「PCやPS4の友達とApexをやってるけど、自分だけ会話に入れない…」
「スピーカーマークが動いていないし、相手の声も全く聞こえない…」
Apex LegendsのSwitch版ユーザーにとって、ボイスチャット(VC)の不具合は日常茶飯事です。しかし、その原因の多くはバグではなく、Switch特有の「イヤホンジャックの仕様」や「見守り設定」にあることをご存知でしょうか?
この記事では、PC版の設定記事を見ても直らなかった人のために、Switch版に特化したボイチャ復活手順を解説します。携帯モードの人も、TVモード(ドック)の人も必ず解決の糸口が見つかります。
まず確認!あなたの症状はどれ?
- 全滅型:ゲーム音は聞こえるが、ボイチャだけ聞こえないし、話せない。
- 一方通行型:相手の声は聞こえるが、自分の声が届かない。
- バグ型:さっきまで聞こえていたのに、急に聞こえなくなった。
- 設定ミス型:マイクのマークに斜線が入ったまま動かない。
原因1. Apex内の設定が「プッシュトゥトーク」になっている
PC版の攻略サイトを見て設定した人に多いミスです。
Apexには「オープンマイク(常に声を拾う)」と「プッシュトゥトーク(ボタンを押した時だけ拾う)」の2種類があります。Switch版のコントローラーには、デフォルトでプッシュトゥトーク用のボタンが割り当てられていません。
つまり、「プッシュトゥトーク」に設定していると、一生こちらの声は届きません。
正しい設定手順(Switch版)
- ロビー画面で「+ボタン」を押し、「設定」を開く。
- 「オーディオ」タブに移動する。
- 「ボイスチャット録音モード」を「オープンマイク」にする。
- 「オープンマイクの録音閾値(しきいち)」を少し下げる(左にする)。
※これが高すぎると、小さな声を雑音と判断してカットしてしまいます。 - 「受信ボイスチャットの音量」が100%になっているか確認する。
原因2. イヤホンのプラグが「3極」になっている(物理的な問題)
「100均のイヤホン」や「昔のスマホのイヤホン」「音楽用のヘッドホン」を使っていませんか?
Switchのイヤホンジャックは、マイク対応の「4極(よんきょく)」という規格です。プラグ(差し込み口の金属棒)を見てください。黒い線(リング)は何本ありますか?
- 黒い線が2本(3極):音楽を聴く専用です。マイク機能がないため、声は届きません。
- 黒い線が3本(4極):マイクと音声の両方に対応しています。Apexにはこれが必要です。
もし「3極」のイヤホンを指している場合、相手の声は聞こえますが、こちらの声は入力されません(またはSwitch本体のマイクが生きていれば、生活音を拾っている可能性があります)。必ず「マイク付きイヤホン」を使用してください。
原因3. 「みまもりSwitch(ペアレンタルコントロール)」の制限
未成年のプレイヤーで最も多い原因がこれです。
保護者の方が設定するスマホアプリ「Nintendo みまもり Switch」で、「他者との自由なコミュニケーション」が制限されていませんか?
この制限がかかっていると、Apex側でどんなに設定しても、システムレベルでボイスチャットが完全に遮断されます。
確認と解除方法
保護者の方に相談し、アプリの設定から「制限レベル」を確認してもらってください。「幼児」や「小学生」設定になっているとVCは使えません。「カスタム設定」にし、「他者との自由なコミュニケーション」を「制限しない」に変更する必要があります。
原因4. Switch本体の「ヘッドホンの最大音量を下げる」機能
Switchの本体設定に、耳を守るためのリミッター機能があります。これがONになっていると、ゲーム音にかき消されてボイチャの声が極端に小さく聞こえることがあります。
- Switchのホーム画面「設定(歯車)」を開く。
- 「本体」を選択する。
- 「ヘッドホンの最大音量を下げる」がONになっていたら、OFFにする。
原因5. クロスプレイ時の「マイク認識バグ」
PS4/PS5やPCの友達とロビーで合流した時、名前の横にマイクのマークが表示されていますか? もしマイクマーク自体がない、または常に「ミュート(斜線)」になっている場合、Apex特有のクロスプレイバグです。
解決策(再起動と再接続):
- 一度イヤホンをSwitchから抜く。
- Apexを再起動する(ホームに戻ってXボタンで終了)。
- ロビーに入ってから、イヤホンを「奥までカチッと言うまで」しっかり差し込む。
- Switchの設定画面で「マイク入力テスト」が反応するか確認する。
体験談:半挿しが原因だった
Switchのイヤホンジャックは意外と固く、自分では挿したつもりでも「あと1ミリ」浮いていることがよくあります。この「半挿し」状態だと、音は聞こえるのにマイクだけ認識されないという現象が起きます。親指でグッと押し込んでみてください。
原因6. Bluetoothイヤホンを使っている(絶対NG)
SwitchはアップデートでBluetoothオーディオに対応しましたが、ApexでBluetoothイヤホン(AirPodsなど)を使うのは非推奨です。
理由:
- マイクが使えない:SwitchのBluetooth接続は「音声を聞く」ことしかできず、Bluetoothマイクは使えません。(仕様です)
- 遅延がひどい:銃声がワンテンポ遅れて聞こえるため、撃ち合いに勝てません。
ワイヤレスでやりたい場合は、必ず「USBドングル(受信機)」がついているゲーミングヘッドセットを使ってください。
【TVモードの人へ】ドック使用時の注意点
Switchをテレビに繋いで(ドックに入れて)遊んでいる場合、本体のイヤホンジャックは遠くて使えませんよね。
この場合、コントローラー(プロコン)にはイヤホンジャックがないため、以下のどちらかの方法をとる必要があります。
- USB接続のヘッドセットを使う:
ドック側面のUSBポートに挿せるヘッドセットを使います。 - 延長ケーブルを使う:
本体のイヤホンジャックから長い延長コードを伸ばして使います(ノイズが乗りやすいので非推奨)。 - USBオーディオ変換アダプタを使う:
ドックのUSBポートをイヤホンジャックに変換するアダプタ(千円程度)を使い、そこにいつものイヤホンを挿します。
まとめ:直らない時に確認するチェックリスト
最後に、もう一度確認すべきポイントをまとめました。
最終チェックリスト
- イヤホンのプラグは「3本線(4極)」ですか?
- イヤホンは「カチッ」となるまで奥まで刺さっていますか?
- 「みまもりSwitch」で制限されていませんか?
- Apex設定は「オープンマイク」になっていますか?
- Switch本体の再起動は試しましたか?
- (TVモードの場合)USB接続などで正しくマイクを認識させていますか?
これでも直らない場合は、イヤホン自体の断線(故障)が疑われます。スマホなどで通話テストをして、イヤホンが壊れていないか確認してみてください。
Q. 自分の声が反響する(エコーする)と言われます。
- A. Switchでテレビモードで遊んでいる時、テレビの音量を上げていませんか? テレビから出たゲーム音をマイクが拾ってしまい、相手にエコーとして返っています。ボイチャをする時はテレビの音量を0にするか、密閉型のヘッドホンを使って音が漏れないようにしてください。
Q. Discord(ディスコード)で話したいのですがSwitchでできますか?
- A. Switch本体にはDiscordアプリがありません。スマホでDiscordを開きながら、Switchのゲーム音も同時に聞きたい場合は、「オーディオミキサー」という千円〜二千円程度の機器を使って、スマホの音とSwitchの音を合体させる必要があります。





















