「充電ケーブルを挿したら、急に水滴のアイコンが出て充電が止まった…」
「水に濡らした覚えはないのに、液体検出の警告が消えない…」

iPadの画面に「Lightningコネクタ(またはUSB-C)で液体が検出されました」という警告が出た場合、システムがショートを防ぐために充電機能を強制停止しています。

これはiPadを守るための重要な機能ですが、焦って間違った対処をすると、ポートを腐食させ、修理費5万円コースになる危険があります。

この記事では、警告が出た瞬間にやるべき正しい対処法と、絶対にやってはいけないNG行動、そして誤検知の場合の解除方法を解説します。

警告が出る主な原因

  • お風呂やキッチンで使用した(湿気)
  • 雨に濡れたカバンの中にいれていた
  • 冬場の結露(寒い外から暖かい部屋に入った時)
  • 充電ケーブルの端子が濡れている・汚れている

【絶対NG】やってはいけない3つのこと

解決策の前に、これをやるとiPadが「即死」する危険な行動を伝えます。今やろうとしていたら手を止めてください。

1. ドライヤーの温風を当てる
熱で内部のパッキンが劣化し、防水性能が失われます。さらに、熱風で水分が奥に押し込まれ、基盤ショートの原因になります。

2. 綿棒やティッシュを突っ込む
繊維がポート内部に残り、水分を吸ってカビの原因になります。また、繊細な充電端子(ピン)を折ってしまうリスクが高いです。

3. 米びつの中に入れる
都市伝説です。お米の粉末がポートに入り込み、粘土のように固まって取れなくなります。絶対にやめてください。

ステップ1:ケーブルを抜き、自然乾燥させる

最も確実で、Apple公式も推奨している方法は「風通しの良い場所での自然乾燥」です。

  1. 充電ケーブルをiPadから抜く。
  2. iPadのコネクタ部分(穴)を下に向ける。
  3. 手のひらに向かって優しくトントンと叩き、余分な水分を排出する。
  4. 風通しの良い乾いた場所に、iPadを置いて放置する。

乾燥時間の目安:
軽度の湿気なら30分〜1時間。ガッツリ水が入った場合は半日〜24時間かかることもあります。扇風機の「冷風」を離れた場所から優しく当てるのは効果的です。

ステップ2:ケーブル側も疑う

iPad本体ではなく、充電ケーブルの端子(オス側)が濡れているケースも非常に多いです。

特に純正ケーブルは端子がむき出しなので、知らぬ間に飲み物の水滴がついたり、ペットが舐めたりしていることがあります。別の乾いたケーブルを持っているなら、そちらを挿して警告が出るか確認してください。

もし別のケーブルで警告が出ないなら、原因はケーブルです。濡れたケーブルは錆びる前に乾いた布で拭き取り、しっかり乾燥させてください。

ステップ3:【緊急時の裏技】「緊急時用の解除」を使う

「仕事でどうしても今すぐ充電しないといけない」「バッテリーが残り1%で死にそう」という場合、リスクを承知で強制的に充電する方法があります。

ケーブルを挿し直すと、警告画面に「緊急時用として無視」というオプションが表示されることがあります(表示されない場合もあります)。

これをタップすると、液体検知を無視して通電を開始します。ただし、本当に濡れていた場合、端子がショートして黒焦げになり、iPadが二度と充電できなくなるリスクがあります。あくまで自己責任の最終手段としてください。

安全な回避策:ワイヤレス充電を使う
もしiPad本体のポートが濡れていても、Magic Keyboard(iPad Pro/Air用)のヒンジ部分にあるポート経由での充電なら、本体のポートを使わないため安全に充電できる可能性があります(機種によります)。

ステップ4:濡れていないのに警告が出る場合(バグ・汚れ)

「数日乾かしたのに消えない」「絶対に濡らしていない」という場合、ポート内部の「汚れ」「腐食(サビ)」がセンサーを誤作動させている可能性があります。

  1. 電源を切って再起動する:
    システムの一時的なバグなら、再起動で直ることがあります。
  2. エアダスターで掃除する:
    ポート内部にホコリが溜まっていると、湿気を吸って導通し、液体と誤認されることがあります。パソコン用のエアダスターでゴミを吹き飛ばしてください。
  3. 接点復活剤を使う(上級者向け):
    綿棒を使わず、端子専用のクリーナーをごく少量塗布した紙などで優しく端子を拭くことで、酸化皮膜が取れて直る場合があります。

それでも直らない場合は?

24時間乾燥させ、再起動し、掃除しても警告が消えない場合、ポート内部のセンサーが故障(腐食)している可能性が高いです。

この場合、Apple Storeや正規サービスプロバイダでの修理が必要です。ポート交換だけで済む場合もありますが、基盤まで腐食が進んでいると「本体交換」となり、高額な修理費がかかることもあります。

修理までのつなぎとして
修理に出す時間がない場合、データをクラウド(iCloudやGoogleドライブ)に避難させ、バッテリーが切れる前にバックアップを取ることを最優先してください。


Q. ジップロックに入れてお風呂で使ってもいいですか?

A. おすすめしません。ジップロックは完全防水ではありませんし、何より「温度差による結露」が防げません。冷えたiPadを熱い浴室に持ち込むと、袋の中でiPad内部に水滴が発生し、今回のような水没判定を食らう原因になります。

Q. 無線充電(MagSafe)は使えますか?

A. 残念ながら、iPadシリーズはiPhoneのような背面のMagSafe充電(Qi充電)には対応していません。充電するには物理ポートを使うか、Smart Connector(キーボード接続端子)経由で給電するしかありません。

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