「本ページはプロモーションが含まれています」

WiFi

テザリングは1日何ギガ使える?用途別データ消費量と節約術を解説

「テザリングって1日に何ギガくらい使えるんだろう?」

外出先でパソコンを使いたいとき、引っ越し直後でネット回線がないとき、テザリングは手軽で便利な選択肢です。しかし、どれくらいのデータ量を使うのかわからないと、気づいたら速度制限がかかっていた、ということになりかねません。

この記事では、テザリングで1日に必要なデータ量の目安を、用途別・利用パターン別に具体的な数値で解説します。データ消費を抑えるテクニックや、テザリングならではの注意点もあわせて紹介します。

読み終わるころには、自分の使い方に必要なデータ量がわかり、テザリングを安心して活用できるようになります。


テザリングで1日に必要なデータ量の目安

まずは、利用スタイル別に1日あたりの目安を把握しましょう。自分がどのタイプに近いかを確認してください。

ライトユーザー(メール・Web閲覧中心)

メールのやり取りやWebサイトの閲覧が中心の場合、1日のデータ消費量は0.5GB〜1GB程度が目安です。

このタイプの主な利用内容は、ニュースサイトの閲覧、SNSのチェック(動画再生なし)、メールの送受信、軽いWeb検索などです。動画を見なければ、意外とデータ消費は少なく済みます。

月間で換算すると15GB〜30GB程度。スマホの大容量プランや格安SIMの20GBプランでも十分対応できる範囲です。

ミドルユーザー(動画視聴あり)

動画視聴を含む場合、1日のデータ消費量は2GB〜5GB程度が目安です。

YouTubeやNetflixを1〜2時間視聴すると、それだけで1GB〜3GB程度を消費します。動画の画質によって消費量は大きく変わるため、後述する画質設定の調整が重要になります。

ヘビーユーザー(リモートワーク・オンライン会議)

リモートワークでオンライン会議を頻繁に行う場合、1日のデータ消費量は5GB〜10GB以上になることがあります。

Zoomなどのビデオ会議は、1時間あたり0.5GB〜1.5GB程度を消費します。1日に複数回の会議があると、あっという間にデータ量が膨らみます。

利用タイプ1日の目安月間換算
ライトユーザー0.5GB〜1GB15GB〜30GB
ミドルユーザー2GB〜5GB60GB〜150GB
ヘビーユーザー5GB〜10GB以上150GB〜300GB以上

用途別データ消費量の早見表

具体的にどの用途でどれくらいのデータを消費するのか、詳しく見ていきましょう。

Web閲覧・SNS

Webサイトの閲覧やSNSのチェックは、比較的データ消費が少ない用途です。

用途1時間あたりの目安
Webサイト閲覧約50MB〜100MB
Twitter(X)閲覧約100MB〜200MB
Instagram閲覧約200MB〜400MB(画像が多いため)
LINE(テキスト中心)約10MB〜30MB

Instagramは画像や動画が多いため、他のSNSよりもデータ消費が多くなります。動画の自動再生をオフにすると節約できます。

動画視聴(YouTube・Netflix等)

動画視聴は、テザリングでもっともデータを消費する用途の一つです。画質によって消費量が大きく変わります。

画質1時間あたりの目安
低画質(360p)約300MB〜400MB
標準画質(480p)約500MB〜700MB
HD画質(720p)約1GB〜1.5GB
フルHD画質(1080p)約2GB〜3GB
4K画質約7GB〜10GB

テザリングで動画を見る場合は、画質を480p以下に設定することをおすすめします。フルHDや4Kで視聴すると、あっという間にデータ容量を使い切ってしまいます。

音楽ストリーミング

音楽のストリーミング再生は、動画と比べるとデータ消費は控えめです。

音質設定1時間あたりの目安
低音質約40MB〜50MB
標準音質約70MB〜100MB
高音質約150MB〜200MB

1日3時間聴いても、標準音質なら300MB程度です。ただし、歌詞表示やアーティスト画像の読み込みで追加のデータが発生することがあります。

オンライン会議(Zoom・Teams等)

