「子どもがScratchをひと通りできるようになったけど、次は何を学ばせればいいの?」

このような悩みを持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。Scratchは素晴らしい入門ツールですが、いつまでもScratchだけでは、お子さまの成長に限界があるのも事実です。

しかし、次の言語選びは慎重に行う必要があります。難しすぎる言語を選んでしまうと、せっかく芽生えたプログラミングへの興味が失われてしまうかもしれません。

この記事では、Scratchを卒業するベストなタイミングから、次に学ぶべきおすすめ言語5選、そして挫折せずに学習を続けるための方法まで詳しく解説します。お子さまの「次のステップ」を一緒に考えていきましょう。


Scratchを「卒業」するタイミングはいつ?

「次の言語」を考える前に、まずScratchを卒業すべきタイミングを見極めることが大切です。早すぎても遅すぎても、お子さまの成長にとって最適ではありません。

Scratch卒業の目安となる5つのサイン

以下のような状態になったら、次の言語へのステップアップを検討する時期かもしれません。

卒業のサインチェックリスト

1. 基本ブロックを自由に使いこなせる

「動き」「見た目」「制御」「変数」などの基本ブロックを、説明を見なくても使えるようになっている。

2. 自分でオリジナル作品を作れる

チュートリアルを見なくても、自分のアイデアをScratchで形にできる。

3. Scratchでは表現できないことに気づき始める

「こういうことがしたいけど、Scratchではできない」という不満が出てきている。

4. 本格的なプログラミングに興味を持ち始める

「本物のプログラマーはどうやってコードを書いているの?」と聞いてくる。

5. Scratchに飽きてきている

以前ほど熱中しなくなり、新しいチャレンジを求めている。

一般的な目安として、Scratchを1〜2年程度学習し、上記のサインが3つ以上当てはまれば、次のステップを検討してよいタイミングです。

早すぎる卒業のリスク

Scratchでの学習が不十分なまま次の言語に進むと、以下のような問題が起きやすくなります。

早すぎる移行のリスク

  • プログラミングの基礎概念(順次・分岐・繰り返し)が定着していない
  • コードを書くことへの心理的ハードルが高くなる
  • エラーが出た時に対処できず、挫折しやすい
  • 「プログラミングは難しい」という苦手意識が生まれる

Scratchは「遊び」のように見えますが、実は本格的なプログラミング言語で学ぶ概念の多くを、視覚的にわかりやすく教えてくれています。この土台がしっかりしていれば、次の言語の習得もスムーズになります。


スクラッチ卒業後におすすめの言語5選

それでは、Scratchを卒業した子どもにおすすめの言語を5つ紹介します。それぞれの特徴と、どんな子に向いているかを解説します。

Python(パイソン)【最もおすすめ】

Pythonの特徴

  • 文法がシンプルで読みやすい
  • AI・データサイエンス・ゲーム開発など幅広く使える
  • 世界で最も人気のあるプログラミング言語の一つ
  • 大学入試「情報」でも採用されている

Pythonは、Scratchからのステップアップに最も適した言語として、多くの専門家が推奨しています。その理由は、「英語の文章を書くような」シンプルな文法にあります。

例えば、「Hello, World!」と表示するプログラムは、たった1行で書けます。

print("Hello, World!")

また、2025年から大学入学共通テストで「情報」が必須科目となり、その中でPythonに近い形式のプログラミングが出題されています。将来の受験対策としても有効です。

出典:大学入試センター「令和7年度試験の問題作成方針」

Pythonはこんな子におすすめ

おすすめ度対象
ゲームやアプリを自分で作ってみたい子
AIやロボットに興味がある子
将来、理系の進路を考えている子
プログラミングを長く続けていきたい子

JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptの特徴

  • Webサイトやゲームを動かすための言語
  • ブラウザがあればすぐに動かせる
  • 作ったものを友達に見せやすい
  • 学習環境の構築が簡単

JavaScriptは、ウェブページに動きをつけるための言語です。「自分で作ったゲームをブラウザで動かしたい」「友達に見せたい」という子どもには、成果が見えやすくモチベーションが続きやすいです。

ただし、Pythonと比べると文法がやや複雑で、同じことを実現するにも記述量が多くなる傾向があります。

JavaScriptはこんな子におすすめ

おすすめ度対象
Webサイトやブラウザゲームに興味がある子
作ったものをすぐに友達に見せたい子
文法の複雑さに対応できる中学生以上

Swift(スウィフト)

