ゲーム配信の始め方と必要機材を初心者向けに解説|予算別おすすめ構成

「ゲーム配信を始めてみたいけど、何を買えばいいの?」
好きなゲームをプレイしながら視聴者と交流できるゲーム配信。人気配信者の活躍を見て「自分もやってみたい」と思う方が増えています。しかし、いざ始めようとすると「必要な機材がわからない」「予算はどれくらい必要?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
機材選びを間違えると、せっかく買ったのに使えなかったり、配信中にトラブルが起きたりと、後悔することになりかねません。特に初心者の方は、高額な機材を買う必要があると思い込んでいるケースも見られます。
この記事では、ゲーム配信初心者が本当に必要な機材を、優先度別・予算別にわかりやすく解説します。2025年最新の機材情報をもとに、失敗しない選び方から具体的な設定手順まで、この記事を読めば今日から配信を始められます。
ゲーム配信に必要な機材一覧【全体像を把握】
まずは、ゲーム配信に必要な機材の全体像を把握しましょう。何が必須で、何があると便利なのかを理解することで、無駄な出費を防げます。
必須機材と任意機材の違い
ゲーム配信の機材は、大きく分けて「必須機材」と「任意機材」の2種類があります。
- 配信用PC またはゲーム機
- マイク
- ヘッドホン/イヤホン
- インターネット回線
- 配信ソフト
- Webカメラ(顔出しする場合)
- キャプチャーボード(ゲーム機配信の場合は必須)
- 照明
- グリーンスクリーン
- オーディオインターフェース
- 配信用デスク・チェア
最初から全部揃える必要はありません。まずは必須機材だけで始めて、配信に慣れてきたら徐々にグレードアップしていくのがおすすめです。
PC配信とゲーム機配信で必要なものが変わる
配信スタイルによって、必要な機材構成が変わります。
| 配信スタイル | 必要な追加機材 | 特徴 |
|---|---|---|
| PCゲーム配信 | 特になし | PCだけで完結、最もシンプル |
| PS5/PS4配信(本体機能使用) | 特になし | 機能は限定的だが手軽 |
| PS5/PS4配信(PC経由) | キャプチャーボード | 高画質・高機能な配信が可能 |
| Switch配信 | キャプチャーボード(必須) | Switch本体に配信機能がないため必須 |
| スマホゲーム配信 | キャプチャーボードまたはミラーリングアプリ | 方法によって必要機材が異なる |
Nintendo Switchで配信する場合は、本体に配信機能がないため、キャプチャーボードが必須となります。この点は見落としがちなので注意してください。
初期費用の目安
ゲーム配信を始めるための初期費用は、すでにPCやゲーム機を持っているかどうかで大きく変わります。
配信用PCを新規購入する場合は、別途10〜20万円程度の予算が必要です。ただし、ゲーミングPCをすでに持っている方は、追加購入は最低限で済みます。
【必須】ゲーム配信に絶対必要な機材5つ
ここからは、ゲーム配信に絶対必要な機材を詳しく解説します。これらがなければ配信自体ができないので、最優先で揃えましょう。
①配信用PC(スペックの目安)
PCゲームの配信はもちろん、ゲーム機の映像をPCに取り込んで配信する場合にも、配信用PCは必須です。
- CPU:Intel Core i5-12400以上 / AMD Ryzen 5 5600以上
- メモリ:16GB以上(できれば32GB)
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060以上
- ストレージ:SSD 500GB以上
なぜこのスペックが必要かというと、配信では「ゲームプレイ」と「映像のエンコード(圧縮・変換)」を同時に行うため、通常のゲームプレイよりも高い処理能力が求められるからです。
PS5やPS4の配信機能を使う場合は、PCは不要です。ただし、カスタマイズ性や配信の自由度を考えると、将来的にはPC経由の配信に移行する方が多いです。
②マイク(音声は最重要)
視聴者にとって、音声品質は映像品質以上に重要です。音が聞き取りにくい配信は、すぐに離脱されてしまいます。
マイクには大きく分けて2種類あります。
| 種類 | 特徴 | 価格帯 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| USBマイク | PCに直接接続、設定が簡単 | 3,000〜20,000円 | 初心者向け |
| XLRマイク | オーディオインターフェースが必要、高音質 | 10,000〜50,000円 | 本格派向け |
初心者には、USBマイクをおすすめします。PCに接続するだけで使えるため、複雑な設定が不要です。
- HyperX QuadCast S(約15,000円):多くの配信者が使用、見た目もカッコいい
- Razer Seiren Mini(約6,000円):コンパクトで場所を取らない