リモートワークで欠かせないオンライン会議は、意外とデータ消費が大きい用途です。

会議の形式1時間あたりの目安
音声のみ約50MB〜100MB
ビデオあり(標準画質)約500MB〜800MB
ビデオあり(HD画質)約1GB〜1.5GB
画面共有あり+100MB〜300MB程度

出典:Zoom「Zoomの帯域幅要件」

1日に3時間のビデオ会議があると、それだけで1.5GB〜4.5GB程度を消費します。会議が多い日は、他の用途を控えめにする必要があります。

オンラインゲーム

オンラインゲームは、ゲームの種類によってデータ消費量が大きく異なります。

ゲームの種類1時間あたりの目安
軽量なスマホゲーム約10MB〜50MB
対戦型ゲーム(FPS等)約50MB〜150MB
MMORPGなど約100MB〜300MB

意外かもしれませんが、オンラインゲームのプレイ中のデータ消費は、動画視聴ほど多くありません。ただし、ゲームのアップデートやダウンロードには数GB〜数十GBかかることがあるため、注意が必要です。

ファイルのダウンロード・アップロード

ファイルのやり取りは、ファイルサイズがそのままデータ消費量になります。

ファイルの種類1ファイルあたりの目安
Word・Excel文書約100KB〜5MB
PDFファイル約500KB〜10MB
写真(高画質)約2MB〜10MB
動画ファイル(1分)約50MB〜200MB
ソフトウェアのインストーラー数百MB〜数GB

ソフトウェアのアップデートやOSのアップデートは、テザリング中に行わないようにしましょう。数GBのデータを一気に消費してしまいます。


1日のテザリング利用シミュレーション

具体的な利用パターンで、1日にどれくらいのデータを消費するかシミュレーションしてみましょう。

在宅ワーカーの1日(例:5GB消費パターン)

在宅ワーカーAさんの1日

・朝:メールチェック・Web閲覧(1時間)→ 約100MB ・午前:Zoomミーティング(1.5時間、ビデオあり)→ 約1GB ・昼:YouTube視聴(30分、480p)→ 約300MB ・午後:資料作成・調べもの(3時間)→ 約300MB ・午後:Teamsミーティング(1時間、ビデオあり)→ 約700MB ・夕方:メール対応・チャット(1時間)→ 約100MB ・夜:Netflix視聴(2時間、480p)→ 約1.2GB ・その他(バックグラウンド通信など)→ 約300MB

合計:約4GB〜5GB

オンライン会議と動画視聴がある日は、5GB程度を見込んでおくと安心です。

外出中の営業職の1日(例:2GB消費パターン)

営業職Bさんの1日

・移動中:メール・チャット確認(合計1時間)→ 約100MB ・カフェ:Web会議(30分、音声のみ)→ 約50MB ・客先:プレゼン資料のダウンロード(10MB×3件)→ 約30MB ・移動中:音楽ストリーミング(2時間)→ 約150MB ・カフェ:報告書作成・メール送信(1時間)→ 約100MB ・移動中:SNSチェック・ニュース閲覧(1時間)→ 約200MB ・その他(バックグラウンド通信など)→ 約200MB

合計:約800MB〜1.5GB

動画視聴やビデオ会議が少なければ、1日2GB以内に収まることが多いです。

動画好きの休日(例:10GB消費パターン)

動画好きCさんの休日

・午前:YouTube視聴(3時間、720p)→ 約3.5GB ・午後:Netflix映画視聴(2時間、HD)→ 約3GB ・夕方:オンラインゲーム(2時間)→ 約200MB ・夜:YouTube視聴(2時間、720p)→ 約2.5GB ・その他(SNS・Web閲覧など)→ 約500MB

合計:約9GB〜10GB

動画をHD画質で長時間視聴すると、1日で10GB近く消費することがあります。テザリングだけでこの使い方を続けるのは、データ容量的に厳しいでしょう。


テザリングのデータ消費を抑える7つのテクニック

データ容量を節約しながらテザリングを活用するためのテクニックを紹介します。

動画の画質を下げる

もっとも効果的な節約方法は、動画の画質を下げることです。

YouTubeなら設定から画質を360pや480pに変更できます。Netflixも「データ使用量」の設定から画質を調整できます。画質を下げても、スマホやタブレットの画面サイズなら十分視聴に耐えます。