Swiftの特徴

  • Apple(iPhone/iPad)のアプリを作るための言語
  • Apple製の「Swift Playgrounds」で楽しく学べる
  • 子ども向けの学習環境が充実
  • 将来iPhoneアプリを作りたい人に最適

Swiftは、Apple社が開発したプログラミング言語です。iPadの「Swift Playgrounds」アプリを使えば、ゲーム感覚でSwiftを学ぶことができます。

ただし、将来的に本格的なアプリ開発をするにはMac(MacBook)が必要になるため、Windows環境の家庭では注意が必要です。

Swiftはこんな子におすすめ

おすすめ度対象
iPad/iPhoneアプリを作りたい子
Apple製品を持っている家庭
Windows環境の家庭(Mac購入が必要になる可能性)

C#(シーシャープ)

C#の特徴

  • ゲーム開発エンジン「Unity」で使われる言語
  • 本格的な3Dゲームを作れる
  • プロのゲーム開発者も使う言語
  • 学習難易度はやや高め

C#は、世界的に人気のゲーム開発エンジン「Unity」で使われる言語です。「将来、ゲームクリエイターになりたい」という明確な目標がある子どもには魅力的な選択肢です。

ただし、学習の難易度は比較的高く、Scratchを卒業したばかりの子どもには少し早いかもしれません。まずPythonで「コードを書く」ことに慣れてからC#に進むルートもおすすめです。

C#はこんな子におすすめ

おすすめ度対象
本格的な3Dゲームを作りたい中学生以上
将来ゲーム業界を目指している子
小学生(まずPythonで基礎固めがおすすめ)

HTML/CSS(エイチティーエムエル/シーエスエス)

HTML/CSSの特徴

  • Webページを作るための言語
  • 厳密には「プログラミング言語」ではない(マークアップ言語)
  • 結果がすぐに目で見えるので達成感がある
  • プログラミング言語への足がかりとして有効

HTML/CSSは、Webページの構造とデザインを作るための言語です。厳密にはプログラミング言語ではありませんが、「自分だけのWebサイトを作りたい」という子どもには良い入口になります。

ただし、HTML/CSSだけでは「プログラミング」の本質(条件分岐や繰り返しなど)を学ぶことはできないため、JavaScriptやPythonと組み合わせて学ぶのがおすすめです。

HTML/CSSはこんな子におすすめ

おすすめ度対象
自分のWebサイトやブログを作りたい子
デザインに興味がある子
本格的なプログラミングスキルを身につけたい子(単体では不十分)

【比較表】5つの言語を徹底比較

ここまで紹介した5つの言語を、さまざまな観点から比較してみましょう。

学びやすさで比較

学びやすさ比較表

言語難易度小学生中学生環境構築の手軽さ
Python★★☆☆☆
JavaScript★★★☆☆
Swift★★★☆☆◎(iPad必要)
C#★★★★☆
HTML/CSS★☆☆☆☆

将来性で比較

将来性比較表

言語求人数大学入試AI/データ分析ゲーム開発Web開発
Python
JavaScript
Swift
C#
HTML/CSS××

経済産業省の調査によると、日本では2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると予測されています。プログラミングスキルを持つ人材の需要は今後も高まり続けると考えられています。

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」

Scratchからの移行しやすさで比較

Scratchからの移行しやすさ

言語移行しやすさ理由
Python文法がシンプル、ブロックの考え方が活かせる
JavaScriptブラウザで動く楽しさがモチベーションに
SwiftPlaygroundsがゲーム感覚で学べる
C#文法が複雑、環境構築に手間がかかる
HTML/CSS見た目の変化がわかりやすい(ただし概念が異なる)

なぜPythonが最もおすすめなのか

5つの言語を比較した結果、ScratchからのステップアップにはPythonが最もおすすめです。その理由を詳しく解説します。

Scratchの知識が活かせる

PythonとScratchには、実は多くの共通点があります。

ScratchとPythonの共通点

  • 順次処理(上から順番に実行)
  • 条件分岐(もし〜なら)
  • 繰り返し(ずっと、○回繰り返す)
  • 変数(データを入れる箱)
  • 関数(まとまった処理に名前をつける)

Scratchでブロックを組み合わせて学んだこれらの概念は、Pythonでも全く同じように使います。違いは「ブロックを組み合わせる」か「文字でコードを書く」かだけです。

