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【iPhone】システムデータ(その他)が消えない!容量を圧迫する謎のデータを削除する5つの裏技

「写真もアプリも消したのに、ストレージが空かない」
「iPhoneの容量を確認したら、半分以上が『システムデータ』で埋まっていた…」

iPhoneユーザーを長年苦しめているこの現象。かつては「その他」と呼ばれていたこのグレーの領域は、放置していても勝手には消えてくれません。

結論から言うと、このデータの正体は「キャッシュ(一時ファイル)」「アップデートの残骸」です。本来は快適に使うためのデータですが、ゴミとして溜まり続けることがあります。

この記事では、PCを使わずにできる簡単な削除方法から、数十GBを一気に消し去る最終奥義まで、システムデータを減らす手順を徹底解説します。

システムデータに含まれる主なもの

  • SafariやChromeの閲覧履歴・キャッシュ
  • YouTube、TikTok、Instagramなどの動画キャッシュ
  • Siriの音声データや学習データ
  • 失敗したiOSアップデートファイル
  • iMessageの送受信データ

Lv.1 再起動と「待機」(まずはここから)

拍子抜けするかもしれませんが、iPhoneは電源を入れっぱなしにしていると、ログファイルが溜まり続けます。まずはシステムをリフレッシュしましょう。

  1. 強制再起動を行う:
    (iPhone 8以降の場合)音量アップを押してすぐ放す > 音量ダウンを押してすぐ放す > 電源ボタンをAppleロゴが出るまで長押し。
  2. 再起動後、30分ほど放置する:
    再起動直後に、iOSが内部のインデックス(目次)を整理し始めます。充電器に繋いでしばらく放置すると、自動的にシステムデータが整理され、ガクッと減ることがあります。

Lv.2 Safariのキャッシュを全削除する

システムデータの正体で最も多いのがブラウザのキャッシュです。何年も削除していない場合、これだけで数GB単位の容量を使っていることがあります。

削除の手順

  1. 「設定」>「Safari」を開く
  2. 下にスクロールして「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
  3. 期間を「すべての履歴」にして消去を実行

※これを行うと、ログインしていたサイトからログアウトされる場合があるので、パスワード等は確認しておきましょう。

Lv.3 SNSアプリの「再インストール」

これが非常に効果的です。LINE、Instagram、X(Twitter)、TikTokなどのSNSアプリは、画像や動画を大量に読み込むため、アプリ本体のサイズよりも「書類とデータ(キャッシュ)」の方が肥大化します。

設定画面から「アプリを取り除く」ではなく、一度完全に「削除」して、App Storeから入れ直してください。

体験談:TikTokだけで15GB減った
私のiPhoneでは、TikTokアプリ本体は300MB程度なのに、内部データが15GBにも膨れ上がっていました。一度アプリを削除して再インストールしただけで、ログイン状態はそのままに、システムデータが一気に軽くなりました。

注意:LINEの場合はトーク履歴が消える恐れがあるため、必ずアプリ内で「トークのバックアップ」を取ってから行ってください。

Lv.4 「メッセージ」アプリの添付ファイルを消す

iMessage(青い吹き出し)で写真や動画をやり取りしている場合、それらは「写真アプリ」とは別に、システムデータの一部として保存されていることがあります。

  1. 「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」
  2. 「メッセージ」を探してタップ
  3. 「写真」や「ビデオ」の項目を確認し、不要な大きなファイルを削除する

Lv.5 【最終奥義】バックアップからの復元

上記をすべて試しても「システムデータが50GB以上ある」といった重症の場合、ちまちま消しても解決しません。システム内部のデータベースが破損している可能性があります。

最も確実で、かつ唯一システムデータを「ほぼゼロ」にできる方法が「初期化して復元」です。

この作業の仕組み
一度iPhoneを空っぽにしてからデータを戻す際、iOSは「必要なデータ(写真、アプリ、連絡先)」だけを丁寧に並べ直して復元します。この過程で、システムデータという名の「ゴミ」は復元されず、綺麗さっぱり消滅します。

手順(PCまたはiCloudを使用)

  1. バックアップを作成する:
    iCloud(容量がある場合)またはPC(iTunes/Finder)に完全なバックアップを取ります。LINEの引き継ぎ設定なども忘れずに。
  2. iPhoneを初期化する:
    「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」。
  3. バックアップから復元する:
    初期化後のセットアップ画面で「iCloudバックアップから復元」または「Mac/PCから復元」を選択。

この作業には1〜2時間かかりますが、完了すればシステムデータは数GB程度まで圧縮され、驚くほど空き容量が増えます。


Q. 「システムデータ」を0KBにすることはできますか?

A. 0KBにはできません。iPhoneが動作するために必要な最低限のログや、Siriのボイスデータなどが含まれるため、通常は5GB〜10GB程度であれば正常な範囲です。それ以上(20GB〜)ある場合は異常と言えます。

Q. クリーナーアプリ(掃除アプリ)は効果がありますか?

A. おすすめしません。App Storeにある多くのクリーナーアプリは、写真の重複を探す程度しかできず、iOSのセキュリティの壁があるため「システムデータ」の深層部にはアクセスできません。課金しても解決しないケースがほとんどです。