「せっかく聖地に来たのに、人が多すぎて全然写真が撮れない…」

有名なアニメ聖地を訪れた経験がある方なら、一度はこんな思いをしたことがあるのではないでしょうか。SNSで話題の聖地は、週末や連休になると観光客で溢れかえり、作品の世界に浸るどころではないことも珍しくありません。

実は、日本全国には「知る人ぞ知る」穴場の聖地がたくさん存在します。観光地化されていない分、作品の雰囲気をそのまま味わえる場所や、地元の人しか知らない絶景スポットなど、定番では味わえない魅力が詰まっています。

この記事では、混雑を避けてゆっくり楽しめる穴場のアニメ聖地を厳選してご紹介します。地域別・ジャンル別の穴場スポットに加えて、聖地巡礼を成功させるコツや旅行計画の立て方まで詳しく解説していきます。


アニメ聖地巡礼「穴場」の定義と見つけ方

まずは「穴場」とは何かを明確にしておきましょう。穴場の定義を理解することで、自分に合った聖地選びができるようになります。

「穴場」とはどんな場所か

この記事で紹介する「穴場」とは、以下の条件を満たす聖地を指します。

穴場聖地の条件

  • 知名度が比較的低く、観光客が少ない
  • 作品のファン以外はあまり訪れない
  • 商業的な観光地化が進んでいない
  • 作品の雰囲気がそのまま残っている
  • 写真撮影がしやすい環境

一般的な観光地としては有名でも、アニメ聖地としての認知度が低い場所も「穴場」に含めています。逆に、ファンの間では有名でも一般観光客が少ない場所も穴場として紹介します。

穴場スポットを見つける3つの方法

自分で穴場を発掘したい方のために、探し方のコツをお伝えします。

方法①:原作やアニメ本編を細かくチェックする

メインの舞台以外にも、数秒だけ映るスポットや、背景として描かれている場所を探してみましょう。こうした場所は聖地としての認知度が低く、穴場になりやすいです。

方法②:公式の舞台探訪マップを活用する

作品によっては、公式サイトや自治体が舞台探訪マップを公開しています。マップに掲載されているスポットの中でも、メインではない場所を選ぶと穴場に出会える確率が上がります。

方法③:地元の観光協会に問い合わせる

自治体の観光課や観光協会は、聖地巡礼の情報を把握していることが多いです。公式には公開していないスポットや、地元民しか知らない撮影ポイントを教えてもらえることもあります。

穴場を選ぶメリット・デメリット

穴場にはメリットだけでなく、注意すべき点もあります。

メリットデメリット
混雑を避けてゆっくり楽しめるアクセスが不便な場合がある
写真撮影がしやすい周辺に飲食店や宿泊施設が少ないことも
作品の雰囲気をそのまま味わえる聖地としての案内板などがない
地元の人との交流が生まれやすい情報が少なく下調べが大変

穴場を訪れる際は、事前の情報収集と計画がより重要になります。


【地域別】おすすめ穴場聖地15選

ここからは、実際におすすめの穴場聖地を地域別にご紹介します。いずれも作品ファン以外の観光客は少なく、落ち着いて巡礼できるスポットです。

関東エリアの穴場聖地

①秩父市・浦山ダム(埼玉県)

作品:『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

秩父は「あの花」の聖地として有名ですが、浦山ダムは定番スポットから離れているため比較的空いています。ダムの堤体内部を見学でき、作品には登場しませんが秩父の雄大な自然を感じられるスポットです。

アクセス:秩父鉄道「浦山口駅」から徒歩約20分

②茂原市・茂原公園周辺(千葉県)

作品:『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』

千葉市周辺が主な舞台として知られていますが、茂原市も作中に登場します。茂原公園は桜の名所としても知られ、春には美しい景色の中で聖地巡礼を楽しめます。

アクセス:JR外房線「茂原駅」からバス約10分

③三浦市・城ヶ島(神奈川県)

作品:『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

鎌倉や横浜が有名ですが、城ヶ島は観光客が分散するため比較的空いています。海岸線の絶景と、ゆったりとした島の雰囲気を楽しめます。

アクセス:京急「三崎口駅」からバス約30分

関西エリアの穴場聖地

④宇治市・宇治川周辺(京都府)

作品:『響け!ユーフォニアム』

京都アニメーション制作の本作は、宇治市が舞台。平等院周辺は観光客で賑わいますが、宇治川沿いの遊歩道や、あがた祭りの会場となる縣神社周辺は比較的空いています。

アクセス:JR奈良線「宇治駅」または京阪「宇治駅」から徒歩

⑤西宮市・夙川周辺(兵庫県)

作品:『涼宮ハルヒの憂鬱』

北高のモデルとなった県立西宮北高校周辺は定番ですが、夙川公園や香櫨園浜は訪れる人が少なめ。桜の季節は特に美しく、作品の世界観を静かに楽しめます。

アクセス:阪急「夙川駅」から徒歩

⑥豊郷町・豊郷小学校旧校舎群(滋賀県)