例えば、Scratchの「10回繰り返す」ブロックは、Pythonではこう書きます。

for i in range(10):
    print("繰り返し中")

Scratchで「繰り返し」の概念を理解していれば、Pythonでの書き方を覚えるだけで済むのです。

学校教育・大学入試との関連性

2022年度から高校で「情報I」が必修科目となり、2025年度からは大学入学共通テストで「情報」が出題されるようになりました。

大学入試との関連

共通テストの「情報」では、プログラミングの問題が出題されます。試験で使用されるプログラミング言語は「DNCL」というテスト用の言語ですが、これはPythonに非常に近い文法で設計されています。

つまり、Pythonを学んでおくことは、将来の大学入試対策としても有効です。

文部科学省も、プログラミング教育の重要性を強調しており、小学校から高校まで段階的にプログラミングを学ぶカリキュラムが組まれています。

出典:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」

将来のキャリアにつながる

Pythonは、2024年時点で世界で最も人気のあるプログラミング言語の一つです。特に以下の分野で広く使われています。

Pythonが活躍する分野

  • AI(人工知能)・機械学習
  • データサイエンス・データ分析
  • Webアプリケーション開発
  • ゲーム開発
  • 自動化・業務効率化

IT業界だけでなく、医療、金融、製造業など、あらゆる業界でPythonスキルを持つ人材が求められています。お子さまが将来どの分野に進むとしても、Pythonの知識は役に立つ可能性が高いのです。


次の言語を学ぶ3つの方法

Pythonを学ぶと決めたら、次は「どうやって学ぶか」を考えましょう。主な学習方法は3つあります。

独学(書籍・動画)

独学のメリット・デメリット

メリットデメリット
費用を抑えられる質問できる人がいない
自分のペースで進められる挫折しやすい
いつでも始められる正しい学習順序がわからない

独学に向いているのは、すでにプログラミングの基礎がしっかり身についていて、自分で調べて解決する力がある子どもです。小学生の場合は、保護者のサポートが必要になることが多いでしょう。

プログラミング教室

教室のメリット・デメリット

メリットデメリット
講師に直接質問できる月謝が高い(月1〜2万円程度)
カリキュラムが整っている通う時間と手間がかかる
同じ目標の仲間ができる自分のペースで進みにくい

プログラミング教室は、体系的に学べる点が魅力です。ただし、費用が高額になることと、近くに良い教室があるかどうかが課題になります。

オンライン講座【おすすめ】

オンライン講座のメリット・デメリット

メリットデメリット
自宅で好きな時間に学べる対面よりも質問のハードルがある場合も
費用が比較的抑えられる自己管理が必要
質の高い講座を選べる講座の質にばらつきがある
送迎の手間がない

オンライン講座は、教室に通うメリットと独学のメリットを両立できる方法として、近年人気が高まっています。特に共働き家庭や、近くに良い教室がない地域に住んでいる家庭にとっては、有力な選択肢です。

オンライン講座を選ぶポイント

  • Scratchからの移行を意識したカリキュラムか
  • 子どもが楽しめる内容(ゲーム作りなど)になっているか
  • 質問やサポート体制が整っているか
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Scratchから次の言語へ移行する際の注意点

Scratchから本格的なプログラミング言語への移行は、お子さまにとって大きなチャレンジです。スムーズに移行するためのポイントを解説します。

「コードを書く」ハードルを下げる工夫

Scratchではブロックを「組み合わせる」だけでプログラムが作れましたが、次の言語では「コードを書く」必要があります。このギャップをどう乗り越えるかが重要です。

移行をスムーズにする工夫

1. ブロック型から少しずつ移行する

いきなり真っ白なエディタでコードを書くのではなく、ブロック型プログラミングとコードが並行して表示されるツールを使うのも効果的です。

2. 短いプログラムから始める

最初は1〜3行の短いプログラムから始め、「書いたコードが動く」という成功体験を積み重ねましょう。

3. タイピングを事前に練習しておく

コードを書くにはタイピングスキルが必要です。特にプログラミングで使う記号(「:」「(」「)」など)の入力に慣れておくと、学習がスムーズになります。

挫折しやすいポイントと対策

Scratchを卒業した子どもが、次の言語で挫折しやすいポイントがいくつかあります。

よくある挫折ポイントと対策

エラーが出ると先に進めない

Scratchではブロックがうまくはまらないだけでしたが、コードでは「エラーメッセージ」が表示されます。英語のエラーメッセージに怖気づいてしまう子どもも多いです。

