光回線の配管が詰まってる時の対処法5選|費用相場も解説

光回線の工事予定日に「配管が詰まっているので光ファイバーケーブルが通せません」と業者に言われて困っていませんか?
せっかく光回線を申し込んだのに、配管(CD管・PF管)に異物が詰まっていたり、経年劣化で潰れていたりして工事ができない…。引っ越し直後やリモートワーク開始前なら、一刻も早くネット環境を整えたいですよね。
実は、配管が詰まっている場合でも、適切な対処法を取れば光回線を導入できるケースが多いです。また、どうしても難しい場合の代替手段もあります。
この記事では、光回線の配管詰まりが発生する原因と、物件タイプ別の具体的な対処法を徹底解説します。追加費用の相場や、配管を使わない代替工法、最終手段としての代替回線まで、すべての選択肢をご紹介します。
- 光回線の配管が詰まる原因【5つのパターン】
- 物件タイプ別の対処法(賃貸・分譲・戸建て)
- 配管洗浄・新設工事の費用相場
- 配管を使わない代替工法(エアコンダクト・外壁沿い)
- どうしても無理な場合の代替回線サービス
- 管理会社・大家さんとの交渉のコツ
光回線の配管が詰まる5つの原因
まず、なぜ配管が詰まってしまうのか、主な原因を理解しましょう。原因を知ることで、適切な対処法を選べます。
原因1: 配管内に異物が混入している
最も多い原因がこれです。配管(CD管・PF管)の中に以下のような異物が入っているケースがあります。
- 建築時の残留物: コンクリート片、砂、木屑など
- 古い電話線・LANケーブルの残骸: 以前の配線を撤去した際の切れ端
- 小動物の巣や死骸: 配管の開口部から侵入したネズミや昆虫
- 水・泥: 配管の継ぎ目から浸入した雨水や土砂
特に築年数が古い物件(築20年以上)では、建築時の管理が甘く異物が残っているケースが多いです。
原因2: 配管が経年劣化で潰れている・変形している
配管自体が劣化して、光ファイバーケーブルを通すスペースがなくなっている場合があります。
– プラスチック製配管の経年劣化による硬化・ひび割れ
– 建物の地盤沈下や振動による配管の変形
– 配管の継ぎ目部分のズレや段差
– 配管内部の樹脂コーティングの剥離
築30年以上の物件では、配管材質がCD管(合成樹脂可とう電線管)の古い規格で、劣化しやすい傾向があります。
原因3: 配管の曲がり・ルートが複雑すぎる
配管が何度も急角度で曲がっていたり、ルートが複雑すぎると、光ファイバーケーブルを通すワイヤーが通りません。
特に問題になるケース:
- 90度の急カーブが連続している
- 配管の総延長が30m以上
- 配管の途中に点検口がない
- マンション共用部から各戸への配管ルートが複雑
原因4: そもそも配管が存在しない・間違った場所にある
古い物件や、もともと光回線を想定していない物件では、配管自体が存在しない場合があります。
また、設計図と実際の配管位置が異なっており、「配管があるはず」の場所に実際にはない、というケースも。
原因5: 他の配線で配管がすでに埋まっている
配管は存在するものの、すでに以下の配線でいっぱいで、新たに光ファイバーを通すスペースがない場合があります。
- 電話線(メタル回線)
- CATV(ケーブルテレビ)の同軸ケーブル
- 既存の光ファイバーケーブル(他社回線)
- LANケーブル
特にマンションの共用配管では、複数の配線が通っているため、スペース不足になりやすいです。
配管詰まりを確認する方法
工事業者が「配管が詰まっている」と判断する際、以下の方法で確認しています。
通線ワイヤーテスト
配管の入口から、細いワイヤー(通線ワイヤー・呼び線)を通して、出口まで到達するかテストします。
- 配管の入口(MDF室や共用部)からワイヤーを挿入
- ワイヤーを押し進めながら、どこまで進むか確認
- 出口(宅内の光コンセント予定位置)でワイヤーが出てくるか確認
- ワイヤーが途中で止まる→配管詰まりと判断
ファイバースコープ(内視鏡カメラ)調査
配管内部の状態を直接確認する方法です。小型カメラを配管内に挿入し、どこで詰まっているのか、何が詰まっているのかを映像で確認できます。
ただし、この調査には追加費用(1〜3万円程度)がかかる場合があります。
※ここに図解挿入:配管詰まりの確認方法(通線ワイヤーテストのイメージ)