YouTubeアプリの設定で「モバイルネットワーク接続時の画質」を「データセーバー」に設定すると、自動的に低画質で再生されます。

アプリの自動更新をオフにする

スマホやパソコンのアプリは、Wi-Fi接続時に自動でアップデートされる設定になっていることがあります。テザリング中にこれが動作すると、大量のデータを消費します。

iPhoneの場合は「設定」→「App Store」→「自動ダウンロード」をオフに。Androidの場合は「Google Play ストア」→「設定」→「ネットワーク設定」→「アプリの自動更新」を「Wi-Fi経由のみ」に設定しましょう。

クラウド同期を一時停止する

Googleドライブ、iCloud、Dropboxなどのクラウドストレージは、ファイルを自動で同期します。大きなファイルがあると、バックグラウンドで大量のデータを消費することがあります。

テザリング中は、クラウド同期を一時停止するか、「Wi-Fi接続時のみ同期」に設定してください。

オフラインで使えるコンテンツを事前にダウンロード

動画や音楽は、Wi-Fi環境があるうちにダウンロードしておくと、テザリング中のデータ消費を抑えられます。

Netflix、Amazon Prime Video、YouTube Premium、Spotifyなど、多くのサービスがオフライン再生に対応しています。

バックグラウンド通信を制限する

使っていないアプリでも、バックグラウンドで通信していることがあります。

iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」から、不要なアプリをオフにできます。Androidの場合は「設定」→「アプリ」→各アプリの「モバイルデータ」から「バックグラウンドデータ」を制限できます。

データセーバー機能を活用する

多くのスマートフォンには「データセーバー」や「省データモード」といった機能があります。

この機能をオンにすると、バックグラウンド通信が制限され、一部のアプリで画像の読み込みが抑制されます。テザリング中は積極的に活用しましょう。

出典:Apple「iPhoneで省データモードを使う」

不要なタブやアプリを閉じる

ブラウザで多くのタブを開いていると、それぞれのページが自動更新されてデータを消費することがあります。使っていないタブは閉じておきましょう。

同様に、バックグラウンドで動作しているアプリも、使わないものは終了させておくとデータ節約になります。


テザリングの意外な落とし穴

テザリングを使う際に知っておきたい、データ消費以外の注意点を解説します。

バッテリー消費が激しい

テザリング中は、スマホのバッテリー消費が通常の2〜3倍程度になります。

モバイルバッテリーを用意するか、充電しながらテザリングを行うことをおすすめします。ただし、充電しながらの使用はスマホの発熱を招くため、長時間の使用は避けたほうがよいでしょう。

スマホが発熱する

テザリングは通信と電力供給を同時に行うため、スマホが発熱しやすくなります。

発熱が続くと、スマホの動作が不安定になったり、バッテリーの劣化が早まったりする可能性があります。熱くなりすぎたら、一度テザリングを切って冷ましましょう。

夏場や直射日光の当たる場所でのテザリングは特に注意が必要です。スマホが高温になると、自動的にテザリングが切断されることがあります。

通信速度が不安定になることがある

テザリングの通信速度は、スマホが受信している電波状況に依存します。

電波の弱い場所や、多くの人が通信している混雑した時間帯では、速度が低下することがあります。オンライン会議中に速度が落ちると、映像が止まったり音声が途切れたりする原因になります。

テザリング非対応・制限のあるプランに注意

一部の携帯プランでは、テザリングに制限があります。

制限の種類内容
テザリングオプション必須別途申し込み・追加料金が必要なプランがある
テザリング容量制限テザリングで使えるデータ量に上限があるプランがある
速度制限一定量を超えると速度制限がかかる

自分のプランでテザリングがどのように扱われているか、契約内容を確認しておきましょう。


テザリングだけで足りる?他の通信手段との比較

テザリングだけで生活できるのか、他の通信手段と比較して検討してみましょう。

ポケットWiFiとの比較

比較項目テザリングポケットWiFi
月額料金スマホ料金に含まれる(追加なし)3,000円〜5,000円程度
データ容量スマホのプランに依存無制限または大容量プランあり
バッテリースマホのバッテリーを消費専用端末のバッテリーを使用
持ち物スマホだけでOKポケットWiFi端末が必要
通信速度スマホの回線速度に依存サービスによる

