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【PS5】v6プラスなのに回線が遅い・ラグい原因は?爆速化させるためのルーター設定と5つの見直しポイント

「高速回線のはずのv6プラス(IPv6)に変えたのに、ApexやFPSでラグが発生する…」
「ダウンロード速度は速いのに、対戦ゲームになるとカクつく…」

PlayStation 5(PS5)の性能をフルに発揮させるために光回線を契約したはずが、これでは本末転倒です。実は、v6プラスには「オンラインゲームと相性が悪い一面」が存在することをご存知でしょうか?

ダウンロード速度(Mbps)が出ているからといって、応答速度(Ping値)が良いとは限りません。この記事では、v6プラス環境下でPS5が遅くなる本当の原因と、それを解消して「ヌルヌル動く」環境を作るための設定手順を徹底解説します。

この記事で解決を目指す症状

  • 夜間(20時〜24時)になるとPing値が跳ね上がる
  • マッチングエラーや「LANケーブルが接続されていません」と出る
  • ダウンロードは速いが、撃ち合いで負ける(ラグ負け)
  • NATタイプが「3」や「失敗」になる

原因1. ルーターの「IPv4 over IPv6」機能が正しく動いていない

少しややこしい話ですが、PS5のオンラインゲームの多くは、まだ古い通信規格である「IPv4」を使ってサーバーと通信しています。

v6プラスは、「IPv6の道路の中に、IPv4のデータを包んで(カプセル化して)通す」という技術を使っています。この「包む作業」をルーターが高速に行えていないと、ここでボトルネックが発生し、ラグになります。

対策:ルーターの設定画面を確認する

お使いのルーターの管理画面(通常はブラウザで192.168.1.1などにアクセス)を開き、以下の設定になっているか確認してください。

  • 接続方式:「v6プラス」「IPv4 over IPv6」「MAP-E」などになっているか。(「PPPoE」になっていたらNGです)
  • ハードウェアアクセラレーション:「有効」になっているか。

もしルーターが5年以上前のものであれば、この「カプセル化処理」の性能が低いため、最新のWiFi 6対応ルーター(NEC AtermシリーズやBuffaloのWSR-5400以上など)への買い替えだけで劇的に改善するケースが多いです。

原因2. v6プラスの弱点「ポート制限」に引っかかっている

これがゲーマーにとって最大の壁です。通常のv6プラス契約では、「使えるポート番号が制限されている」という仕様があります。

PS5や特定のゲーム(CoDやApexなど)は、通信のために特定の「ポート(扉)」を使いたがりますが、v6プラスではその扉が共有されており、自由に使えないことがあります。これが原因でNATタイプが「3(ストリクト)」になり、マッチングが遅くなったりラグが発生したりします。

解決策:UPnP機能をオフ→オンにする

ルーターの設定画面にある「UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)」という機能を、一度「無効」にして再起動し、再度「有効」に戻してみてください。
これにより、ルーターがPS5とのポート交渉をやり直し、空いているポートをうまく割り当ててくれることがあります。

原因3. 二重ルーター(ダブルルーター)になっている

回線業者から借りているONU(モデムのような機械)にルーター機能がついていて、さらに自分で買ったルーターを繋いでいませんか?

この状態だと、関所が2つあることになり、通信の変換処理が2回行われるため、Ping値が悪化します。

確認方法:
自分で買ったルーターの背面スイッチを見てください。「ROUTER」モードになっていたら、「AP(アクセスポイント)」または「BRIDGE(ブリッジ)」モードに切り替えて再起動してください。これでルーター機能が1つになり、通信がスムーズになります。

※ただし、ONU側にv6プラス接続機能がない場合は、自前ルーターを「ROUTER」モードにし、ONUのルーター機能を停止(ブリッジ化)する必要があります。

原因4. LANケーブルの規格と劣化

「有線だから大丈夫」と油断していませんか? そのLANケーブル、いつ買ったものでしょうか?

ケーブルの側面には文字が印字されています。もし「CAT5」と書かれていたら、それが犯人です。CAT5は最大100Mbpsしか出ません。
また、平たい「きしめんタイプ(フラットケーブル)」はノイズに弱く、PS5のような大容量通信には不向きです。

推奨ケーブル
「CAT6A(カテゴリ6A)」のスタンダードタイプ(丸くて太いケーブル)を使ってください。CAT7やCAT8は業務用規格であり、家庭用機器ではアース問題で逆にノイズを拾う可能性があるため、CAT6Aが現在の最適解です。

原因5. PS5側のDNS設定を変更する(おまじない)

ルーター側の設定が終わったら、PS5本体の設定で「DNSサーバー」を変更することで、読み込み速度が向上する場合があります。

  1. PS5の「設定」>「ネットワーク」>「設定」>「インターネット接続を設定」を選択。
  2. 接続しているネットワークを選び、オプションボタン(三)を押して「詳細設定」を選択。
  3. 「DNS設定」を「手動」に変更。
  4. 以下のように数値を入力します。
    • Google Public DNS:
      プライマリ 8.8.8.8 / セカンダリ 8.8.4.4
    • Cloudflare DNS(高速で有名):
      プライマリ 1.1.1.1 / セカンダリ 1.0.0.1

これを設定してもPing値自体は大きく変わりませんが、サーバーへの名前解決が速くなり、マッチングやロビーの読み込みがキビキビする効果があります。


それでもダメなら:プロバイダの変更を検討する

ここまでやっても「夜だけ遅い」「ラグが直らない」場合、残念ながら「プロバイダ側の混雑(設備不足)」が原因です。

v6プラスは「混雑しない」という触れ込みですが、利用者が急増した現在、地域の収容局設備(POI)がパンクしているケースが増えています。特にマンションタイプの場合、建物全体で帯域を取り合っているため、個人の設定ではどうにもなりません。

ゲーマー向けの最強回線への乗り換え

本気でラグを無くしたいなら、以下の基準で回線を選び直すのが最終手段です。

  • 独自回線系(NURO光、auひかり等):
    NTTのフレッツ網を使わないため、v6プラスの混雑とは無縁です。
  • ゲーミング専用回線(GameWith光、hi-ho with games等):
    v6プラス専用の特別帯域(専用レーン)を確保しており、一般ユーザーの影響を受けません。月額は少し高いですが、Ping値の安定性は段違いです。
  • 10ギガ回線:
    物理的な帯域の桁が違うため、混雑の影響を力技でねじ伏せることができます。

Q. IPv6にすると一部のゲームができなくなるって本当?

A. 昔のP2P方式(プレイヤー同士が直接通信するタイプ)の古いゲームや、特定のサーバーを立てる機能を使う場合、ポート開放ができないv6プラスでは遊べないことがありました。しかし、ApexやValorant、Fortniteなどの現代の主要タイトルは専用サーバー方式のため、v6プラスでも全く問題なく遊べます。

Q. WiFi(無線)でv6プラスは意味ないですか?

A. 意味はありますが、FPSや格闘ゲームをするなら絶対に有線LANにすべきです。v6プラスで回線自体が速くなっても、WiFiという空気中を飛ぶ電波は、電子レンジや近所の電波干渉で必ず「パケットロス(瞬断)」を起こします。これが「ラグ」の正体です。

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