルーターを利用する

ホームルーターは、工事不要で自宅にインターネット環境を構築できるサービスです。

端末が届いたらコンセントに挿すだけで、すぐにWi-Fiが使えるようになります。立会いは一切不要です。

主なホームルーター特徴
ドコモ home 5Gドコモの5G/4G回線を使用。下り最大4.2Gbps
ソフトバンクエアーソフトバンクの回線を使用。データ容量無制限
WiMAX HOMEWiMAX回線を使用。au回線も利用可能
Rakuten Turbo楽天モバイルの回線を使用。シンプルな料金体系

ホームルーターは光回線ほどの速度は出ませんが、一般的なWeb閲覧や動画視聴には十分な速度が出ます。光回線の開通までのつなぎとして利用し、開通後に解約する方法もあります。

ポケットWiFiを利用する

ポケットWiFiは、持ち運びできるモバイルルーターです。

自宅だけでなく外出先でも使えるため、外でもインターネットを使いたい人に向いています。工事不要で、端末が届けばすぐに使い始められます。

ただし、ホームルーターと比べると同時接続台数が少なく、通信も不安定になりやすい傾向があります。

テザリングで一時的に対応する

スマートフォンのテザリング機能を使えば、追加契約なしでパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。

光回線の開通までの一時的な対策として有効です。ただし、スマホのデータ容量を消費するため、大容量プランを契約していない場合は注意が必要です。


工事日変更の手続き方法

工事日を変更する場合の手続き方法と、主要回線事業者の連絡先を紹介します。

変更可能な期限

工事日の変更は、工事予定日の数日前まで受け付けていることが多いです。

回線事業者変更可能な期限の目安
NTT東日本・西日本工事日の2日前まで
auひかり工事日の前日まで(時間帯による)
NURO光工事日の前日まで
ソフトバンク光工事日の2日前まで

期限を過ぎてからの変更は、キャンセル扱いになったり、キャンセル料が発生したりする場合があります。変更が必要な場合は、できるだけ早めに連絡しましょう。

主要回線事業者の連絡先

工事日の変更は、以下の連絡先で手続きできます。

回線事業者連絡先
NTT東日本0120-116-116(9:00〜17:00)
NTT西日本0120-116-116(9:00〜17:00)
ドコモ光0120-800-000(9:00〜20:00)
ソフトバンク光0800-111-2009(10:00〜19:00)
auひかり0077-7068(9:00〜18:00)
NURO光0570-099-118(9:00〜18:00)

光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光など)を契約している場合は、NTTではなく契約先の光コラボ事業者に連絡してください。


よくある質問(FAQ)

Q. 工事当日に急用ができて立会いできなくなりました。どうすればいいですか?

A. すぐに回線事業者または工事業者に連絡してください。当日のキャンセルは、次の工事日程が大幅に遅れる可能性があります。可能であれば、急いで代理人を手配することをおすすめします。

Q. 代理人は家族でなくても大丈夫ですか?

A. はい、成人であれば家族以外の友人や知人でも問題ありません。ただし、室内に入ることになるため、信頼できる人に依頼してください。

Q. 立会いは工事の最初から最後まで必要ですか?

A. 基本的には最初から最後まで立会いが必要です。工事中に確認事項が発生することがあるため、工事が完了するまでその場にいる必要があります。

Q. 無派遣工事になるかどうかは、いつわかりますか?

A. 申し込み後、回線事業者が建物の設備状況を調査して判断します。通常、申し込みから数日〜1週間程度で、派遣工事か無派遣工事かが確定します。

Q. 土日の工事は追加料金がかかりますか?

A. NTT系の光回線(フレッツ光、光コラボ)では、土日祝日の工事に3,300円(税込)の追加料金がかかります。auひかりやNURO光は追加料金がかからない場合が多いですが、申し込み時に確認してください。


まとめ

光回線の工事に立会いできない場合の対処法について解説しました。

・光回線の宅内工事には原則として立会いが必要
・立会いできない場合は、工事日変更、代理人依頼、土日工事予約などの方法がある
・代理人は成人であれば家族以外でもOK。事前に設置場所などを伝えておく
・マンションで設備導入済みなら、無派遣工事(立会い不要)で開通できる場合がある
・どうしても都合がつかない場合は、ホームルーターやポケットWiFiも選択肢

まずは、申し込み時に「無派遣工事は可能か」「代理人の立会いで問題ないか」を確認してみてください。

それでも立会いが難しい場合は、土日工事の予約や、ホームルーターなどの代替手段を検討しましょう。光回線の開通を急ぐ場合は、つなぎとしてホームルーターを契約し、光回線が開通したら乗り換える方法もあります。