「Kindle Paperwhiteで漫画を読みたいけど、どの容量を買えばいいの?」
「16GBで足りる? それとも高い32GBにするべき?」
Amazonの商品ページには「数千冊保存可能」と書かれていますが、これは活字本(小説)の話です。画像データである「漫画」の場合、話は全く変わってきます。
容量選びを間違えると、読みたかった長編漫画が入りきらず、外出先で「削除してはダウンロード」を繰り返すストレス地獄に陥ります。
この記事では、Kindle Paperwhiteの実質空き容量を考慮し、「ワンピース全巻は入るのか?」といった具体的な冊数目安と、漫画好きが選ぶべき正解モデルを解説します。
この記事の結論:漫画派の正解はこれ
- 8GBモデル:漫画には向きません(絶対後悔します)。
- 16GBモデル:約200冊。そこそこ読めるが、長編完結セットは厳しい。
- 32GBモデル:約450冊。漫画好きなら迷わずこれ一択。
1. そもそも「1冊」は何MBなのか?
まず、漫画1冊あたりのデータサイズを知っておきましょう。
- 少年・少女漫画(モノクロ):約40MB 〜 60MB
- 高画質版・完全版:約80MB 〜 100MB
- 小説(活字):約0.5MB(桁違いに小さい)
ここでは計算しやすく、平均して「1冊=70MB」として計算します。
2. 「実質使える容量」は表記より少ない
ここが最大の罠です。例えば「16GBモデル」を買っても、16GBまるまる使えるわけではありません。Kindleを動かすためのシステム(OS)などが約2GB〜3GBほど領域を占有しています。
つまり、実際に本を保存できる「実質空き容量」は以下のようになります。
| モデル表記 | 実質空き容量(目安) | 漫画が入る冊数(目安) |
|---|---|---|
| 8GB | 約 6GB | 約 85冊 |
| 16GB | 約 13GB | 約 185冊 |
| 32GB | 約 27GB | 約 385冊 |
※1冊70MBで計算。作品によって変動します。
3. 具体例:あの名作は全巻入るか?
では、具体的な長編タイトルでシミュレーションしてみましょう。
ケースA:『ONE PIECE(ワンピース)』全100巻以上
- 8GB:入りません。(80巻くらいでパンク)
- 16GB:余裕で入ります。
- 32GB:余裕です。ワンピース+ナルト全巻くらい行けます。
ケースB:『こち亀』全201巻
- 8GB:論外です。
- 16GB:ギリギリ入りません。(180巻くらいでパンク)
- 32GB:全巻入ります。
ケースC:『キングダム』『呪術廻戦』などの人気作
- 8GB:現在出ている巻数なら入りますが、他の漫画を入れる余裕はありません。
- 16GB:3〜4作品の全巻セットを持ち運べます。
4. 漫画好きが「32GB」を選ぶべき理由
数字だけ見ると「16GBでも結構入るじゃん」と思うかもしれません。しかし、Kindle Paperwhiteの32GBモデル(シグニチャーエディション)には、容量以外の決定的なメリットがあります。
それは「ページめくりの速さ」と「ワイヤレス充電」です。
漫画は小説と違って、パラパラとページをめくる頻度が高いです。シグニチャーエディションは通常モデルより少しリッチな仕様になっており、大量の漫画データを扱っても動作が安定しやすい傾向があります。
また、漫画データは重いので、Wi-Fiでのダウンロードにバッテリーを使います。置くだけ充電ができるシグニチャーエディションは、ズボラな漫画読みにとって最強の相棒になります。
SDカードは使えない!
Kindle端末にはSDカードスロットがありません。後から容量を増やすことは不可能です。
「安物買いの銭失い」にならないよう、漫画メインなら最初から最大容量を買うのが鉄則です。
結論:あなたにおすすめのモデルは?
【16GB】(通常モデル)がおすすめな人
- 漫画は「今読んでいる数冊」だけ入っていればいい。
- 読み終わった本は端末から削除(クラウドに保存)しても苦にならない。
- 予算を抑えたい(コスパ重視)。
【32GB】(シグニチャーエディション)がおすすめな人
- 「こち亀」や「ジョジョ」などの超長編を一気読みしたい。
- 本棚を持ち歩く感覚で、過去に読んだ漫画も全部入れておきたい。
- いちいち削除したりダウンロードしたりする整理整頓が面倒くさい。
- 広告なしで快適に読みたい(32GBは標準で広告なしです)。
Kindle Paperwhiteは一度買えば数年は使います。数千円の差をケチって容量不足に悩むより、32GBを買ってストレスフリーな読書環境を手に入れることを強くおすすめします。



















