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キーボードで打てないキーがある原因7つと今すぐ試せる対処法12選

「キーボードの一部のキーだけが打てない…」

そんなトラブルに困っていませんか?全部が反応しないわけではなく、特定のキーだけが入力できないという症状は非常によくあるものです。仕事中や急いでいる時に発生すると、本当に困りますよね。

実は、キーボードの一部のキーが打てない原因は、ソフトウェア的な設定の問題であることが多く、多くの場合は自分で解決できます。物理的な故障かどうかを見極める方法も含めて解説します。

この記事では、キーが打てない7つの原因と、今すぐ試せる12の対処法を詳しく解説します。よく反応しなくなるキーの種類別の対処法や、修理・買い替えの判断基準まで網羅しています。

この記事を読めば、キーボードのトラブルを解決し、快適にPCを使えるようになります。

Contents
  1. キーボードの一部のキーが打てない主な原因7つ
  2. 【今すぐ試せる】キーボードが打てない時の対処法12選
  3. よく反応しなくなるキーと原因
  4. ノートPCとデスクトップPCで対処法は異なる?
  5. 修理・買い替えの判断基準
  6. FAQ(よくある質問)
  7. まとめ

キーボードの一部のキーが打てない主な原因7つ

まずは、特定のキーが打てなくなる原因を把握しましょう。原因によって対処法が大きく異なります。

NumLock・CapsLockなどの特殊キーがオンになっている

最も多い原因が、特殊キーの状態です。特に「NumLock」がオフになっていると、テンキー(数字キー)が使えなくなります。

特殊キー状態影響
NumLockオフテンキーが数字ではなく矢印・Home・Endなどとして動作
CapsLockオンアルファベットがすべて大文字になる
ScrollLockオン一部のアプリケーションでスクロール動作が変わる
Insertオン上書きモードになり、既存の文字が置き換わる

フィルターキー・固定キー機能が有効になっている

Windowsには「フィルターキー」「固定キー」「切り替えキー」といったアクセシビリティ機能があります。これらが意図せず有効になっていると、キー入力が正常に反応しないことがあります。

フィルターキーは、キーを長押ししないと入力が認識されなくなる機能です。Shiftキーを8秒間長押しすると有効になってしまうことがあります。

キーボードドライバーの不具合

Windowsのキーボードドライバーが破損したり、正しく動作していなかったりすると、一部のキーが反応しなくなることがあります。Windows Update後に発生することもあります。

キーの下にゴミや異物が詰まっている

キーボードの隙間には、ホコリ、食べかす、髪の毛などが入り込みやすいです。これらの異物がキーの下に溜まると、物理的にキーが押し込めなくなったり、接点が反応しなくなったりします。

特にノートPCのキーボードは、デスクトップ用キーボードよりもキーストローク(押し込み深さ)が浅いため、少量のゴミでも影響を受けやすいです。

接続の問題(有線・無線・Bluetooth)

外付けキーボードの場合、接続に問題があると一部のキーだけ反応しないことがあります。

・USBケーブルの断線・接触不良

・USBポートの不具合

・ワイヤレスレシーバーの接続不良

・Bluetoothのペアリング不具合

・電池切れ(ワイヤレスキーボード)

キーボードの物理的な故障

キーボード内部の回路やスイッチが故障している場合は、ソフトウェア的な対処では直りません。

物理的故障を疑うケース:

・液体をこぼした後から調子が悪い

・落下させたことがある

・長年使用している(3〜5年以上)

・特定のキーを強く叩く癖がある

特定のアプリケーションでのみ発生する問題

特定のソフトウェアやゲームでのみキーが反応しない場合は、そのアプリケーション固有の設定やバグの可能性があります。

【今すぐ試せる】キーボードが打てない時の対処法12選

原因がわかったところで、具体的な対処法を紹介します。上から順番に試していくことで、効率的に問題を解決できます。

対処法1:NumLockキーを確認する

テンキー(数字キー)が打てない場合、最初に確認すべきは「NumLock」の状態です。

1. キーボードの「NumLock」キーを押す

2. NumLockランプが点灯しているか確認

3. テンキーで数字が入力できるか試す

ノートPCでは「Fn」+「NumLock」の組み合わせでオン・オフを切り替える機種が多いです。また、NumLockキー自体がない機種もあり、その場合は「Fn」+別のキーで代用されています。

対処法2:Fnキーの組み合わせを確認する

ノートPCでは、Fnキーとの組み合わせで特定の機能が割り当てられていることがあります。Fnキーがロック状態になっていると、通常のキー入力ができなくなることがあります。

1. 「Fn」キーを1回押して解除を試す

2. 「Fn」+「Esc」を押す(Fnロック解除のショートカット)

3. ファンクションキー(F1〜F12)の動作を確認

対処法3:フィルターキー・固定キーをオフにする

Windowsのアクセシビリティ機能が原因の可能性があります。

Windows 10/11の場合:

1. 「設定」を開く(Windowsキー + I)