テザリングは追加費用がかからない点がメリットですが、データ容量やバッテリーの制約があります。毎日3GB以上使うなら、ポケットWiFiを検討する価値があります。

ホームルーターとの比較

比較項目テザリングホームルーター
月額料金スマホ料金に含まれる4,000円〜5,000円程度
データ容量スマホのプランに依存無制限が多い
工事不要不要
持ち運び可能基本的に自宅専用
同時接続5〜10台程度30台以上対応の機種も

自宅での利用がメインなら、ホームルーターのほうがデータ容量を気にせず使えます。引っ越し直後など、光回線が開通するまでのつなぎとしても有効です。

光回線との比較

比較項目テザリング光回線
月額料金スマホ料金に含まれる4,000円〜6,000円程度
データ容量スマホのプランに依存無制限
通信速度数十Mbps程度100Mbps〜1Gbps以上
安定性電波状況に左右される非常に安定
工事不要必要(2週間〜1ヶ月程度)

リモートワークで毎日オンライン会議がある、4K動画を頻繁に視聴する、オンラインゲームを本格的にプレイするといった使い方なら、光回線がおすすめです。テザリングは一時的な利用や外出先での利用に向いています。

テザリングは「いつでも使える便利なサブ回線」として考えるのがおすすめです。メインの通信手段として毎日大量に使うには、データ容量やバッテリーの面で限界があります。


よくある質問(FAQ)

Q. テザリングで1日10GB使っても大丈夫ですか?

A. 契約しているプランのデータ容量内であれば問題ありません。ただし、毎日10GB使うと月間300GBになります。無制限プランでない限り、速度制限がかかる可能性が高いです。また、スマホのバッテリーや発熱にも注意が必要です。

Q. テザリングとWi-Fi、どちらがデータを消費しますか?

A. 同じ用途であれば、消費するデータ量は基本的に同じです。ただし、テザリングはスマホのモバイルデータを使うため、契約プランのデータ容量を消費します。自宅のWi-Fi(光回線など)であれば、スマホのデータ容量は消費しません。

Q. テザリング中に速度制限がかかったらどうなりますか?

A. 通信速度が大幅に低下します(多くの場合、128kbps〜1Mbps程度)。この速度では動画視聴やオンライン会議は困難になり、Webサイトの表示も遅くなります。メールやLINEなどテキスト中心の通信は可能です。

Q. USB接続とWi-Fi接続、どちらがおすすめですか?

A. 安定性を重視するならUSB接続がおすすめです。通信が安定し、同時にスマホを充電できます。手軽さを重視するならWi-Fi接続が便利です。Bluetooth接続は速度が遅いため、軽い用途以外にはおすすめしません。

Q. テザリングだけで在宅ワークはできますか?

A. 可能ですが、条件があります。オンライン会議が少なく、動画視聴をしなければ、1日2〜3GB程度で収まります。無制限プランや大容量プランを契約していれば対応できます。ただし、長時間の利用はバッテリーと発熱の問題があるため、充電環境の確保と休憩を挟むことをおすすめします。


まとめ

テザリングで1日に使えるデータ量と、節約テクニックについて解説しました。

・ライトユーザー(メール・Web中心):1日0.5GB〜1GB
・ミドルユーザー(動画視聴あり):1日2GB〜5GB
・ヘビーユーザー(オンライン会議多め):1日5GB〜10GB以上
・動画の画質を下げる、自動更新をオフにするなどで節約可能
・バッテリー消費と発熱に注意が必要
・毎日大量に使うなら、ポケットWiFiや光回線を検討

まずは自分の使い方で1日にどれくらいのデータを消費しているか、スマホのデータ使用量を確認してみてください。

テザリングは手軽で便利ですが、メインの通信手段として毎日使うには限界があります。自分の利用パターンに合わせて、最適な通信環境を選びましょう。