作品:『けいおん!』

聖地として有名ではありますが、関西圏からのアクセスがやや不便なため、平日は非常に空いています。校舎内も見学可能で、作品の世界にどっぷり浸れます。

アクセス:近江鉄道「豊郷駅」から徒歩約10分

中部・北陸エリアの穴場聖地

⑦高山市・飛騨古川(岐阜県)

作品:『氷菓』『君の名は。』

高山市内は観光客で賑わいますが、飛騨古川駅周辺は比較的落ち着いています。『君の名は。』の瀧くんが降り立った駅舎や、『氷菓』に登場する街並みをゆっくり堪能できます。

アクセス:JR高山本線「飛騨古川駅」下車すぐ

⑧南砺市・城端(富山県)

作品:『true tears』

P.A.WORKSの初期作品の舞台。城端の古い街並みは観光地化が進んでおらず、作品放送から年月が経った今も当時の雰囲気を残しています。

アクセス:JR城端線「城端駅」下車

⑨敦賀市・気比神宮周辺(福井県)

作品:『中二病でも恋がしたい!』

滋賀県の聖地が有名ですが、敦賀市にも登場スポットがあります。気比神宮は日本三大鳥居の一つとしても知られ、見応えがあります。

アクセス:JR北陸本線「敦賀駅」からバス約5分

九州・四国エリアの穴場聖地

⑩竹原市・町並み保存地区(広島県)

作品:『たまゆら』

「安芸の小京都」とも呼ばれる竹原の町並み。歴史的な街並みが作品のノスタルジックな雰囲気とマッチしています。平日は観光客も少なく、のんびりと散策できます。

アクセス:JR呉線「竹原駅」から徒歩約15分

⑪直島・本村地区(香川県)

作品:『すずめの戸締まり』

すずめが旅の途中で立ち寄る島のモデルの一つ。アート作品で有名な直島ですが、本村地区は観光客が少なめで、静かな島の雰囲気を味わえます。

アクセス:高松港または宇野港からフェリー

⑫唐津市・唐津城周辺(佐賀県)

作品:『ユーリ!!! on ICE』

佐賀県を舞台にした本作。唐津城や唐津くんちで有名な街ですが、アニメ聖地としての認知度はそこまで高くなく、穴場として楽しめます。

アクセス:JR唐津線「唐津駅」から徒歩約20分

東北・北海道エリアの穴場聖地

⑬美瑛町・青い池周辺(北海道)

作品:様々な作品のイメージ参考地

特定のアニメ聖地ではありませんが、ファンタジー作品の風景参考にされることが多いエリア。夏の観光シーズンは混みますが、春や秋は比較的空いています。

アクセス:JR富良野線「美瑛駅」から車約20分

⑭弘前市・弘前城周辺(青森県)

作品:『ふらいんぐうぃっち』

弘前市を舞台にした日常系アニメ。桜の季節の弘前城は混雑しますが、それ以外の季節は落ち着いて巡礼できます。作中に登場するカフェや公園も点在しています。

アクセス:JR奥羽本線「弘前駅」からバス

⑮盛岡市・岩手県立美術館周辺(岩手県)

作品:『ハイキュー!!』

宮城県仙台市が主な舞台ですが、岩手県内にも登場スポットがあります。県立美術館周辺は観光客が少なく、静かに作品の世界を感じられます。

アクセス:JR「盛岡駅」からバス約15分


ジャンル別おすすめ穴場聖地

作品のジャンル別でも穴場聖地を整理してみましょう。好きなジャンルから選ぶのも、聖地選びの楽しみ方の一つです。

日常系アニメの穴場聖地

日常系アニメは、実在の街をそのまま舞台にしていることが多く、聖地巡礼向きのジャンルです。

作品名穴場スポット特徴
けいおん!豊郷小学校旧校舎平日は空いている、内部見学可
たまゆら竹原市町並み保存地区歴史的街並み、撮影スポット多数
ふらいんぐうぃっち弘前市内各所季節を選べば混雑回避可能

ファンタジー系アニメの穴場聖地

ファンタジー作品は特定の聖地がない場合もありますが、モデル地やイメージ参考地が穴場になることがあります。

城や古い建造物、自然豊かな場所がモデルになることが多いため、観光地化されていない史跡や自然公園を探してみるのがおすすめです。

青春・恋愛系アニメの穴場聖地

学校や通学路、デートスポットなど、身近な場所が聖地になりやすいジャンルです。

作品名穴場スポット特徴
君の名は。飛騨古川駅周辺高山市内より空いている
氷菓高山市図書館周辺メイン観光地から離れている
響け!ユーフォニアム宇治川沿い遊歩道平等院より人が少ない

