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デスク環境・PC周辺機器

ゲーミングモニターは仕事に兼用できる?選び方7つのポイントを解説

「ゲーミングモニターって、仕事にも使えるの?」

在宅勤務が当たり前になった今、この疑問を持つ方が増えています。仕事用とゲーム用でモニターを2台置くスペースがない、できれば1台で済ませたい、でも両方の用途で妥協はしたくない…そんな悩みを抱えていませんか?

結論から言えば、ゲーミングモニターは仕事にも十分使えます。むしろ、選び方次第では一般的なビジネスモニターより快適に作業できることも珍しくありません。

ただし、すべてのゲーミングモニターが仕事兼用に向いているわけではありません。画面サイズ、解像度、パネルタイプなど、兼用を前提にした選び方を知らないと「ゲームには最高だけど仕事では使いにくい」という事態になりかねません。

この記事では、ゲーミングモニターを仕事と兼用するためのメリット・デメリット、選び方の7つのポイント、用途別の最適スペック、そして実際の運用のコツまで徹底的に解説します。

結論|ゲーミングモニターは仕事にも使える?

まず最初に、ゲーミングモニターを仕事で使うことの是非を整理しましょう。

ゲーミングモニターを仕事で使うメリット5つ

【メリット1】滑らかな画面表示でスクロールが快適
ゲーミングモニターの高リフレッシュレート(144Hz〜)は、Webページや長文ドキュメントのスクロール時に真価を発揮します。60Hzのモニターと比較すると、文字がブレずに読みやすく、目の疲れも軽減されます。

【メリット2】応答速度が速く残像が少ない
マウスカーソルの動きやウィンドウの移動がスムーズで、細かい作業でのストレスが減ります。特にExcelやデザインソフトで細かい操作をする際に違いを感じられます。

【メリット3】色再現性の高いモデルも多い
近年のゲーミングモニターはIPS液晶を採用したモデルが増え、sRGBカバー率100%を超える製品も珍しくありません。写真編集や動画制作などのクリエイティブ作業にも対応できます。

【メリット4】目に優しい機能が充実
フリッカーフリー(ちらつき防止)やブルーライト軽減機能は、むしろゲーミングモニターの方が充実していることが多いです。長時間のデスクワークでも目が疲れにくくなります。

【メリット5】スタンドの調整機能が優秀
高さ調整、前後の角度(チルト)、左右の角度(スイベル)、画面回転(ピボット)に対応したモデルが多く、自分に合った姿勢で作業できます。

ゲーミングモニターを仕事で使うデメリット3つ

一方で、注意すべきデメリットも存在します。

【デメリット1】価格が高めになりがち
同じ画面サイズ・解像度であれば、ゲーミングモニターは一般的なビジネスモニターより1.5〜2倍程度高価です。ゲーム性能にこだわらないなら、オーバースペックになる可能性があります。

【デメリット2】派手なデザインがオフィスに合わないことも
RGB LEDイルミネーションや攻撃的なデザインは、Web会議の背景に映り込むと気になることがあります。シンプルなデザインのモデルを選ぶか、背景をバーチャルにする対策が必要です。

【デメリット3】電力消費が大きい傾向
高リフレッシュレートやHDR対応のモニターは、一般的なモニターより消費電力が高くなる傾向があります。電気代が気になる方は省エネモードの有無を確認しましょう。

兼用に向いている人・向いていない人

兼用に向いている人在宅勤務でゲームも楽しむ人、デスクスペースが限られている人、1台で完結させたい人、滑らかな画面表示を重視する人
兼用に向いていない人色の正確性が最重要なプロのデザイナー・映像制作者、予算を最小限に抑えたい人、ゲームはほとんどしない人

一般的な事務作業(文書作成、メール、Web会議など)がメインであれば、ゲーミングモニターは仕事用としても十分快適に使えます。むしろ高リフレッシュレートによる滑らかさは、作業効率の向上に貢献することもあります。

仕事兼用ゲーミングモニターの選び方【7つのポイント】

ゲームと仕事の両方で満足できるモニターを選ぶために、7つの重要なポイントを解説します。

画面サイズ|27インチが兼用の最適解

仕事とゲームの兼用を考えるなら、27インチが最もバランスの良い選択です。

画面サイズ特徴と向いている用途
24インチデスクが狭い人向け。FPSなど視点移動が激しいゲームには適しているが、仕事で複数ウィンドウを並べるには狭い
27インチ兼用の最適解。仕事でもゲームでも使いやすいサイズ。デスク奥行き60cm以上推奨
32インチ動画編集やデザイン作業に最適。ただしデスク奥行き70cm以上必要。ゲームでは視点移動が大きくなる