物件タイプ別の対処法
配管詰まりへの対処法は、物件のタイプによって異なります。それぞれ見ていきましょう。
賃貸マンション・アパートの場合
賃貸物件では、配管工事に大家さんや管理会社の許可が必須です。
- 光回線業者から「配管詰まり」の報告を受ける
- すぐに管理会社または大家さんに連絡
- 配管洗浄または新設工事の許可を依頼
- 費用負担について交渉(入居者負担 or オーナー負担)
- 許可が出たら工事実施
費用負担の交渉ポイント:
- 配管の劣化が原因の場合: 建物設備の不備なので、オーナー負担を交渉できる可能性が高い
- 異物混入が原因の場合: 前入居者の責任の可能性もあり、オーナー負担を交渉しやすい
- 新規配管設置の場合: 建物の資産価値向上につながるため、オーナー負担を提案できる
賃貸物件では、勝手に配管工事を行うと契約違反になり、退去時の原状回復費用を請求される可能性があります。必ず事前に許可を取りましょう。
分譲マンションの場合
分譲マンションでは、共用部の配管は管理組合の管轄、専有部の配管は区分所有者の管轄となります。
- 配管詰まりの場所を特定(共用部 or 専有部)
- 共用部の場合:管理組合に相談・修繕依頼
- 専有部の場合:自己負担で配管洗浄または新設
- 管理組合の承認が必要な工事の場合:理事会に申請
共用部と専有部の境界:
| 場所 | 管理区分 | 費用負担 |
| MDF室〜各階の配管 | 共用部 | 管理組合(修繕積立金) |
| 玄関扉の内側〜室内配管 | 専有部 | 区分所有者 |
| 共用廊下の配管分岐部 | 共用部 | 管理組合 |
戸建て住宅の場合
戸建ては所有者の判断ですべて決められるため、最も対処しやすいです。
- 光回線業者に配管詰まりの詳細を確認
- 配管洗浄で解決できるか、新設が必要か判断
- 費用見積もりを取得
- 工事実施
戸建ての場合、電柱から自宅までの引き込みルートを自由に変更できるため、配管を使わない代替工法も選択しやすいです。
配管詰まりの具体的な対処法【5つの方法】
ここからは、配管詰まりを解消するための具体的な方法を紹介します。
方法1: 配管洗浄(クリーニング)
異物が詰まっている場合、配管内を洗浄することで解消できる可能性があります。
- エアブロー: 高圧エアーで異物を吹き飛ばす
- ワイヤーブラシ: 専用ブラシで配管内を清掃
- 水洗浄: 高圧洗浄機で異物を押し出す
所要時間: 1〜2時間
成功率: 約60%(軽度の異物混入の場合)
メリット: 既存配管を活かせる、費用が比較的安い
デメリット: 配管自体の劣化には対応できない
方法2: 新規配管の設置
既存配管が使えない場合、新しく配管を設置する方法です。
- 共用部(MDF室)から専有部(室内)まで新しい配管を通す
- 壁や天井に配管用の穴を開ける
- 配管を固定し、光ファイバーケーブルを通線
所要時間: 半日〜1日
成功率: 約90%(物理的に不可能でなければ対応可能)
メリット: 確実に配管を確保できる
デメリット: 費用が高い、壁に穴を開けるため賃貸では難しい
方法3: エアコンダクト(エアコンの穴)を利用
配管を使わず、エアコンの配管穴を利用して光ファイバーケーブルを引き込む方法です。
- エアコンの配管穴が外壁に面している
- 配管穴に余裕のスペースがある
- 電柱から配管穴までの距離が適切(通常50m以内)
所要時間: 1〜2時間
成功率: 約70%(条件が整えば可能)
メリット: 追加工事不要、費用が安い
デメリット: エアコン穴の位置によっては配線が部屋を横切る、見栄えが悪い場合がある
エアコンダクト利用は、光回線業者によって対応可否が異なります。事前に確認しましょう。
方法4: 外壁沿いに配線(露出配線)
建物の外壁に沿って光ファイバーケーブルを這わせ、窓や通気口から室内に引き込む方法です。
- 電柱から建物外壁まで架空ケーブルを引く
- 外壁にケーブルを固定(専用金具使用)
- 窓の隙間や通気口から室内に引き込む
所要時間: 2〜3時間
成功率: 約80%
メリット: 配管不要、比較的低コスト
デメリット: 見た目が悪い、戸建て向き(マンションは難しい)、外壁に穴を開ける場合がある
方法5: 別の光回線サービスを検討
光回線サービスによって、配管ルートや引き込み方法が異なる場合があります。