- FIFINE K669B(約3,000円):コスパ最強の入門機
③ヘッドホン/イヤホン
自分の声やゲーム音を確認するために、ヘッドホンまたはイヤホンが必要です。スピーカーから音を出すと、マイクがその音を拾ってしまい、ハウリング(キーンという不快な音)が発生します。
ゲーミングヘッドセットを使っている方は、そのまま流用できます。新たに購入する場合は、以下のポイントを重視しましょう。
- 密閉型がおすすめ(音漏れが少ない)
- 長時間装着しても疲れにくいもの
- マイク内蔵型は音質面で妥協が必要
④安定したインターネット回線
配信は常にデータをアップロードし続けるため、安定した上り速度が必要です。
光回線を契約していれば、ほとんどの場合問題ありません。ただし、Wi-Fi接続は電波状況によって不安定になることがあるため、可能であれば有線LAN接続をおすすめします。
回線速度は、Googleのスピードテストで簡単に確認できます。
⑤配信ソフト(OBS Studio等)
ゲーム画面と音声を配信プラットフォームに送信するためのソフトウェアが必要です。
| ソフト名 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| OBS Studio | 無料 | 最も人気、機能豊富、学習コストはやや高め |
| Streamlabs | 無料(有料版あり) | OBS派生、初心者向けUI、テンプレート豊富 |
| XSplit | 有料(月額約1,500円〜) | プロ向け、サポートが充実 |
初心者には「OBS Studio」または「Streamlabs」をおすすめします。どちらも無料で使え、ほとんどの配信者がこの2つのどちらかを使用しています。
OBS Studioは、OBS Project公式サイトから無料でダウンロードできます。
【推奨】あると配信クオリティが上がる機材
必須ではありませんが、以下の機材があると配信のクオリティが格段に上がります。予算に余裕があれば検討してみてください。
Webカメラ(顔出し配信する場合)
顔出し配信をする場合は、Webカメラが必要です。顔を出すことで視聴者との距離が縮まり、コメントも増えやすくなる傾向があります。
- 解像度:1080p(フルHD)以上
- フレームレート:30fps以上(60fps推奨)
- オートフォーカス機能付き
- 価格帯:5,000〜15,000円程度で十分
Logicool C920やC922は、多くの配信者に支持されている定番モデルです。
キャプチャーボード(ゲーム機配信の必需品)
Nintendo SwitchやPS5/PS4の映像をPCに取り込むために必要な機材です。ゲーム機配信をする場合は必須となります。
- パススルー機能付き(遅延なしでゲームプレイ可能)
- 対応解像度:1080p/60fps以上
- 内蔵型と外付け型があり、初心者は外付け型が扱いやすい
人気製品としては、Elgato HD60 X(約25,000円)やAVerMedia GC551G2(約20,000円)などがあります。
照明(リングライト等)
顔出し配信をする場合、照明があると映りが格段に良くなります。暗い部屋で配信すると、Webカメラの映像がノイズだらけになってしまいます。
リングライトは3,000〜5,000円程度から購入でき、顔全体を均一に照らせるため配信者に人気です。
グリーンスクリーン
背景を別の画像や動画に合成したい場合に使います。部屋を見せたくない方や、オーバーレイ(画面装飾)と組み合わせたい方におすすめです。
折りたたみ式のグリーンスクリーンは5,000〜10,000円程度で購入できます。
配信用デスク・チェア
長時間の配信は体に負担がかかります。特に椅子は重要で、安い椅子で長時間配信を続けると腰痛の原因になります。
ゲーミングチェアは見た目だけでなく、長時間座っても疲れにくい設計になっているものが多いです。予算は2〜5万円程度を見込んでおきましょう。
【予算別】初心者おすすめ機材セット
ここでは、予算別に具体的な機材構成を提案します。すでにPCまたはゲーム機を持っている前提での費用です。
3万円以下で始める最低限セット
| 機材 | 製品例 | 価格目安 |
|---|---|---|
| マイク | FIFINE K669B | 約3,000円 |
| ヘッドホン | 手持ちのものを流用 | 0円 |
| Webカメラ | eMeet C960(任意) | 約4,000円 |
| キャプチャーボード | 不要(PCゲームの場合)または TreasLin HSV321(Switch用) | 約5,000円 |
| マイクアーム | 安価な汎用品 | 約2,000円 |
合計:約10,000〜15,000円(顔出しなしの場合)
PCゲームのみの配信であれば、1万円以下で始めることも可能です。まずは最低限の構成で配信を始めて、必要に応じてグレードアップしていく戦略がおすすめです。