2. 「アクセシビリティ」(または「簡単操作」)を選択

3. 「キーボード」を選択

4. 「固定キー機能」「フィルターキー機能」「切り替えキー機能」をすべてオフにする

出典:Microsoft公式「Windows のキーボード フィルター」

対処法4:PCを再起動する

単純ですが効果的な方法です。一時的なソフトウェアの不具合は再起動で解消することが多いです。

1. 開いているアプリケーションを保存して閉じる

2. 「スタート」→「電源」→「再起動」

3. 再起動後、キーボードの動作を確認

対処法5:キーボードを接続し直す

外付けキーボードの場合、接続を一度外して再接続します。

有線キーボードの場合:

1. USBケーブルを抜く

2. 10秒待つ

3. 再度しっかりと差し込む

Bluetoothキーボードの場合:

1. キーボードの電源をオフにする

2. PCのBluetooth設定から一度デバイスを削除

3. キーボードを再度ペアリング

対処法6:別のUSBポートに接続する

USBポート自体に問題がある可能性があります。

・別のUSBポートに接続してみる

・USBハブを使用している場合は、PC本体に直接接続してみる

・USB 2.0ポートとUSB 3.0ポートの両方で試す

対処法7:キーボードドライバーを再インストールする

ドライバーの不具合が原因の場合、再インストールで解決することがあります。

1. 「スタート」を右クリック →「デバイスマネージャー」

2. 「キーボード」を展開

3. 使用しているキーボードを右クリック →「デバイスのアンインストール」

4. 確認画面で「アンインストール」をクリック

5. PCを再起動(自動的にドライバーが再インストールされる)

出典:Microsoft公式「Windows でドライバーを更新する」

対処法8:キーボードの電池を交換する(ワイヤレス)

ワイヤレスキーボードの電池が少なくなると、一部のキーだけ反応しなくなることがあります。

・電池を新品に交換する

・充電式の場合は満充電にする

・交換後、キーボードの電源を入れ直す

電池残量が少なくなると、電力消費の大きいキー(バックライト付きキーなど)から順に反応が悪くなることがあります。

対処法9:キーの隙間を掃除する

キーの下にゴミが詰まっている場合は、掃除で改善します。

安全な掃除方法:

1. PCの電源を切る(ノートPCの場合)、またはキーボードを外す

2. キーボードを逆さにして軽く叩き、ゴミを落とす

3. エアダスターでキーの隙間の埃を吹き飛ばす

4. 柔らかいブラシで隙間を掃除する

キーキャップ(キーの表面部分)を外して掃除する方法もありますが、ノートPCのキーボードは構造が繊細で破損リスクがあります。慣れていない場合は避けてください。

対処法10:別のキーボードで試す

外付けキーボードを持っている場合は、それを接続して問題のキーが入力できるか確認します。

確認結果原因対処
別のキーボードでは正常元のキーボードの故障修理または買い替え
別のキーボードでも同じ症状PC本体(ソフトウェア)の問題ドライバー再インストール、システム復元

対処法11:スクリーンキーボードで動作確認する

Windowsに標準搭載されている「スクリーンキーボード」を使って、ソフトウェア的に問題があるかハードウェア的に問題があるかを切り分けられます。

1. 「スタート」メニューで「スクリーンキーボード」と検索

2. スクリーンキーボードを起動

3. 画面上のキーをマウスでクリックして入力を確認

スクリーンキーボードで正常に入力できる場合は、物理キーボードの問題です。スクリーンキーボードでも入力できない場合は、ソフトウェア(OS・アプリ)の問題です。

対処法12:システムの復元を行う

最近のWindows Update後やソフトウェアインストール後に症状が出た場合、システムの復元で以前の状態に戻すことができます。

1. 「スタート」で「回復」と検索 →「回復」を選択

2. 「システムの復元を開く」をクリック

3. 復元ポイントを選択(問題が発生する前の日付)

4. 「完了」をクリックして復元を実行

システムの復元を行っても、個人ファイル(ドキュメント、写真など)は消えません。ただし、復元ポイント以降にインストールしたアプリは削除されます。

よく反応しなくなるキーと原因

特定の種類のキーが反応しなくなる場合、原因が絞り込めます。

テンキー(数字キー)が打てない場合

可能性の高い原因対処法
NumLockがオフNumLockキーを押してオンにする
マウスキー機能がオン設定 → アクセシビリティ → マウス → 「マウスキー機能」をオフ
「マウスキー機能」がオンになっていると、テンキーがマウスカーソルの操作に使われるため、数字が入力できなくなります。

文字キーの一部が打てない場合

可能性の高い原因対処法
キーの下にゴミエアダスターで掃除
キースイッチの故障修理または買い替え
液体こぼしによる接触不良乾燥させる、修理

Enterキー・Spaceキーなど大きいキーが打てない場合

大きいキーは内部に「スタビライザー」というパーツがあり、これが外れたり破損したりすると反応しなくなることがあります。

・キーを押した時にグラグラする → スタビライザーの問題

・キーが沈んだまま戻らない → キースイッチまたはスタビライザーの問題

・キーはしっかり押せるが反応しない → キースイッチまたは接点の問題

Fnキーとの組み合わせキーが打てない場合

ノートPCで、F1〜F12キーが音量調整や画面の明るさ調整になってしまう場合は、Fnキーの設定を確認します。

・「Fn」を押しながらファンクションキーを押す

・BIOS設定でFnキーの動作を変更する

・メーカー専用ソフトウェア(HP Command Center、Lenovo Vantage等)で設定変更

ノートPCとデスクトップPCで対処法は異なる?

