モニターアームが机に挟めない時の対策5選|原因別に解説

「モニターアームを買ったのに、机に取り付けられない…」
そんな状況に直面して、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。モニターアームの多くはクランプ式(天板を挟み込むタイプ)を採用していますが、すべての机に対応しているわけではありません。
天板が薄すぎる、厚すぎる、フレームが邪魔をしている、奥行きが足りない。原因はさまざまですが、諦める必要はありません。適切な対策を取れば、ほとんどのケースで解決できます。
この記事では、モニターアームが机に挟めない原因を5つに分類し、それぞれに対応する具体的な対策を解説します。
- モニターアームが挟めない5つの原因
- 原因別の具体的な対策5選
- 安全に使うための注意点
- 自分に合った対策を選ぶフローチャート
最後まで読めば、あなたの机でもモニターアームを使えるようになります。
モニターアームが机に挟めない5つの原因
まずは、なぜモニターアームが取り付けられないのか、原因を正しく把握しましょう。原因がわかれば、適切な対策を選ぶことができます。
原因1|天板が薄すぎる(10mm以下)
クランプ式モニターアームの多くは、対応する天板の厚さに下限があります。一般的には15mm~75mm程度が対応範囲とされており、10mm以下の薄い天板では挟み込む力が十分に発揮できません。
薄い天板にそのまま取り付けると、クランプが滑ってモニターが落下する危険性があります。また、天板に過度な負荷がかかり、割れや変形の原因になることもあります。
原因2|天板が厚すぎる(クランプの対応範囲外)
逆に、天板が厚すぎる場合も問題です。無垢材のダイニングテーブルや、厚みのあるDIYデスクなどでは、クランプが開ききらずに挟めないことがあります。
多くのクランプは最大75mm程度までの対応ですが、製品によっては50mm程度が限界のものもあります。購入前に対応厚さを確認していなかった場合、この問題に直面しやすいです。
原因3|天板の奥行きが足りない
クランプを取り付けるには、天板の端に一定のスペースが必要です。具体的には、クランプの奥行き(通常5~10cm程度)に加えて、アームの可動範囲を考慮した余裕が求められます。
天板の奥行きが40cm未満の場合や、壁際に机を置いている場合は、クランプを取り付けるスペースが確保できないことがあります。
原因4|フレームや補強材が邪魔をしている
机の裏側にフレーム(金属製の骨組み)がある場合、クランプの下側が干渉して挟めないことがあります。
- L字デスクの角部分
- 事務用スチールデスクのフレーム構造
- 折りたたみ式デスクの補強バー
- 配線ダクトが天板下に設置されている机
この場合、フレームを避けて取り付けるか、別の固定方法を検討する必要があります。
原因5|天板の素材が弱い(ダンボール芯など)
見た目は普通の木製天板でも、内部がダンボール(ハニカム構造)や発泡スチロールで構成されている場合があります。これはフラッシュ構造と呼ばれ、軽量化のために安価な家具でよく使われています。
[concept-box2] フラッシュ構造の天板にクランプで強い力をかけると、内部が潰れて凹んだり、最悪の場合は天板が破損する可能性があります。この問題は見た目からは判断しにくいため、購入前に確認が難しい点に注意が必要です。 [/concept-box2]
原因別|モニターアームを取り付ける5つの対策
原因がわかったところで、具体的な対策を見ていきましょう。それぞれの対策には向き・不向きがあるため、自分の状況に合った方法を選んでください。
対策1|補強プレートを使う
対応する原因:天板が薄すぎる、天板の素材が弱い
補強プレートとは、クランプと天板の間に挟む金属製の板です。荷重を分散させることで、薄い天板や弱い素材の天板でも安全に取り付けられるようになります。
- クランプの圧力を広い面積に分散
- 天板の凹みや変形を防止
- 安定性の向上
- 費用目安:1,000~3,000円程度
補強プレートはモニターアームメーカー各社から純正品が販売されているほか、汎用品も多数あります。サイズはクランプの大きさに合わせて選ぶ必要があります。
