「敵と対面した瞬間に画面がカクつく…」
「スモークやウルトが重なるとFPSがガタ落ちする…」
Apex Legendsにおいて、フレームレート(FPS)の高さは勝率に直結します。FPSが高いほど敵の動きが滑らかに見え、リコイル制御がしやすくなり、入力遅延も減るからです。
もしあなたが「RTX 4090」のようなハイエンドPCを持っていないなら、デフォルト設定のままプレイするのは自殺行為です。Apexは設定次第で、見た目を少し落とす代わりに劇的に軽くすることができます。
この記事では、ゲーム内設定、起動オプション、NVIDIA設定、Windows設定の4段階で、PCの性能を限界まで引き出す軽量化術を徹底解説します。
この記事のゴール
- 戦闘中でも144fps(または60fps)を安定させる
- 入力遅延(インプットラグ)を極限まで減らす
- 不必要なエフェクトを消して敵の視認性を上げる
ステップ1:Apexゲーム内設定(ビデオ設定)の最適化
まずは基本中の基本、ゲーム内の設定です。ここでは「画質」よりも「勝つこと」を最優先にした競技設定を紹介します。
画面モード:フルスクリーン
必ず「フルスクリーン」にしてください。「ボーダーレスウィンドウ」はAlt+Tabでの画面切り替えが楽ですが、Windowsのデスクトップ描画機能が介入するため、入力遅延が発生し、FPSも若干下がります。
解像度:ネイティブ(1920×1080など)
基本はモニターの解像度に合わせます。どうしても重い場合は解像度を下げるのが一番効きますが、画面がボヤけて遠くの敵が見えなくなるため、最終手段です。
垂直同期:無効(トリプルバッファもNG)
最重要項目です。垂直同期をONにすると画面のズレ(ティアリング)はなくなりますが、強烈な操作遅延が発生します。FPSゲームでは致命的なので必ず「無効」にしてください。
アンチエイリアス:なし(TSAA)
「TSAA」にするとジャギ(ギザギザ)が消えて綺麗ですが、GPU負荷がかかり、画面が少しボヤけます。「なし」にすると輪郭がクッキリして敵を見つけやすくなり、FPSも向上します。
テクスチャストリーミング割り当て:2GB〜3GB(または低)
VRAM(グラボのメモリ)の使用量です。「なし」にすると粘土のような画質になりすぎて敵の判別が難しくなります。低〜中(2-3GB)あたりがバランスが良いです。
その他の項目は「無効」または「低」一択
以下の項目はすべてGPUの無駄遣いです。迷わず最低設定にしてください。
- テクスチャフィルタリング:バイリニア
- アンビエントオクルージョン品質:無効
- サンシャドウ範囲:低
- サンシャドウディテール:低
- スポットシャドウディテール:無効
- 空間光:無効
- ダイナミックスポットシャドウ:無効
- モデルディテール:低
- エフェクトディテール:低
- 衝撃マーク:無効(または低)
- ラグドール:低
ステップ2:Steam / EA Appの「起動オプション」を設定する
ゲームを起動する際、強制的に特定のコマンドを読み込ませることで軽量化を図ります。
設定場所:
SteamライブラリのApexを右クリック > プロパティ > 一般 > 「起動オプション」の欄に入力
推奨コマンドセット(コピペ用)
-dev -novid -fullscreen +fps_max 0 -high
各コマンドの意味:
-novid:起動時の爆音オープニングムービーをカットします。-fullscreen:強制的にフルスクリーンで起動します。+fps_max 0:FPSの上限(キャップ)を解除します。144Hzモニターなら+fps_max 144と入力して制限するのも安定化に有効です。-high:CPUの処理優先度を「高」にします。
※環境によっては逆に不安定になる場合があるため、動作がおかしい場合はこのコマンドだけ消してください。
ステップ3:NVIDIAコントロールパネルの設定(GPU最適化)
ゲーム側の設定だけでなく、グラフィックボード(GPU)自体の設定を変更し、画質よりもパフォーマンスを優先させます。デスクトップを右クリックして「NVIDIAコントロールパネル」を開いてください。
「3D設定の管理」>「プログラム設定」> Apex Legendsを選択