モニターのサイズを選ぶ際は、デスクの奥行きとの関係が重要です。モニターとの適切な視聴距離は、画面の高さの約1.5〜2倍とされています。27インチモニターであれば、約60〜80cmの距離が目安です。

出典:一般社団法人日本人間工学会「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」

解像度|フルHDかWQHDか4Kか

解像度は作業効率とゲーム性能の両方に影響する重要な要素です。

解像度仕事での使い勝手とゲーム性能
フルHD(1920×1080)仕事:27インチでは文字がやや粗く感じる。作業領域が狭い
ゲーム:グラボへの負荷が低く、高fpsを出しやすい
WQHD(2560×1440)仕事:27インチで最適。文字が綺麗で作業領域も十分
ゲーム:ミドルクラス以上のグラボで快適にプレイ可能
4K(3840×2160)仕事:非常に美しいが、27インチではスケーリング必須
ゲーム:ハイエンドグラボが必要。高fpsは難しい

仕事とゲームの兼用を考えるなら、27インチ+WQHDの組み合わせがおすすめです。文字の視認性が良く、作業領域も広く確保でき、ゲームでも十分な描画性能を発揮できます。

パネルタイプ|IPS・VA・TNの違い

パネルタイプは色再現性や視野角、応答速度に影響します。

パネルタイプ特徴
IPS色再現性が高く、視野角が広い。仕事用として最適。応答速度もGTG 1msクラスの製品が増えている。兼用に最もおすすめ
VAコントラスト比が高く、黒が締まる。映画やRPGなど没入感重視のゲームに向く。ただし応答速度はIPSに劣る傾向
TN応答速度が最速でFPS向き。ただし視野角が狭く、色再現性が低いため仕事兼用には不向き

仕事兼用を前提にするなら、IPSパネル一択と言っても過言ではありません。近年は応答速度も大幅に改善され、ゲーム用途でも十分な性能を持つIPS製品が増えています。

リフレッシュレート|仕事兼用なら144Hzで十分

リフレッシュレートは1秒間に画面を更新する回数を示し、数値が高いほど滑らかな表示になります。

・60Hz:一般的なビジネスモニターの標準
・144Hz:ゲーミングモニターの標準。仕事でも十分滑らか
・165Hz〜240Hz:FPSガチ勢向け。仕事では144Hzとの違いを感じにくい
・360Hz以上:プロゲーマー向け。一般ユーザーにはオーバースペック

仕事とゲームの兼用であれば、144〜165Hzで十分です。これ以上のリフレッシュレートは価格が大幅に上がる一方、仕事での恩恵はほとんどありません。ゲームでも、一般的なプレイヤーなら144Hzで十分満足できます。

目に優しい機能|フリッカーフリー・ブルーライト軽減

長時間のデスクワークでは、目への負担軽減機能が重要になります。

【確認すべき機能】
・フリッカーフリー:画面のちらつきを抑制し、目の疲れを軽減
・ブルーライト軽減モード:青色光をカットし、眼精疲労を軽減
・自動輝度調整:周囲の明るさに応じて輝度を自動調整
・アンチグレア(非光沢)処理:映り込みを抑えて目の疲れを軽減

出典:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」

厚生労働省のガイドラインでも、長時間のディスプレイ作業における目の健康管理の重要性が指摘されています。仕事で毎日8時間以上使用するなら、これらの機能は必須と考えてください。

接続端子|仕事PCとゲーム機の同時接続

仕事用PCとゲーム用PCまたはゲーム機を同時に接続する場合、入力端子の数と種類が重要になります。

【推奨される端子構成】
・DisplayPort 1.4以上:1〜2ポート(PC接続用)
・HDMI 2.0以上:1〜2ポート(ゲーム機・ノートPC接続用)
・USB-C(DisplayPort Alt Mode対応):1ポートあると便利
・USB-Aハブ機能:あると周辺機器の切り替えが楽

PS5やXbox Series Xを4K 120Hzで接続するには、HDMI 2.1ポートが必要です。ただし、WQHD 144Hzモニターであれば、HDMI 2.0でも十分な場合が多いです。購入前に接続予定の機器との互換性を確認しましょう。