5万円前後のバランス重視セット
| 機材 | 製品例 | 価格目安 |
|---|---|---|
| マイク | Razer Seiren Mini または HyperX SoloCast | 約6,000〜8,000円 |
| ヘッドホン | HyperX Cloud Stinger | 約5,000円 |
| Webカメラ | Logicool C920 | 約8,000円 |
| キャプチャーボード | AVerMedia LIVE GAMER MINI | 約12,000円 |
| リングライト | 10インチリングライト | 約3,000円 |
| マイクアーム | Luling Arts マイクアーム | 約2,500円 |
合計:約35,000〜40,000円
このセットなら、顔出し配信も含めて一通りの配信スタイルに対応できます。音質・画質ともに視聴者に不快感を与えないレベルです。
10万円以上の本格派セット
| 機材 | 製品例 | 価格目安 |
|---|---|---|
| マイク | HyperX QuadCast S | 約15,000円 |
| ヘッドホン | SteelSeries Arctis 7+ | 約15,000円 |
| Webカメラ | Logicool StreamCam | 約15,000円 |
| キャプチャーボード | Elgato HD60 X | 約25,000円 |
| リングライト | Elgato Key Light Mini | 約12,000円 |
| マイクアーム | Elgato Wave Mic Arm LP | 約12,000円 |
| グリーンスクリーン | Elgato Green Screen | 約20,000円 |
合計:約110,000円
ここまで揃えれば、プロの配信者と遜色ない環境が整います。最初からここまで揃える必要はありませんが、将来的な目標として参考にしてください。
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配信プラットフォーム別の注意点
配信プラットフォームによって、推奨設定や注意点が異なります。主要なプラットフォームについて解説します。
YouTube Live
世界最大の動画プラットフォームで、アーカイブ(録画)が自動で残るのが特徴です。
- 収益化条件:チャンネル登録者1,000人以上 + 過去12ヶ月の総再生時間4,000時間以上
- 推奨ビットレート:4,500〜9,000Kbps(1080p/60fpsの場合)
- 遅延:通常遅延は約20秒、低遅延モードで約5秒
Twitch
ゲーム配信に特化したプラットフォームで、視聴者との双方向性が高いのが特徴です。
- 収益化条件(アフィリエイト):50人以上のフォロワー + 過去30日間で7日以上配信 + 平均同時視聴者3人以上
- 推奨ビットレート:3,000〜6,000Kbps
- エモート(スタンプ)文化が盛ん
ニコニコ生放送
日本国内で人気のプラットフォームで、コメントが画面上を流れる独自の文化があります。
- プレミアム会員(月額550円)で高画質配信が可能
- コメントが画面上に流れる独自スタイル
- 日本人視聴者が多い
その他(TikTok Live、ミルダム等)
TikTok Liveは若年層に人気で、縦画面配信が主流です。フォロワー1,000人以上で配信機能が解放されます。
ミルダムはゲーム配信に特化しており、比較的収益化のハードルが低いのが特徴です。
ゲーム配信を始める手順【5ステップ】
機材が揃ったら、実際に配信を始めてみましょう。ここでは、OBS Studioを使ったYouTube Liveでの配信を例に、具体的な手順を解説します。
STEP1:配信プラットフォームのアカウント作成
まずは、配信したいプラットフォームのアカウントを作成します。
YouTubeの場合は、Googleアカウントがあればすぐにチャンネルを開設できます。ライブ配信機能を有効にするには、電話番号認証が必要で、認証から24時間後に配信可能になります。
STEP2:配信ソフトのインストールと初期設定
OBS Studioを公式サイトからダウンロードしてインストールします。
初回起動時に「自動構成ウィザード」が表示されるので、「配信のために最適化し、録画は二次的なものとする」を選択し、画面の指示に従って設定を進めます。
設定 → 出力 → 配信
- エンコーダ:NVIDIA NVENC H.264(NVIDIAのGPUがある場合)
- レート制御:CBR
- ビットレート:4500〜6000Kbps
設定 → 映像
- 基本(キャンバス)解像度:1920×1080
- 出力(スケーリング)解像度:1920×1080
- FPS:60
STEP3:マイク・カメラの接続と設定
マイクとWebカメラをPCに接続し、OBS Studioで認識させます。
OBS Studioの「ソース」欄で以下を追加します。
- 「+」ボタンをクリック