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”] 参考:エルゴトロン公式「取り付けアクセサリー」(https://www.ergotron.com/ja-jp)
[concept-box1] 天板の素材が弱い場合は、補強プレートを使っても完全には問題が解決しないことがあります。モニターの重量が重い場合(10kg以上など)は、別の対策を検討した方が安全です。 [/concept-box1]
対策2|クランプ延長アダプターを使う
対応する原因:天板が厚すぎる、フレームが邪魔をしている
クランプの開口部を広げる延長アダプターを使えば、厚い天板にも対応できます。また、一部の製品はオフセット(位置をずらす)機能があり、フレームを避けて取り付けることも可能です。
| アダプターの種類 | 効果 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 延長クランプ | 対応厚さを+20~30mm拡大 | 2,000~5,000円 |
| オフセットクランプ | 取り付け位置を5~10cm移動 | 3,000~6,000円 |
| 両方の機能を持つ製品 | 厚さ拡大+位置調整 | 5,000~8,000円 |
純正品がない場合は、サードパーティ製の汎用アダプターも検討できます。ただし、VESA規格(モニターとアームの接続規格)への適合性は事前に確認してください。
対策3|グロメット式に変更する
対応する原因:フレームが邪魔をしている、奥行きが足りない
グロメット式とは、天板に穴を開けてボルトで固定する方式です。クランプで挟む必要がないため、フレームの影響を受けません。
メリット:
- フレームや厚さの影響を受けにくい
- 安定性が高い
- デスク端以外の位置にも取り付け可能
デメリット:
- 天板に穴を開ける必要がある(直径8~20mm程度)
- 穴の位置は後から変更できない
- 賃貸備え付けの机には使えない
多くのモニターアームは、クランプ式とグロメット式の両方に対応しています。付属のパーツを交換するだけで変更できる製品が多いので、すでにアームをお持ちの場合は対応しているか確認してみてください。
対策4|スタンド式・自立式アームを選ぶ
対応する原因:すべての原因に対応可能
机に固定すること自体が難しい場合は、スタンド式(自立式)のモニターアームを検討してください。重い土台(ベース)でモニターを支える方式で、机への加工や固定が一切不要です。
- 机の上に置くだけで使用可能
- どんな机でも使える
- 移動が簡単
- デメリット:デスク上のスペースを取る(ベース部分が15×15cm程度以上)
- 費用目安:8,000~20,000円程度
スタンド式は「机を傷つけたくない」「将来的に別の机に変える可能性がある」という方にも向いています。
対策5|ポールマウント・突っ張り式を検討する
対応する原因:すべての原因に対応可能
床から天井への突っ張り棒(ポール)にモニターを取り付ける方式もあります。机に一切触れないため、机の構造を気にする必要がありません。
[concept-box1] 突っ張り式は壁に穴を開ける必要がなく、賃貸住宅でも使いやすい方法です。ただし、天井の強度や材質によっては設置できない場合もあるため、事前確認が必要です。 [/concept-box1]
| 固定方式 | 机への影響 | 費用目安 | 安定性 |
|---|---|---|---|
| クランプ式 | あり(挟む) | 5,000~15,000円 | ◎ |
| グロメット式 | あり(穴を開ける) | 5,000~15,000円 | ◎ |
| スタンド式 | なし | 8,000~20,000円 | ○ |
| 突っ張り式 | なし | 10,000~25,000円 | ○~◎ |
安全に使うための3つの注意点
どの対策を選んでも、安全に使うためには以下の点に注意してください。モニターの落下は機器の破損だけでなく、ケガにつながる可能性もあります。
注意1|耐荷重を必ず確認する
モニターアームには耐荷重(支えられるモニターの重さの上限)が設定されています。モニターの重量がこれを超えると、アームが下がってきたり、最悪の場合は破損して落下する危険があります。
- モニターアームの耐荷重(製品仕様に記載)
- モニターの重量(製品仕様またはスタンドを外した状態で計測)
