ゲームで酔う人必見!酔わないための設定と7つの対策を解説

「ゲームを始めて数分で気持ち悪くなる…」
3D酔い、画面酔いとも呼ばれるこの症状は、多くのゲーマーを悩ませています。せっかく楽しみにしていたゲームを、酔いのせいで途中でやめなければならないのは本当につらいことです。
この記事では、ゲームで酔う原因と、酔わないための設定方法を詳しく解説します。視野角やモーションブラーなど、ゲーム内で調整できる設定から、プレイ環境の工夫まで、具体的な対策がわかります。
読み終わるころには、酔いを軽減しながらゲームを楽しむ方法が身につきます。
ゲームで酔う原因(3D酔い・画面酔いとは)
対策を講じる前に、なぜゲームで酔うのか、その仕組みを理解しておきましょう。
視覚情報と体の感覚のズレ
ゲームで酔う主な原因は、視覚情報と体の感覚(前庭感覚)のズレです。
前庭感覚とは、内耳にある三半規管や耳石器が感知する、体の傾きや加速度の感覚のこと。乗り物酔いと同じメカニズムで、視覚と前庭感覚の情報が一致しないと、脳が混乱して酔いの症状が現れます。
ゲームをプレイしているとき、画面上では激しく動いているのに、実際の体は静止しています。この「見ている情報」と「体が感じている情報」のズレが、脳を混乱させ、吐き気やめまいを引き起こします。
酔いやすいゲームの特徴
すべてのゲームで酔うわけではありません。酔いやすいゲームには共通の特徴があります。
| 特徴 | 具体例 |
|---|---|
| 一人称視点(FPS) | Call of Duty、Apex Legends、Valorant |
| カメラが激しく動く | アクションゲーム、格闘ゲーム |
| 視野角が狭い | デフォルト設定のFPS |
| モーションブラーが強い | 映画的演出を重視したゲーム |
| フレームレートが低い | 最適化が不十分なゲーム |
| VRゲーム | Beat Saber、Half-Life: Alyx |
酔いやすい人の特徴
同じゲームをプレイしても、酔いやすい人と酔いにくい人がいます。
・乗り物酔いしやすい ・片頭痛持ち ・女性(ホルモンの影響で酔いやすいとされる) ・睡眠不足や疲労状態 ・空腹または満腹状態 ・ゲームに慣れていない
酔いやすさには個人差がありますが、適切な設定と対策で多くの場合は軽減できます。「自分は酔いやすい体質だから」と諦める必要はありません。
ゲームで酔わないための設定7選
ゲーム内の設定を調整することで、酔いを大幅に軽減できます。
視野角(FOV)を広げる
もっとも効果的な設定の一つが、視野角(FOV:Field of View)を広げることです。
視野角(FOV)とは、ゲーム画面に表示される視野の広さを表す数値。数値が大きいほど広い範囲が見え、数値が小さいほど狭い範囲が拡大されて表示されます。
視野角が狭いと、実際の人間の視野と大きくズレるため、酔いやすくなります。多くのFPSゲームでは、デフォルトで60〜75度に設定されていますが、90〜110度に広げることで酔いが軽減されることがあります。
- ゲームの「設定」または「オプション」を開く
- 「映像設定」「グラフィック設定」「ゲームプレイ設定」などを確認
- 「FOV」「視野角」「Field of View」の項目を探す
- 数値を90〜110程度に設定
- プレイして酔いが軽減されるか確認
視野角を広げすぎると、画面端が歪んで見えたり、敵が小さく見えてゲームプレイに支障が出ることがあります。少しずつ調整して、自分に合った数値を見つけてください。
カメラ感度を下げる
カメラ(視点)の動きが速すぎると、酔いやすくなります。
マウスやコントローラーのカメラ感度を下げることで、視点の動きが緩やかになり、酔いが軽減されることがあります。
| 設定項目 | 調整方法 |
|---|---|
| マウス感度 | ゲーム内設定またはマウスのDPIを下げる |
| コントローラー感度 | ゲーム内の「カメラ感度」「視点感度」を下げる |
| 加速度 | 「マウス加速」「コントローラー加速」をオフにする |
モーションブラーをオフにする
モーションブラー(動きのぼかし)は、酔いの大きな原因の一つです。
