オンライン授業でWiFiが足りない原因と5つの改善策

オンライン授業中に画面が固まる。先生の声が途切れる。Zoomが落ちて再入室したら、すでに大事な説明が終わっていた。そんな経験はありませんか。
WiFiが「足りない」と感じる場面は、コロナ禍以降に急増しました。大学や専門学校でオンライン授業が定着した今、通信環境は学業の成果に直結する問題です。
この記事では、オンライン授業に必要な通信環境の具体的な数値から、今日からできる改善策、そして回線そのものを見直すべきかの判断基準まで、段階的に解説していきます。
最後まで読めば、あなたの状況に合った解決策が明確になるはずです。
オンライン授業に必要なWiFi環境とは?
Zoom・Google Meetの推奨通信速度
オンライン授業で使われる代表的なツールであるZoomやGoogle Meetには、公式に推奨通信速度が公開されています。
| ツール | 用途 | 推奨速度(下り) |
|---|---|---|
| Zoom | 1対1ビデオ通話 | 1.5Mbps |
| Zoom | グループビデオ通話(HD) | 3.0Mbps |
| Google Meet | ビデオ会議(標準画質) | 2.6Mbps |
| Google Meet | ビデオ会議(HD) | 3.2Mbps |
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”] 参考:Zoom公式「帯域幅要件」(https://support.zoom.com/hc/ja/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0060648)
これらの数値を見ると「そんなに速くなくても良いのでは?」と感じるかもしれません。しかし、実際には余裕を持った速度が必要です。推奨値はあくまで「最低限」であり、通信が不安定になると簡単に下回ってしまうためです。
一般的に、オンライン授業を快適に受けるには下り10Mbps以上、上り3Mbps以上を安定して確保できる環境が望ましいとされています。
90分授業で消費するデータ量の目安
通信速度とあわせて確認しておきたいのが、1回の授業で消費するデータ量です。
| 画質設定 | 1時間あたり | 90分授業 |
|---|---|---|
| 標準画質(SD) | 約300~500MB | 約450~750MB |
| 高画質(HD) | 約700MB~1GB | 約1~1.5GB |
つまり、1日に2コマの授業を受けると、それだけで約2~3GBを消費する計算になります。週5日で10コマなら10~15GB。これにレポート作成やオンデマンド動画の視聴が加われば、月間30~50GBは必要になってきます。
「20GBプラン」や「7日間で10GB制限」のWiFiでは、月の途中で通信制限がかかる可能性が高い。
「足りない」と感じる状態の正体
「WiFiが足りない」という感覚は、大きく分けて2つの状態を指しています。
1つ目は、通信速度が遅い状態です。電波が弱い、ルーターから離れている、回線が混雑しているなどの理由で、必要な速度が出ていません。
2つ目は、データ容量が足りない状態です。契約しているプランの上限に達し、速度制限がかかっています。
速度が原因なのか、容量が原因なのかは、スマホやルーターの管理画面でデータ使用量を確認することで判断できます。また、Fast.com(https://fast.com/ja/)などの速度測定サイトで現在の実効速度を計測してみてください。
WiFiが足りなくなる5つの原因
原因1|通信制限がかかっている
最も多い原因がこれです。スマホのテザリングやポケットWiFiを使っている場合、契約プランによっては月間データ量や短期間での使用量に上限があります。
例えばWiMAXの旧プランでは「3日間で15GBを超えると速度制限」というルールがありました。現在は緩和されている事業者も多いですが、契約内容によっては制限が残っている場合があります。
契約中のサービスの公式サイト、またはマイページでデータ使用量と制限条件を確認しましょう。
原因2|ルーターの設置場所が悪い
WiFiの電波は障害物に弱いです。壁や家具、電子レンジ、水槽などがあると電波が弱まります。特にルーターを部屋の隅や床に置いている場合、電波が届きにくくなります。
原因3|家族と回線を共有している
実家暮らしの学生に多いケースです。親がテレワーク、弟が動画視聴、自分がオンライン授業。同時に複数人が回線を使うと、速度が分散されてしまいます。
1つの回線を5人以上で同時に使うと、光回線でも速度低下を感じることがあります。特に動画配信サービスやオンラインゲームは帯域を大きく消費します。
原因4|古いルーター・古い規格を使っている
WiFiには規格があり、古い規格では速度の上限が低くなります。
| 規格名 | 最大速度(理論値) | 普及時期 |
|---|---|---|
| Wi-Fi 4(802.11n) | 600Mbps | 2009年頃~ |
| Wi-Fi 5(802.11ac) | 6.9Gbps | 2014年頃~ |
| Wi-Fi 6(802.11ax) | 9.6Gbps | 2020年頃~ |
2015年以前に購入したルーターを使い続けている場合、買い替えるだけで大幅に改善する可能性があります。
原因5|回線そのものの品質が低い
マンションタイプの光回線では、建物内で回線を共有するため混雑時に遅くなります。また、CATV(ケーブルテレビ)のインターネットや、ADSL(現在は新規受付終了)は構造的に速度が出にくい傾向があります。
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”] 総務省「電気通信サービスに関する情報提供」(https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_portal/index.html)では、通信サービスを選ぶ際の注意点が公開されています。
今すぐ試せるWiFi改善策5選
回線を変えなくても改善できる方法があります。まずは以下を試してみてください。