例:
- フレッツ光: 既存のNTT配管を使用
- NURO光: 独自配管を新設、または外壁ルートで対応
- auひかり: KDDI独自配管またはダークファイバー利用
- 電力系光回線: 電力会社の配管を利用
フレッツ光の配管が詰まっている場合でも、NURO光やauひかりなら別ルートで引き込める可能性があります。
費用相場まとめ
配管詰まり対処にかかる費用をまとめました。
| 対処法 | 費用相場 | 所要時間 | 成功率 |
| 配管洗浄 | 2万円〜5万円 | 1〜2時間 | 約60% |
| 新規配管設置 | 5万円〜15万円 | 半日〜1日 | 約90% |
| エアコンダクト利用 | 0円〜1万円 | 1〜2時間 | 約70% |
| 外壁沿い配線 | 1万円〜3万円 | 2〜3時間 | 約80% |
| ファイバースコープ調査 | 1万円〜3万円 | 30分〜1時間 | – |
費用は物件の状況や距離、工事難易度によって変動します。必ず事前に複数の業者から見積もりを取りましょう。
配管が通せない場合の代替回線
どうしても配管が通せず、代替工法も難しい場合は、光回線以外のインターネット回線を検討しましょう。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)
工事不要で、コンセントに挿すだけで使えるインターネット回線です。
- 工事: 不要
- 開通期間: 最短翌日〜1週間
- 月額料金: 4,000円〜5,000円
- 通信速度: 下り最大4.2Gbps(5G対応機種)
- データ容量: 無制限(ただし速度制限あり)
- ドコモ home 5G
- SoftBank Air
- WiMAX +5G(Speed Wi-Fi HOME)
- 楽天ターボ
メリット: 工事不要、即日利用可能、光回線に近い速度
デメリット: 速度が光回線よりやや遅い、上り速度が弱い、通信制限の可能性
モバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)
持ち運びできる小型のWi-Fiルーターです。
- 工事: 不要
- 開通期間: 最短翌日
- 月額料金: 3,000円〜4,500円
- 通信速度: 下り最大2.7Gbps(5G対応機種)
- データ容量: 無制限または月100GB程度
メリット: 外出先でも使える、料金が比較的安い
デメリット: 速度が不安定、データ容量制限、複数デバイス同時接続に弱い
CATV(ケーブルテレビ)インターネット
ケーブルテレビの同軸ケーブルを利用したインターネット回線です。
既にCATVの配線がある物件なら、光回線の配管が通せなくてもインターネットを利用できます。
メリット: 既存のCATV配線を利用できる、工事が簡単
デメリット: 光回線より速度が遅い(最大320Mbps程度)、料金がやや高い
管理会社・大家さんとの交渉のコツ
賃貸物件で配管工事の許可を得るための交渉術を紹介します。
交渉のポイント
- 建物の資産価値向上を強調: 「光回線対応物件になれば、次の入居者募集がしやすくなります」
- 原状回復の提案: 「退去時に配管を撤去します」(ただし実際は残すケースが多い)
- 複数の対処法を提示: 「エアコンダクト利用なら追加工事不要です」
- 費用分担の提案: 「半額は私が負担します」
- 他の入居者の事例を挙げる: 「○○号室はすでに光回線を引いているようです」
交渉時の注意点
- 感情的にならず、冷静に理由を説明する
- 書面(メール)で記録を残す
- 工事業者の見積書を添付する
- 許可が出たら、必ず書面で確認書をもらう
- 無断で工事を進めない(契約違反のリスク)
よくある質問(FAQ)
工事業者が通線ワイヤーテストを実施した際の結果を詳しく聞きましょう。「どこで止まったか」「何が原因と推測されるか」を確認してください。可能であれば、ファイバースコープ調査(1〜3万円)を依頼すると、配管内の状態を映像で確認できます。複数の業者に調査を依頼して、セカンドオピニオンを得るのも有効です。
賃貸物件の場合:
– 配管の経年劣化や建築時の異物が原因なら、原則として大家さん(オーナー)負担です。建物設備の不備に該当するためです。