モーションブラーとは、動いている物体や視点移動時に、画面をぼかして残像を表現する視覚効果。映画的な演出として使われますが、ゲームでは酔いの原因になることが多いです。
モーションブラーは、ほとんどのゲームで設定からオフにできます。酔いやすい人は、まずこの設定をオフにすることをおすすめします。
画面の揺れ(カメラシェイク)をオフにする
キャラクターが歩いたり走ったりするときの画面の揺れ(カメラシェイク、ヘッドボブ)も、酔いの原因になります。
・カメラシェイク / Camera Shake ・ヘッドボブ / Head Bob ・画面の揺れ / Screen Shake ・歩行時の揺れ / Walking Shake
これらの設定をオフまたは最小にすることで、酔いが軽減されます。
フレームレートを上げる
フレームレート(fps)が低いと、画面の動きがカクカクして酔いやすくなります。
フレームレートとは、1秒間に表示される画像の枚数。30fps、60fps、120fpsなどがあり、数値が高いほど滑らかに表示されます。
フレームレートを上げるには、ゲームのグラフィック設定を下げるか、より高性能なPCを使用する必要があります。
| フレームレート | 酔いやすさ |
|---|---|
| 30fps以下 | 非常に酔いやすい |
| 30〜60fps | 酔いやすい人は注意 |
| 60fps以上 | 比較的酔いにくい |
| 120fps以上 | かなり酔いにくい |
被写界深度(DOF)をオフにする
被写界深度(DOF:Depth of Field)は、カメラのピントが合っていない部分をぼかす効果です。
この効果がオンになっていると、画面の一部がぼやけて見え、酔いの原因になることがあります。設定からオフにすることで改善する場合があります。
色収差・フィルム粒子をオフにする
色収差やフィルム粒子(フィルムグレイン)などの視覚効果も、酔いの原因になることがあります。
・色収差 / Chromatic Aberration ・フィルム粒子 / Film Grain ・レンズフレア / Lens Flare ・ビネット / Vignette(画面端を暗くする効果)
これらの効果は映画的な雰囲気を出すためのものですが、酔いやすい人にとっては不快感の原因になります。
設定以外の酔い対策
ゲーム内の設定だけでなく、プレイ環境や体調管理も重要です。
画面から離れて座る
画面に近づきすぎると、視野の大部分が動く画面で占められ、酔いやすくなります。
画面サイズにもよりますが、一般的には画面の高さの2〜3倍程度の距離を取ることが推奨されています。
部屋を明るくする
暗い部屋でゲームをすると、画面の光が強調されて酔いやすくなります。
部屋の照明をつけて、画面との明暗差を減らすことで、酔いが軽減されることがあります。
こまめに休憩を取る
長時間連続でプレイすると、酔いの症状が蓄積していきます。
30分〜1時間ごとに5〜10分の休憩を取り、画面から目を離して遠くを見るようにしましょう。
出典:厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
酔い止め薬を服用する
乗り物酔いの薬は、ゲーム酔いにも効果があるとされています。
市販の酔い止め薬(トラベルミン、アネロンなど)を、ゲームをプレイする30分〜1時間前に服用することで、酔いを予防できる場合があります。
酔い止め薬には眠気などの副作用がある場合があります。服用前に説明書をよく読み、体調に合わせて使用してください。持病がある方や他の薬を服用中の方は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
生姜やミントを摂取する
生姜やミントには、吐き気を抑える効果があるとされています。
生姜入りの飲み物やミントキャンディを摂取することで、酔いの症状が軽減される場合があります。
少しずつ慣らしていく
ゲーム酔いは、プレイを続けることで徐々に慣れていくことがあります。
最初は短時間のプレイから始め、少しでも酔いを感じたら休憩を取り、徐々にプレイ時間を延ばしていく方法が効果的です。
ゲームジャンル別のおすすめ設定