対策1|ルーターを部屋の中央・高い位置に移動
WiFiの電波は全方向に広がります。ルーターは部屋の中央付近、床から1メートル以上の高さに設置するのが理想です。窓際や壁際、金属製の棚の中は避けましょう。
対策2|5GHz帯に接続する
多くのルーターは2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の電波を発信しています。5GHz帯は障害物に弱いものの、電子レンジなどの干渉を受けにくく、速度も出やすいです。
WiFiのネットワーク名(SSID)に「5G」や「A」がついているものが5GHz帯です。ルーターから近い場所で授業を受けるなら、こちらに接続してみてください。
対策3|授業中は他のデバイスのWiFiをオフに
同時接続が多いと速度が分散します。授業の時間帯だけでも、家族にNetflixやYouTubeの視聴を控えてもらう、使っていないスマホやタブレットのWiFiをオフにするなどの協力を求めると効果があります。
対策4|有線LAN接続に切り替える
可能であれば、パソコンとルーターをLANケーブルで直接つなぐのが最も安定します。ノートパソコンにLANポートがない場合は、USB-LANアダプタ(1,000~2,000円程度)で対応できます。
対策5|Zoom・Meetの設定で通信量を節約
ZoomやGoogle Meetには画質を下げる設定があります。
設定→ビデオ→「HDを有効にする」のチェックを外す
自分の映像をオフにするだけでも送信量が減り、安定性が向上します。先生の映像だけ見る受講スタイルなら、積極的にカメラオフを活用しましょう(許可されている場合)。
それでも改善しない場合の選択肢
上記を試しても改善しない場合、回線そのものを見直す必要があります。主な選択肢は3つです。
ホームルーター(工事不要)
コンセントに挿すだけで使えるホームルーターは、一人暮らしや工事ができない物件で有力な選択肢です。5G対応機種なら下り100Mbps以上出ることも珍しくありません。
ただし、ポケットWiFiより安定しているとはいえ、光回線には及ばない点は理解しておく必要があります。また、住んでいるエリアの電波状況によって速度が大きく変わります。
光回線(根本解決)
オンライン授業を長期的に快適に受けたいなら、光回線が最も確実です。工事が必要で開通まで2週間~1ヶ月程度かかりますが、一度開通すれば通信制限なしで安定した速度が得られます。
マンションに既に光回線の設備が導入されている場合は、工事不要または立ち会い不要で契約できることもあります。
ポケットWiFi・無制限SIM
外出先でも使いたい場合や、引っ越しが多い場合はポケットWiFiや無制限プランのSIMが便利です。ただし、オンライン授業のようにまとまった通信を行う用途では、ホームルーターや光回線より不安定になりやすいです。
選び方チャート
工事OK+長期居住予定 → 光回線(コスパ・安定性ともに最強)
工事NG+自宅利用がメイン → ホームルーター(5G対応機種を選ぶ)
外出先でも使いたい → ポケットWiFi or 大容量SIM
光回線への乗り換えを検討する方へ
「回線の根本的な見直しが必要かもしれない」と感じた方に向けて、光回線の具体的な選択肢をご紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、自分の状況に合ったものを選んでください。
特徴:月額料金がシンプルに安く、契約期間の縛りがないためいつでも解約可能。スマホとのセット割がなくても十分に安い。
メリット:
- 戸建て4,818円(税込)、マンション3,773円(税込)~
- 契約期間の縛りなし・解約違約金なし
- v6プラス対応で混雑時も速度が落ちにくい
デメリット:
- 大手キャリアのスマホセット割は適用されない
- キャッシュバック受取には手続きが必要
※この記事にはプロモーションが含まれています
特徴:ソフトバンクまたはワイモバイルのスマホとセットで毎月最大1,100円割引。家族全員に適用されるため、家族でソフトバンクを使っている場合は特にお得。
メリット:
- おうち割 光セットで毎月のスマホ代が割引
- 他社からの乗り換え時、違約金・撤去費用を最大10万円まで還元
- 開通までWiFi機器を無料レンタルできる
デメリット:
- ソフトバンク系以外のスマホだとセット割の恩恵がない
- オプション加入が実質必須の場合がある
※この記事にはプロモーションが含まれています
- スマホのキャリアに合わせてセット割が使えるかを確認する
- マンションの場合、対応済みの回線を確認する(工事不要になる場合がある)
- キャンペーン内容は時期によって変わるため、公式サイトで最新情報をチェックする
よくある質問(FAQ)
ビデオ通話の画質設定によって異なりますが、標準画質で約300~500MB、高画質で約700MB~1GB程度が目安です。音声のみなら1時間で約30~50MBまで抑えられます。
多くのマンションで利用可能です。既に建物に設備が導入されている場合は、工事不要または簡単な宅内工事のみで開通できます。管理会社や大家さんに確認してみてください。
受けられます。5G対応のホームルーターであれば、Zoom・Google Meetともに問題なく動作するケースが多いです。ただし、エリアや建物の構造によっては速度が安定しないこともあるため、電波状況の確認は重要です。
データ容量に余裕があれば可能ですが、スマホのバッテリー消耗が激しく、発熱による速度低下も起きやすいです。長期的にはテザリング以外の手段を検討することをおすすめします。
まとめ
オンライン授業でWiFiが足りないと感じる原因は、大きく分けて「速度不足」と「データ容量不足」の2つに分類できます。
まずは以下のステップで確認してみてください。
- 現在の通信速度を測定する(10Mbps以上が目安)
- データ使用量と契約プランの上限を確認する
- ルーターの設置場所や接続帯域を見直す
- 改善しなければ、回線そのものの見直しを検討する
授業に集中できる環境を整えることは、学業成果に直結します。今日できる対策から順番に試して、快適なオンライン授業環境を手に入れてください。

