グローバル設定(全体)を変えても良いですが、動画視聴などに影響が出る場合があるため、Apex単体に適用することをおすすめします。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 電源管理モード | パフォーマンス最大化を優先 |
| 低遅延モード | ウルトラ(またはオン) |
| テクスチャフィルタリング – 品質 | ハイパフォーマンス |
| 異方性サンプリング最適化 | オン |
| トリリニア最適化 | オン |
| 垂直同期 | オフ |
「低遅延モード:ウルトラ」について
これはCPUとGPUのレンダリング待機時間を減らす機能です。FPSが劇的に上がるわけではありませんが、マウスを動かしてから画面が動くまでのラグが減り、エイムが吸い付くようになります。
ステップ4:Windows設定と「裏技」的な軽量化
最後に、PC本体の設定を見直します。意外と見落としがちなのが「バックグラウンドで動いている無駄な機能」です。
1. 「ゲームモード」をオンにする
Windows 10/11にはゲームモードがあります。「設定」>「ゲーム」>「ゲームモード」をオンにしてください。以前は不具合もありましたが、2025年現在はオンの方が安定します。バックグラウンドの更新プログラムなどを抑制してくれます。
2. 電源プランを「高パフォーマンス」に
コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション で、「高パフォーマンス」を選択してください。これだけでCPUがサボらなくなり、FPSの落ち込み(ドロップ)が防げます。
3. 不要なオーバーレイを無効化する
ゲーム画面の上に別の画面を表示させる機能(オーバーレイ)は、PCに大きな負荷をかけます。
- Discord:設定 > ゲームオーバーレイ > 「ゲーム中のオーバーレイを有効化」をオフ
- GeForce Experience:設定 > 全般 > 「ゲーム内のオーバーレイ」をオフ
- Steam:設定 > ゲーム中 > 「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」をオフ
特にDiscordのオーバーレイは重くなる原因の筆頭です。VC(ボイスチャット)専用と割り切り、画面には出さないようにしましょう。
4. マウスのポーリングレートを確認する
もしあなたのCPUが古め(Core i5の第8世代以前など)の場合、ゲーミングマウスのポーリングレート設定が高すぎると、CPU負荷が100%になりカクつく原因になります。
マウスの設定ソフトでポーリングレートが「4000Hz」や「8000Hz」になっていませんか? CPU使用率が張り付くようなら、一般的な「1000Hz」に下げてみてください。
ステップ5:それでも重い場合の最終確認
ここまで設定しても「重い」「ラグい」場合、PCスペック以外の要因を疑う必要があります。
回線ラグ(パケットロス)ではないか?
画面右上に赤いアイコン(メーターのようなマークなど)が出ていませんか? FPSが高くても、ネット回線が悪いとキャラクターはワープします。
無線(WiFi)でプレイしているなら、必ず有線LANケーブル(CAT6A以上)で接続してください。Apexは無線の瞬断に非常にシビアです。
DirectX 12モードを試す
Apexは現在、DirectX 12(ベータ版)に対応しています。最新のグラボを使っている場合、DX12モードで起動することで、FPSが安定するケースがあります。
方法:起動オプションに -eac_launcher_settings SettingsDX12.json を追加。
まとめ:軽量化の優先順位
- ゲーム内の「影」「エフェクト」関連をすべてOFF/低にする
- 垂直同期をOFFにする
- NVIDIA設定で「パフォーマンス優先」にする
- 不要なアプリ(ブラウザ、Discordオーバーレイ)を閉じる
Apexは一瞬の判断が勝敗を分けるゲームです。綺麗なグラフィックよりも、ヌルヌル動く快適さを手に入れて、チャンピオンを目指してください!





