穴場聖地巡礼を成功させる5つのコツ

穴場聖地は情報が少ないからこそ、事前準備が成功の鍵を握ります。ここでは、穴場巡礼を最大限楽しむためのコツをお伝えします。

①事前リサーチで「本当の穴場度」を確認

SNSやレビューサイトで、実際に訪れた人の投稿をチェックしましょう。特に週末や連休の混雑状況を確認しておくと安心です。

Googleマップの「混雑する時間帯」機能も便利です。曜日・時間帯ごとの混雑状況が表示されるので、空いている時間を狙って訪問できます。

②平日・早朝・オフシーズンを狙う

どんな穴場でも、週末や連休は人が増えます。可能であれば平日に休みを取って訪問することをおすすめします。

また、早朝(開門直後など)や、観光のオフシーズンを狙うのも効果的です。桜や紅葉の名所は、シーズン外れでも作品の世界観は十分に感じられます。

③効率的なルート設計

穴場スポットは交通の便が悪いことも多いため、効率的なルート設計が重要です。

ルート設計のポイント

  • Googleマップで複数スポットの位置関係を確認
  • 公共交通機関の時刻表を事前にチェック
  • 徒歩での移動時間に余裕を持たせる
  • 雨天時の代替プランも考えておく

④地元への配慮とマナー

穴場スポットは観光地化されていない分、地元の方の生活圏であることが多いです。マナーを守って巡礼することで、聖地としての価値を守ることにつながります。

私有地への無断侵入、大声での会話、ゴミのポイ捨てなどは絶対に避けましょう。また、住宅地での撮影は住民のプライバシーに配慮してください。

観光庁でも「訪日外国人旅行者向け観光情報」として、日本の観光マナーを紹介しています。国内旅行者も参考になる内容です。 出典:観光庁「旅のマナー」

⑤旅行計画は早めに立てる

穴場聖地の周辺は宿泊施設が限られていることがあります。特に、近隣に有名観光地がある場合は、そちらの混雑に巻き込まれて宿が取りにくくなることも。

旅行の計画が決まったら、早めに宿泊先を確保しておくことをおすすめします。

 

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聖地巡礼の持ち物チェックリスト

穴場聖地は観光地化されていないため、現地で必要なものが手に入らないこともあります。出発前にしっかり準備しておきましょう。

必須アイテム

  • スマートフォン(地図・カメラ・作品資料の確認に)
  • モバイルバッテリー
  • 作品の参考画像(比較撮影用)
  • 現金(電子決済非対応の店舗も多い)
  • 飲み物・軽食
  • 歩きやすい靴

あると便利なアイテム

  • 折りたたみ傘
  • カメラ・三脚(本格的な撮影をする場合)
  • メモ帳・ペン
  • 地元のお土産を入れるエコバッグ
  • 日焼け止め・虫除けスプレー(季節に応じて)


よくある質問(FAQ)

一人で聖地巡礼しても大丈夫?

全く問題ありません。むしろ、一人の方が自分のペースで回れるため、穴場巡礼には向いています。聖地巡礼者の中には一人旅の方も多く、現地で同じファンと出会って交流が生まれることもあります。

車がないとアクセスできない穴場は多い?

穴場の中には、公共交通機関だけではアクセスが難しい場所もあります。ただし、駅やバス停から徒歩圏内で楽しめるスポットも多数あります。この記事で紹介した聖地は、基本的に公共交通機関でアクセス可能な場所を選んでいます。車がない場合は、レンタカーの利用も検討してみてください。

聖地巡礼におすすめの季節は?

作品の季節設定に合わせて訪れるのがおすすめです。例えば、夏が舞台の作品なら夏に、桜のシーンが印象的な作品なら春に訪れると、より作品の世界観を感じられます。ただし、オフシーズンは混雑を避けられるメリットもあるため、目的に応じて選びましょう。

予算はどれくらい必要?

日帰りか宿泊かで大きく変わります。日帰りの場合は交通費+食事代+お土産代で5,000〜15,000円程度。宿泊を伴う場合は、宿泊費を含めて20,000〜50,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。穴場エリアは物価が安い傾向があるため、有名観光地より費用を抑えられることが多いです。

聖地がなくなっていることはある?

あります。建物の取り壊しや、自然災害による景観の変化などで、作品と同じ風景が見られなくなることもあります。特に古い作品の聖地は、事前に最新情報を確認してから訪問することをおすすめします。


まとめ

アニメ聖地巡礼の穴場スポットについて詳しく解説してきました。

この記事のポイント

  • 穴場聖地は混雑を避けてゆっくり楽しめる
  • 定番から少し離れた場所や、アクセスがやや不便な場所が穴場になりやすい
  • 事前リサーチと早めの旅行計画が成功の鍵
  • 地元への配慮とマナーを忘れずに
  • 持ち物は事前にしっかり準備しておく

聖地巡礼の醍醐味は、作品の世界に入り込んだような感覚を味わえることです。穴場スポットなら、その感覚をより深く、より静かに楽しむことができます。

「次はどこに行こう?」と迷っている方は、ぜひこの記事で紹介した穴場聖地を候補に入れてみてください。きっと、新しい発見と感動が待っています。

旅行の計画が決まったら、宿泊先の確保はお早めに。穴場エリアは宿泊施設が限られていることも多いので、早めの予約がおすすめです。

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