ゲームのジャンルによって、酔い対策の重点が異なります。
FPS(一人称視点シューター)
FPSはもっとも酔いやすいジャンルの一つです。
・視野角(FOV)を90〜110度に設定 ・モーションブラーをオフ ・カメラシェイクをオフ ・マウス加速をオフ ・フレームレートを60fps以上に維持
TPS(三人称視点)
TPSはFPSより酔いにくいですが、カメラの動きが激しいと酔うことがあります。
・カメラ感度を下げる ・カメラの自動追従をオフまたは緩やかに ・モーションブラーをオフ ・画面の揺れをオフ
オープンワールド・アクションRPG
広大なマップを移動するゲームでは、移動中の酔いに注意が必要です。
・視野角を広めに設定 ・モーションブラーをオフ ・ファストトラベルを活用して移動時間を短縮 ・乗り物の一人称視点を避ける
VRゲーム
VRはもっとも酔いやすい環境です。
・テレポート移動を選択(スムーズ移動より酔いにくい) ・視野制限(トンネルビジョン)をオン ・フレームレートを90fps以上に維持 ・最初は座ってプレイ ・短時間から始めて徐々に慣らす
VR酔いは通常のゲーム酔いより重症化しやすいです。少しでも酔いを感じたら、すぐにヘッドセットを外して休憩してください。
酔いにくいゲームの選び方
どうしても酔いやすい場合は、酔いにくいゲームを選ぶことも一つの方法です。
視点が固定されているゲーム
カメラが動かない、または動きが少ないゲームは酔いにくいです。
| ジャンル | 具体例 |
|---|---|
| 2Dゲーム | 横スクロールアクション、パズルゲーム |
| ターン制RPG | ドラゴンクエスト、ペルソナシリーズ |
| シミュレーション | シムシティ、どうぶつの森 |
| カードゲーム | ハースストーン、遊戯王 |
カメラ移動が緩やかなゲーム
三人称視点で、カメラの動きが緩やかなゲームは比較的酔いにくいです。
酔い対策設定が充実しているゲーム
最近のゲームでは、酔い対策の設定が充実しているものが増えています。
購入前にゲームの設定項目を調べたり、レビューで「酔いやすい」「酔い対策設定がある」などの情報を確認することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
A. 多くの場合、プレイを続けることで徐々に慣れていきます。ただし、無理をせず、少しでも酔いを感じたら休憩を取りながら、徐々にプレイ時間を延ばしていくことが大切です。
A. 人間の実際の視野は約180度あります。ゲームの視野角が狭いと、実際の視野との差が大きくなり、脳が混乱しやすくなります。視野角を広げることで、この差が縮まり、酔いが軽減されます。
A. 効果がある場合があります。ゲーム酔いと乗り物酔いは同じメカニズム(視覚と前庭感覚のズレ)で起こるため、乗り物酔いの薬が効くことがあります。ただし、効果には個人差があります。
A. はい、関係があります。リフレッシュレートが高いモニター(144Hz、240Hzなど)を使用し、ゲームのフレームレートもそれに合わせて高くすることで、画面の動きが滑らかになり、酔いが軽減されることがあります。
A. ゲームによって視野角、カメラの動き、モーションブラーなどの設定が異なるためです。酔いやすいゲームでは、この記事で紹介した設定を調整してみてください。
まとめ
ゲームで酔う原因と対策について解説しました。
・ゲーム酔いは、視覚情報と体の感覚のズレが原因
・視野角(FOV)を広げる、モーションブラーをオフにするのが最も効果的
・カメラシェイク、被写界深度、色収差などの視覚効果もオフにする
・フレームレートを上げると酔いにくくなる
・画面から離れる、部屋を明るくする、こまめに休憩を取ることも重要
・酔い止め薬や生姜・ミントも効果がある場合がある
・少しずつプレイして慣らしていくことで改善することが多い
まずは視野角とモーションブラーの設定を変更してみてください。これだけで大幅に改善することがあります。
それでも酔いが改善しない場合は、他の設定やプレイ環境の調整を試してみましょう。無理をせず、少しずつ慣らしていくことで、多くの人がゲームを楽しめるようになります。