- 「映像キャプチャデバイス」を選択してWebカメラを追加
- 「音声入力キャプチャ」を選択してマイクを追加
- 「ゲームキャプチャ」または「ウィンドウキャプチャ」でゲーム画面を追加
各ソースのサイズや位置は、プレビュー画面上でドラッグして調整できます。
STEP4:テスト配信で確認
本番前に必ずテスト配信を行いましょう。YouTubeの場合、「限定公開」で配信すれば自分以外には見えません。
- マイクの音量は適切か(大きすぎ・小さすぎないか)
- ゲーム音とのバランスは良いか
- 映像にカクつきや遅延がないか
- Webカメラの映りは問題ないか
- 配信画面のレイアウトは見やすいか
STEP5:本番配信スタート
テストで問題がなければ、いよいよ本番配信です。
OBS Studioの「配信開始」ボタンを押すと、設定したプラットフォームに映像が送信されます。最初は緊張するかもしれませんが、回数を重ねれば慣れてきます。
初心者がやりがちな失敗と対策
配信初心者がつまずきやすいポイントと、その対策を紹介します。
音声トラブル(マイクが認識されない等)
最も多いトラブルが音声関連です。
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| マイクが認識されない | ドライバ未インストール、接続不良 | 再接続、ドライバ更新 |
| 音が小さい | ゲイン設定が低い | OBSのフィルタでゲイン調整 |
| ノイズが入る | 環境音、機材の問題 | ノイズ抑制フィルタを適用 |
| エコーがかかる | スピーカー出力をマイクが拾っている | ヘッドホン使用を徹底 |
OBS Studioの「フィルタ」機能を使えば、ノイズ抑制やゲイン調整が簡単にできます。
映像のカクつき・遅延
配信中に映像がカクカクする場合は、PCのスペック不足やビットレート設定の問題が考えられます。
- ビットレートを下げる(6000 → 4500Kbpsなど)
- 解像度を下げる(1080p → 720p)
- フレームレートを下げる(60fps → 30fps)
- 他のアプリケーションを閉じる
- 有線LANに切り替える
著作権トラブル
ゲーム配信では、著作権に関する知識が必要です。
ゲームの配信可否は、各ゲーム会社のガイドラインを確認する必要があります。多くのゲーム会社は配信を許可していますが、条件付きの場合もあります。
\ 安定した配信にはネット回線が重要 /
配信中のカクつきや切断の原因は、回線速度や安定性にあることも。光回線への乗り換えや、現在の回線の見直しで配信品質が大きく改善するケースも多いです。
複数の光回線を比較検討して、あなたに最適なプランを見つけましょう。
よくある質問(FAQ)
PS5やPS4には本体に配信機能が内蔵されているため、PCなしでも配信できます。ただし、オーバーレイ(画面装飾)やシーン切り替えなどの機能は使えません。Nintendo Switchには配信機能がないため、PCとキャプチャーボードが必須です。
音質を重視するなら、独立したUSBマイクがおすすめです。ヘッドセットのマイクは手軽ですが、音質面では専用マイクに劣ります。最初はヘッドセットで始めて、本格的にやりたくなったらマイクを購入するのもアリです。
いいえ。最初は最低限の機材で始めることをおすすめします。配信を続けていく中で「ここを改善したい」というポイントが見えてくるので、その時に投資すれば無駄がありません。
できます。YouTubeやTwitchのスマホアプリから直接配信が可能です。ただし、画質や機能面では制限があるため、本格的にやりたい場合はPCでの配信がおすすめです。
各プラットフォームの収益化条件を満たす必要があります。YouTubeの場合は登録者1,000人と再生時間4,000時間が条件です。収益化までには時間がかかるため、まずは配信を楽しみながら継続することを目標にしましょう。
必須ではありません。声だけの「Vtuber」スタイルや、ゲーム画面のみの配信も人気があります。顔出しすると親近感が湧きやすいというメリットはありますが、自分のスタイルに合った方法を選びましょう。
まとめ
ゲーム配信を始めるために必要な機材と、具体的な始め方について解説しました。
- 必須機材は「PC」「マイク」「ヘッドホン」「ネット回線」「配信ソフト」の5つ
- 最低限なら1〜3万円、標準的な構成で3〜5万円から始められる
- Nintendo Switchの配信にはキャプチャーボードが必須
- OBS Studioは無料で使える最強の配信ソフト
- 最初から高額機材を揃える必要はない
- まずは始めてみて、必要に応じてグレードアップするのがおすすめ
ゲーム配信は、機材さえ揃えば誰でも今日から始められます。最初は視聴者が少なくても、継続していくことで少しずつファンが増えていきます。
「いつか配信してみたい」と思っているなら、今日が始め時です。まずは最低限の機材から揃えて、配信デビューしてみませんか?

