- デュアルアームの場合は各アームの耐荷重を個別に確認
一般的な24インチモニターは3~5kg程度、27インチは5~7kg程度、32インチ以上は8~12kg程度が目安です。
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”] 参考:一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)「ディスプレイモニタ」(https://www.jeita.or.jp/)
注意2|定期的に締め付けをチェックする
クランプの締め付けは、時間の経過とともに緩むことがあります。特に以下のタイミングでは確認を行ってください。
- 設置後1週間(初期なじみの確認)
- 月に1回程度の定期チェック
- モニターの向きを大きく変えた後
- 地震の後
ネジやクランプが緩んでいると、モニターが徐々に傾いたり、最悪の場合は落下につながります。
注意3|地震対策を忘れない
日本は地震が多い国です。モニターアームは自由に動く設計になっているため、揺れによってモニターが大きく振られる可能性があります。
[concept-box2] 特にスタンド式やポール式は、土台が安定していても揺れに対しては弱い傾向があります。大きな地震が予想される地域では、モニターの転倒防止ワイヤーの併用を検討してください。 [/concept-box2]
自分の机に合った対策を選ぶフローチャート
どの対策を選べばよいか迷っている方のために、判断フローを用意しました。
Q1. 天板に穴を開けてもいいですか?
→ はい:グロメット式を検討(対策3)
→ いいえ:Q2へ
Q2. 机の端にクランプを取り付けるスペースはありますか?
→ ない(フレームがある、奥行きがない):スタンド式または突っ張り式を検討(対策4、5)
→ ある:Q3へ
Q3. 天板の厚さはクランプの対応範囲内ですか?
→ 薄すぎる:補強プレートを使用(対策1)
→ 厚すぎる:延長アダプターを使用(対策2)
→ 対応範囲内:そのまま取り付け可能
よくある質問(FAQ)
IKEAの机の多くはフラッシュ構造(内部がハニカムや発泡材)のため、クランプ式の場合は補強プレートの使用を強くおすすめします。特にLINNMON(リンモン)などの天板は内部が弱いため、補強なしでの使用は避けてください。BEKANT(ベカント)など一部の製品はより頑丈な構造ですが、事前に確認が必要です。
ガラス天板へのクランプ式の取り付けは推奨されません。ガラスに局所的な圧力がかかると、破損する危険性があります。スタンド式や突っ張り式を検討するか、ガラスの下に木製のサポートボードを敷いて荷重を分散させる方法があります。ただし、メーカーが保証対象外としている場合が多いため、自己責任での使用となります。
賃貸住宅では、壁や机を傷つけない方法が必要です。最も安全なのはスタンド式(自立式)で、机にも壁にも影響しません。突っ張り式も天井にゴム製のパッドをつけることで跡を残さずに使用できる製品があります。クランプ式を使う場合は、補強プレートを挟むことで天板の凹みを防げます。
多くのクランプ式モニターアームは、グロメット式への変換パーツが別売りで用意されています。また、サードパーティ製の延長アダプターや補強プレートを追加することで、既存のアームを活用できるケースがほとんどです。完全に使えなくなることは少ないので、製品の仕様を確認してみてください。
まとめ
モニターアームが机に挟めない場合でも、適切な対策を取れば問題を解決できます。
天板が薄い・素材が弱い場合 → 補強プレートを使用
天板が厚すぎる・フレームが邪魔な場合 → 延長アダプターまたはグロメット式に変更
机への固定自体が難しい場合 → スタンド式または突っ張り式を選択
まずは自分の机がなぜ挟めないのかを確認し、それに合った対策を選んでください。
[concept-box1] 最初に試すなら、コストが低く手軽な「補強プレート」がおすすめです。1,000~3,000円程度で購入でき、多くのケースで問題を解決できます。それでも難しい場合は、グロメット式への変更やスタンド式の導入を検討してください。 [/concept-box1]
安全に、快適に、モニターアームを活用していただければ幸いです。
