PCの種類によって、対処の難易度や選択肢が異なります。

ノートPCの場合の注意点

・キーボードが本体と一体のため、交換が難しい

・修理費用が高くなりがち(1〜3万円程度)

・自分でキーを外すと破損リスクが高い

・応急処置として外付けキーボードを使う選択肢

ノートPCのキーボード修理は、メーカーサポートまたは修理専門店に依頼することをおすすめします。自分での分解は保証が無効になる可能性があります。

デスクトップPC(外付けキーボード)の場合

・キーボードの交換が容易(買い替えで解決)

・別のキーボードで原因の切り分けがしやすい

・価格帯も1,000円〜数万円と幅広い選択肢

・メカニカルキーボードなら個別キースイッチ交換も可能

修理・買い替えの判断基準

対処法を試しても改善しない場合、修理または買い替えを検討する必要があります。

修理すべきケース

状況理由
ノートPCで保証期間内無償修理の可能性
高価なキーボード(1万円以上)修理のほうがコスパが良い場合がある
特殊なキー配列・機能が必要同等品の入手が難しい場合

買い替えを検討すべきケース

状況理由
安価なキーボード(3,000円以下)修理費用のほうが高くなる
5年以上使用している他のキーも故障する可能性が高い
液体こぼしで複数キーが故障内部損傷が広範囲の可能性
ノートPCの保証切れ(修理費用が高額)外付けキーボードのほうが安い

応急処置:外付けキーボードを使う

ノートPCのキーボードが故障しても、外付けキーボードを接続すれば作業を続けられます。

・USB接続のキーボード(1,000〜3,000円程度で購入可能)

・Bluetoothキーボード(コードレスで便利)

・修理・買い替えの判断に時間をかけられる

FAQ(よくある質問)

一度に複数のキーを押すと反応しないのはなぜ?

安価なメンブレンキーボードでは「キーロールオーバー」の制限があり、同時に押せるキーの数が制限されています。ゲームなど複数キーの同時押しが必要な場合は、Nキーロールオーバー対応のゲーミングキーボードを検討してください。

キーを押すと違う文字が入力されるのはなぜ?

キーボードレイアウト(日本語/英語)の設定が変わっている可能性があります。Windowsの設定 →「時刻と言語」→「言語と地域」でキーボードレイアウトを確認してください。また、「@」を押すと「[」が入力されるなどの場合は、英語キーボード設定になっています。

キーを押すと2回入力されてしまう(チャタリング)場合は?

キースイッチの接触不良が原因の「チャタリング」という現象です。キーボードの掃除、ドライバー更新で改善することがありますが、物理的な故障の場合は修理または買い替えが必要です。

ノートPCのキーボード交換は自分でできる?

機種によりますが、多くのノートPCはキーボード交換が難しい構造です。一部の機種ではキーボードがユーザー交換可能ですが、分解が必要な場合は破損や保証無効のリスクがあります。メーカーサポートまたは専門店への依頼をおすすめします。

水やコーヒーをこぼした場合、どうすればいい?

すぐに電源を切り(ノートPCの場合はバッテリーも外す)、逆さにして水を切り、乾燥させてください。完全に乾くまで電源を入れないことが重要です。乾燥後も動作しない場合は、内部の基板が損傷している可能性があり、修理または買い替えが必要です。

Macのキーボードが反応しない場合も同じ対処法?

基本的な対処法(再起動、接続確認、掃除など)は同じです。ただし、Macの場合は「NVRAM/PRAMリセット」「SMCリセット」という独自の対処法もあります。Appleの公式サポートページを参照してください。

まとめ

キーボードの一部のキーが打てない問題の原因と対処法について解説しました。

この記事のポイント:

・テンキーが打てない場合はまずNumLockを確認

・フィルターキー・固定キー機能がオンになっていないか確認

・PCの再起動、キーボードの再接続で解決することが多い

・スクリーンキーボードで動作確認し、原因を切り分ける

・キーの下のゴミ掃除も効果的

・物理的故障の場合は修理または買い替えを検討

・ノートPCは外付けキーボードで応急対処可能

まずは「NumLock確認」「フィルターキーのオフ」「PC再起動」の3つを試してみてください。多くの場合はソフトウェア的な問題であり、これらの対処で解決します。

それでも改善しない場合は、別のキーボードやスクリーンキーボードで動作確認を行い、物理的な故障かどうかを見極めてください。

物理的な故障の場合、デスクトップPCなら新しいキーボードへの買い替え、ノートPCなら外付けキーボードの使用または修理を検討しましょう。