スタンド機能|高さ・角度調整の重要性

仕事で長時間使用するなら、スタンドの調整機能は妥協すべきではありません。

調整機能重要度と効果
高さ調整必須。目線の高さに画面上端を合わせることで、首や肩の負担を軽減
チルト(前後の角度)必須。ほぼすべてのモニターに搭載。仰向け・俯きの調整
スイベル(左右の角度)あると便利。隣の人に画面を見せる時などに重宝
ピボット(画面回転)縦長文書やプログラミングで便利。なくても可

ゲーミングモニターの中には、スタンド機能が貧弱な製品もあります。特に高さ調整ができないモデルは、仕事兼用としては避けた方が無難です。どうしてもそのモニターが欲しい場合は、別途モニターアームの購入を検討しましょう。

【用途別】最適なスペックの目安

あなたの使用用途に合った最適スペックを、3つのパターンで解説します。

ライトゲーマー×事務作業中心の場合

「週末に軽くゲームを楽しむ程度、平日は主に仕事で使用」という方向け。

【推奨スペック】
・画面サイズ:27インチ
・解像度:WQHD(2560×1440)
・パネル:IPS
・リフレッシュレート:144Hz
・応答速度:GTG 5ms以下
・目に優しい機能:フリッカーフリー、ブルーライト軽減必須
・予算目安:3〜5万円

このスペックであれば、ほとんどのゲームを快適にプレイでき、仕事でも不満なく使用できます。

ガチゲーマー×クリエイティブ作業の場合

「本格的にゲームをプレイしつつ、動画編集や写真編集もする」という方向け。

【推奨スペック】
・画面サイズ:27〜32インチ
・解像度:WQHD〜4K
・パネル:IPS(sRGBカバー率100%以上、できればDCI-P3 90%以上)
・リフレッシュレート:165Hz以上
・応答速度:GTG 1ms
・HDR対応:DisplayHDR 400以上推奨
・予算目安:6〜10万円

クリエイティブ作業では色の正確性が重要です。sRGBカバー率や色差ΔE値が公表されている製品を選びましょう。

FPSガチ勢×一般的なデスクワークの場合

「FPSやeスポーツで勝ちたい、仕事は一般的なオフィスワーク」という方向け。

【推奨スペック】
・画面サイズ:24.5〜27インチ
・解像度:フルHD〜WQHD
・パネル:IPS(Fast IPS推奨)またはVA
・リフレッシュレート:240Hz以上
・応答速度:GTG 0.5〜1ms
・その他:G-SYNC/FreeSync対応
・予算目安:4〜8万円

FPSで高いパフォーマンスを求める場合、解像度を下げてでもフレームレートを優先するケースが多いです。ただし、フルHD×27インチは仕事では文字が粗く感じることがあるため、24.5〜25インチに抑えるか、WQHDを選ぶことをおすすめします。

仕事用モニターとゲーミングモニターの違いを徹底比較

スペック比較表

項目一般的なビジネスモニターゲーミングモニター
リフレッシュレート60Hz144Hz〜360Hz
応答速度5〜8ms0.5〜1ms
パネルIPS/VAIPS/VA/TN
解像度フルHD〜4KフルHD〜4K
色再現性sRGB 99%程度製品による差が大きい
スタンド機能高機能が多い製品による差が大きい
デザインシンプル派手なものからシンプルなものまで

価格帯の違い

同等の画面サイズ・解像度で比較すると、ゲーミングモニターは一般的なビジネスモニターより約1.3〜2倍の価格になります。

【27インチWQHDの価格帯目安】
・ビジネスモニター:2.5〜4万円
・ゲーミングモニター(144Hz):4〜6万円
・ゲーミングモニター(240Hz以上):6〜10万円

見落としがちな違い

【見落としがちなポイント】
・スピーカー:ゲーミングモニターはスピーカー非搭載または低品質なものが多い。仕事でWeb会議をする場合は、別途スピーカーやヘッドセットが必要
・USB端子:ビジネスモニターはUSBハブ機能を持つものが多いが、ゲーミングモニターでは少ない
・KVM機能:複数のPCを1組のキーボード・マウスで操作できる機能は、ビジネスモニターに多い

兼用時の設定・運用のコツ

仕事モードとゲームモードの切り替え方

多くのゲーミングモニターには、プリセットモード(画面設定のテンプレート)が用意されています。

【おすすめの設定】
■仕事モード
・輝度:環境に合わせて80〜150cd/m²程度に抑える
・ブルーライト軽減:オン(強めに)
・カラーモード:sRGBまたはスタンダード
・リフレッシュレート:60〜144Hz(省エネ目的なら下げても可)

■ゲームモード
・輝度:好みに応じて(250〜350cd/m²程度)
・ブルーライト軽減:オフまたは弱め
・カラーモード:ゲームジャンルに合わせたプリセット
・リフレッシュレート:最大値