– 前の入居者が残した異物が原因の場合も、オーナー負担を交渉できます。
– 入居者が故意に詰まらせた場合は入居者負担。
分譲マンションの場合:
– 共用部の配管なら管理組合負担(修繕積立金)
– 専有部の配管なら区分所有者負担
戸建ての場合:
– 所有者負担
通常、エアコンダクト(配管穴)には十分な余裕があり、光ファイバーケーブル(直径約5mm)を1本通す程度であれば、エアコンの性能に影響はありません。ただし、穴をパテで完全に塞いでいた場合は、光ファイバーを通すことで若干の隙間ができる可能性があります。工事業者が適切に隙間を埋めてくれるので、通常は問題ありません。
はい、新規配管を設置する場合は、壁や天井に配管用の穴(直径2〜3cm程度)を開ける必要があります。賃貸物件では原状回復義務があるため、大家さんや管理会社の許可が必須です。退去時は、穴を埋めて壁紙を張り替える費用(3〜5万円程度)が発生する可能性があります。ただし、配管自体は建物の設備として残すケースが多く、次の入居者がそのまま利用できます。
NURO光は独自の光ファイバー網を使用しているため、フレッツ光の配管とは別ルートで引き込めるケースがあります。ただし、建物自体に配管がない、または物理的に配管が通せない場合は、NURO光でも対応できません。NURO光の工事担当者は、外壁ルートやエアコンダクト利用など、柔軟な引き込み方法を提案してくれることが多いです。NURO光の提供エリア内であれば、一度相談してみる価値はあります。
用途によります:
ホームルーターがおすすめな人:
– すぐにインターネットが必要(工事不要)
– Web閲覧、動画視聴、オンライン会議がメイン
– 1〜2人暮らし
光回線がおすすめな人:
– オンラインゲーム、大容量ファイルのアップロードが多い
– 複数人で同時に高速通信を使う
– 通信の安定性を最優先
光回線の方が速度・安定性は上ですが、配管工事に5〜15万円かかるなら、ホームルーターで十分な場合も多いです。
基本的に、光回線業者は配管洗浄や新設工事を直接行いません。配管工事は電気工事業者や専門業者に依頼する必要があります。ただし、光回線業者が提携する工事業者を紹介してくれる場合があるので、まずは光回線業者に相談してみましょう。NTT東日本・西日本では、「配管詰まり解消サービス」を別途提供している場合があります。
物件契約前に以下を確認しましょう:
- 不動産会社に確認: 「光回線の配管状況」「過去に工事トラブルがなかったか」
- 現入居者に聞く: 可能なら「光回線を使っているか」「工事でトラブルはなかったか」
- 光回線業者に事前調査依頼: NTTやKDDIに物件の設備状況を問い合わせ
- 内見時に確認: 光コンセントの有無、配管の開口部の状態をチェック
築20年以上の古いマンションは配管詰まりのリスクが高いため、特に注意が必要です。
まとめ:配管詰まりでも諦めない!選択肢は複数ある
光回線の配管詰まりという問題について詳しく解説してきました。
- 配管詰まりの原因:異物混入、経年劣化、複雑なルート、配管不存在、他の配線
- 対処法は5つ:配管洗浄、新設、エアコンダクト、外壁配線、別サービス検討
- 費用相場:2万円〜15万円(方法による)
- 賃貸では大家さん・管理会社の許可が必須
- 配管が通せなくてもホームルーター等の代替回線がある
配管が詰まっていると聞くと「もう光回線は無理だ」と諦めてしまいがちですが、実際には複数の解決策があります。
まずは、光回線業者に詳しい状況を確認し、どの対処法が可能か見積もりを取りましょう。賃貸物件なら、管理会社や大家さんに「建物の資産価値向上」を強調して交渉するのがポイントです。
どうしても配管工事が難しい場合は、ホームルーターという選択肢もあります。工事不要で、光回線に近い速度が出るため、一般的な用途(Web閲覧、動画視聴、オンライン会議)なら十分快適に使えます。
- まずは配管洗浄を検討(費用2〜5万円)
- 洗浄で無理ならエアコンダクトや外壁配線を検討(費用0〜3万円)
- それでも無理なら新規配管設置または別の光回線サービス
- 最終手段としてホームルーターへ切り替え
配管詰まりは確かに面倒なトラブルですが、適切に対処すれば必ず解決できます。諦めずに、ベストな選択肢を見つけてください!

