→ 対策:「エラーは敵ではなく、間違いを教えてくれる味方」と伝えましょう。最初はエラーの意味がわからなくても、少しずつ読めるようになります。

成果が見えにくい

Scratchでは、ブロックを追加するとすぐにキャラクターが動きましたが、コードだと「Hello, World!」のような文字が表示されるだけで、最初は達成感が得にくいです。

→ 対策:早い段階で「ゲーム」や「アプリ」など、形のある成果物を作れる教材を選びましょう。

環境構築でつまずく

プログラミング言語を使うには、開発環境をパソコンにインストールする必要があることが多いです。この段階で挫折してしまうケースも少なくありません。

→ 対策:ブラウザだけで動く学習環境を選ぶか、環境構築のサポートがある講座を選びましょう。

親のサポートでできること

プログラミングに詳しくなくても、保護者としてできるサポートはたくさんあります。

保護者ができるサポート

  • 子どもの「できた!」を一緒に喜ぶ
  • エラーが出ても責めない、一緒に解決策を探す姿勢を見せる
  • 学習時間を確保する(週2〜3回、30分〜1時間程度)
  • 子どもが作った作品に興味を持つ
  • 必要に応じて質の良い教材や講座を見つける

技術的なことがわからなくても、「応援する」「興味を持つ」という姿勢だけで、子どものモチベーションは大きく変わります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 何歳からPythonを始められますか?

A. 一般的には小学校4〜5年生(10〜11歳)頃から始める子どもが多いです。ただし、Scratchでしっかり基礎を身につけていれば、小学校3年生でも取り組めるケースがあります。お子さまの興味とスキルに合わせて判断してください。タイピングがある程度できることも重要なポイントです。

Q2. Scratchを飛ばしていきなりPythonから始めても大丈夫?

A. 可能ですが、おすすめはしません。Scratchはプログラミングの基本概念(順次・分岐・繰り返しなど)を視覚的に理解するのに最適なツールです。この基礎がないままコードを書くと、「なぜこう書くのか」が理解できず、丸暗記になりがちです。Scratchで半年〜1年程度学んでからのステップアップをおすすめします。

Q3. PythonとJavaScript、どちらを先に学ぶべき?

A. 迷ったらPythonをおすすめします。理由は、(1)文法がシンプルで学びやすい、(2)大学入試との関連性が高い、(3)AI・データサイエンスなど将来性のある分野で使える、の3点です。ただし、「Webサイトを作りたい」という明確な目標があるならJavaScriptから始めるのも良いでしょう。

Q4. プログラミング教室に通わないと学べませんか?

A. 独学でも学べますが、挫折率は高くなります。特にScratchから次の言語への移行期は、「コードを書く」という新しいハードルがあるため、適切なサポートがあった方がスムーズです。通学が難しい場合は、質問できるオンライン講座を利用するのがおすすめです。

Q5. Scratchで学んだことは次の言語で無駄になりませんか?

A. 全く無駄になりません。Scratchで学ぶ「順次処理」「条件分岐」「繰り返し」「変数」などの概念は、どのプログラミング言語でも共通して使います。むしろ、これらの概念をScratchで「感覚的に」理解しているからこそ、次の言語での学習がスムーズになります。


まとめ

Scratchを卒業した後におすすめの言語と、学習方法についてまとめます。

この記事のポイント

Scratch卒業のタイミング

  • 基本ブロックを自由に使いこなせるようになった
  • 自分でオリジナル作品を作れるようになった
  • Scratchの限界を感じ始めた、または飽きてきた

次の言語の選び方

  • 最もおすすめは Python(学びやすさ、将来性、入試対策)
  • Webサイトを作りたいなら JavaScript
  • iPhoneアプリを作りたいなら Swift
  • 本格的なゲーム開発なら C#

学習方法

  • 独学は挫折リスクが高い
  • オンライン講座がバランス良くおすすめ
  • 「ゲーム作り」など成果が見える教材を選ぶ

お子さまのプログラミング学習において、Scratchから次の言語への移行は大きなターニングポイントです。この時期に適切なサポートがあれば、プログラミングスキルは大きく伸び、将来の可能性も広がります。

「次は何を学ばせよう?」と迷っている保護者の方は、まずはPythonへのステップアップを検討してみてください。


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