モニター本体のボタンやOSDメニューで切り替えるのが基本ですが、メーカー専用ソフトウェアを使えばPC上から簡単に切り替えられる製品もあります。

目の疲れを軽減する設定

・輝度は環境光に合わせて調整(明るすぎ・暗すぎはNG)
・Windows/Macの夜間モード(Night Shift)を活用
・20-20-20ルール:20分ごとに20フィート(約6m)先を20秒見る
・部屋の照明とモニターの明るさのバランスを取る

デュアルモニター構成という選択肢

「どうしても1台で兼用するのは難しい」と感じる場合は、用途別に2台のモニターを使い分けるデュアルモニター構成も検討の価値があります。

【デュアルモニターのパターン例】
・メイン:27インチWQHD 144Hzゲーミングモニター(仕事・ゲーム兼用)
・サブ:24インチフルHD 60Hzビジネスモニター(資料表示・チャット用)

この構成なら、メインモニターはゲームに集中でき、仕事時はサブモニターで作業領域を拡張できます。

よくある失敗例と後悔しない選び方

【失敗例1】フルHD×27インチを買ったら仕事で文字がぼやける
→ 27インチ以上なら最低でもWQHD解像度を選びましょう。フルHDは24インチまでが適正です。

【失敗例2】TNパネルを買ったら視野角が狭くて見づらい
→ 仕事兼用なら視野角の広いIPSパネルを選びましょう。斜めから見ても色が変わりにくく、姿勢を変えても快適です。

【失敗例3】スタンドの高さ調整ができず、首が痛くなった
→ 高さ調整機能は仕事で長時間使うなら必須です。なければモニターアームを別途購入しましょう。

【失敗例4】入力端子が足りず、いちいち抜き差しが必要
→ 接続予定の機器をリストアップし、必要な端子数を事前に確認しましょう。DisplayPort×1、HDMI×2が最低ラインです。

よくある質問(FAQ)

Q:ゲーミングモニターの寿命は一般的なモニターと同じですか?

A:基本的に同程度(約5〜10年)です。ただし、高輝度で使い続けるとバックライトの劣化が早まる場合があります。普段は輝度を適切に抑えて使用することで、長寿命化が期待できます。

Q:144Hzモニターは60Hzでも使えますか?

A:はい、問題なく使えます。Windowsの設定やグラフィックドライバーから、リフレッシュレートを60Hzに下げて使用することも可能です。仕事中は60Hzにして消費電力を抑える、という使い方もできます。

Q:曲面(カーブド)モニターは仕事兼用に向いていますか?

A:32インチ以上の大画面であれば、曲面の方が画面端の視認性が良く、没入感も高まります。ただし、CADや設計など直線を多用する作業では、歪みが気になることがあります。一般的なオフィスワークであれば問題ありません。

Q:仕事用PCがグラフィックボード非搭載ですが、ゲーミングモニターは使えますか?

A:使えます。高リフレッシュレートは活かせませんが、色再現性や目に優しい機能は問題なく活用できます。60Hzで表示されるだけで、画質が悪くなるわけではありません。

Q:ゲーミングモニターでWeb会議をしても問題ありませんか?

A:まったく問題ありません。むしろ高リフレッシュレートのおかげで、相手の動きが滑らかに見えることもあります。ただし、派手なデザインのモニターは背景に映り込む可能性があるので、バーチャル背景の活用をおすすめします。

まとめ

ゲーミングモニターは、選び方さえ間違えなければ仕事との兼用に最適な選択肢です。

【仕事兼用ゲーミングモニター選びのポイント】
・画面サイズは27インチがベストバランス
・解像度はWQHD(2560×1440)が仕事にもゲームにも最適
・パネルは視野角と色再現性に優れるIPS一択
・リフレッシュレートは144Hzで十分(仕事には恩恵大)
・目に優しい機能(フリッカーフリー、ブルーライト軽減)は必須
・スタンドの高さ調整機能は妥協しない
・接続端子は接続機器を事前にリストアップして確認

1台のモニターでゲームも仕事も快適にこなせれば、デスクスペースの節約だけでなく、コスト面でもメリットがあります。この記事を参考に、あなたにぴったりのゲーミングモニターを見つけてください。

モニター選びは実際に店頭で見比べることも重要です。特に色の見え方やパネルの映り込みは、スペック表だけでは判断しにくいポイントです。可能であれば家電量販店で実機を確認してから購入することをおすすめします。